2026年09月23日

AIを使う学習者に教育者はどう向き合うか|意志ある学び「AI活用ガイドライン」|鈴木敏恵

意志ある学び「AI活用ガイドライン」 |AI時代の教育| 鈴木敏恵

図1|未来教育3.0・意志ある学び「AI活用ガイドライン」のイメージビジュアル(鈴木敏恵作成)。

10月31日 オンライン講演で全体像を紹介

2026年10月31日(土)|意志ある学び―未来教育全国大会2026 Part 3|15:30~16:00|Zoom・参加無料。鈴木敏恵が、学習者のAI活用に教育者がどう関わるかを、意志ある学び「AI活用ガイドライン」を中心に紹介します。

オンライン講演会↓情報(無料/途中参加ok)

https://suzuki-toshie.net/news/9333/

申し込み↓
https://forms.gle/xc78T9pP57EamTaeA

学習者がAIを使い始めた教室で、教育者ができること

学習者がAIで文章を作り、資料を調べ、案を出すことは、すでに日常の学習に入っています。教育者に必要なのは、使ったかどうかの確認だけではありません。学習者が何を実現したいのか、どの事実を確かめ、AIの提案から何を採用したのかを見て、学びの過程に関わることです。

鈴木敏恵の「意志ある学び『AI活用ガイドライン』」は、そのために人間が担うこととAIを活用できることを具体的に示す構想です。現実を見る、目的を描く、確かめる、判断する、結果に責任をもつ。この一連の学びに、PBL(プロジェクト学習)、ポートフォリオ、対話を結び付けます。

AI時代の教育は、どこへ向かうのか

授業で学習者がAIを使うなら、完成した答えだけで学びを判断する方法を見直す必要があります。教育者は、学習者自身が目的を描き、現実の事実に当たり、AIの提案を確かめ、自分の判断に至る過程に目を向けます。

その基盤となる「意志ある学び」は、何のために学び、何を実現したいのかを自分の言葉にして、現実から学ぶことです。鈴木敏恵が提唱する未来教育3.0では、AIが身近な時代にも、人間が意志と尊厳をもち、よりよい未来を描いて形にしていくことを目指します。

人間中心のAI活用とは

「人間中心のAI活用」は、公的なガイドラインでも大切にされています。AIの提案をそのまま正解とせず、人間が判断することも、その原則の一つです。
鈴木敏恵のPBLでは、さらに学びの出発点から人間を中心に置きます。目の前の人の願いや置かれた状況、地域や現場の事実を捉え、その人や場所にとって何を実現したいのかを考えます。AIの提案は、その固有の現実に照らして活かします。人間中心とは、最後に人間が決めることだけではなく、最初から一人の人間とその人が生きる現実を見つめることです。

図2|AI×未来教育PBL―「意志ある学び」の全体像

AI時代の羅針盤 6つの視座

「意志」を核に、①現実直視 ②ビジョン ③知の成果 ④事実・真実希求 ⑤意思決定 ⑥俯瞰。AIの出力を読む際にも、現実と事実を確かめ、自分の目的に照らして決めるための視座です。

関連解説|Gakken「AI依存にさせず、考える力を高める『6つの視座』とは」  https://kosodatemap.gakken.jp/learning/education/107608/

構想全体の名称・図・構成については、別ページ「未来教育3.0|鈴木敏恵『意志ある学び AI活用ガイドライン』」で詳しく紹介します。

図3|AI時代の羅針盤―6つの視座

どう使うか(抜粋)

以下は、ガイドラインの考え方を授業へ移すための例です。学校の規則や課題ごとの条件と合わせて運用します。

1 AIに委ねないこと|AIを活用できること

調べる観点を広げる、複数の案を比較する、説明の弱い箇所を見つけるときにAIを活用します。研究レポートでは、AIが挙げた資料の実在と内容を原資料で確認し、確認できなかった情報を根拠として使わないことを学習者と確かめます。

2 ポートフォリオ×AI

ポートフォリオには、AIを使った目的、参照した資料、得た提案、採用・不採用の理由を残します。教育者は完成品だけでなく、「どの事実で考えが変わったか」「なぜその案を選んだか」を学習者との対話で確かめます。

図3|意志ある学び|ポートフォリオをフルに活かす


理念と実践方法の背景

このページの提案は、鈴木敏恵が以前から発表してきた「意志ある学び」、PBL、ポートフォリオ、対話を基盤としています。以下は背景となる著作と、2026年までに公表された関連する発表です。現在制作中のガイドライン全文が、これらの媒体ですでに刊行されたことを示す一覧ではありません。

鈴木敏恵『AI時代の教育と評価』教育出版、2017年

https://www.kyoiku-shuppan.co.jp/book/book/cate5/cate507/post-30.html

鈴木敏恵『DXとポートフォリオで未来教育』日本看護協会出版会、2023年  https://ci.nii.ac.jp/ncid/BD01562599

鈴木敏恵「DXで『意志ある学び』の実現を」日本経済新聞「私見卓見」2023  https://suzuki-toshie.net/news/3927/

日本経済新聞への寄稿は「意志ある学び」の理念を社会に向けて論じた記録です。

AI時代の教育に関わる公開資料

鈴木敏恵「AI時代の羅針盤―『適応』から『創造』へ」『看護教育』67巻3号、280–291頁、2026年  https://cir.nii.ac.jp/crid/1390589983773012864

Gakken「こそだてまっぷ」監修・執筆記事「6つの視座」(Yahoo!ニュースでも配信)、2026年9月  https://kosodatemap.gakken.jp/learning/education/107608/

茨城県学校長会・県東ブロック学校長研修会での講演、2026年7月30日  https://suzuki-toshie.net/news/9576/

関連する資料は発表日・媒体・内容を示して紹介します。刊行が確定していない将来の記事については、刊行後に正式な書誌情報を追加します。

講演では、全体像と授業への展開を紹介します

AIに委ねないこと、活用できること、学習の過程をどう確認するか。10月31日のPart 3では、ガイドラインの考え方と全体像を鈴木敏恵が紹介します。

オンライン講演会↓情報(無料/途中参加ok)

https://suzuki-toshie.net/news/9333/

申し込み↓
https://forms.gle/xc78T9pP57EamTaeA


出典の示し方と公開時の仕様

引用・参考・一部活用をする場合

このページや紹介した図・著作を参照する際は、用途に応じて引用、参考文献、図の出典など適切な形で、鈴木敏恵の氏名、資料名、URL、閲覧日を示してください。学校や組織のガイドラインを作る際には、「人間中心」「意志ある学び」という理念と、各項目の関係が伝わるように紹介いただければ幸いです。

本ページの考え方を参考にすることはできます。ガイドライン全文や未公開の詳細な図表の配布・転用は、正式な発表・刊行後にご検討ください。すでに公表された記事や著作は、その資料ごとの条件と出典を確かめて参照できます。このお願いは、法律上の利用制限を新たに設ける趣旨ではありません。

表記例:鈴木敏恵「AIを使う学習者に教育者はどう向き合うか|意志ある学び『AI活用ガイドライン』」未来教育ライブラリ、公開年、[このページのURL](閲覧日:年月日)。正式な刊行物を参照する場合は、その書誌情報を優先してください。