★2026.8.6 学会 [ワークショップ]さあ!「意志ある学び」を実現|鈴木敏恵 講義資料
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以下は、添付資料の図や表の中にある文字も含めて、Webページにそのまま掲載できる形にしたテキストです。見出しと箇条書きを付け、検索でも内容が認識されやすい構成にしています。
さあ!「意志ある学び」を実現!
― AI×情報×プロジェクト学習
第38回 一般社団法人 日本看護学校協議会学会 ワークショップ
講師:鈴木敏恵
https://suzuki-toshie.net/
協力:高橋嘉奈子、西田裕子、半田佳久
(市立青梅総合医療センター看護師長)
資料ダウンロード
https://suzuki-toshie.net/news/9089/
1 与えられた学びから、「意志ある学び」へ
過去(DX前)
教師から学生へ知識が与えられ、学生がそれを受け取る学び。
未来(DX後)
学生を中心に、人、社会、地域、世界、デジタル空間、AIなどとつながりながら、必要な知識・情報を自ら獲得し、活用する学び。
「何のために?」という目的をもち、自らの意志で知識や情報を選び、現実に生かしていきます。
2 「意志ある学び」を実現する7つのPBL
未来教育では、自己から他者・社会、そして未来へと向かうプロジェクト学習を、次の7つのPBLモデルとして構成しています。
- PP²:パーソナルポートフォリオ
- LP:ライフプロジェクト(生活・健康・Well-being)
- SP:セーフティプロジェクト(危機・命)
- CP:キャリアビジョンプロジェクト(未来デザイン)
- AP:アウェアネス・アクションプロジェクト(気づきと行動のPBL)
- UP:ユナイト・プロジェクト(個人・組織)
- GP:グローカル・プロジェクト(地域×公共)
関連資料
https://suzuki-toshie.net/news/8126/
3 AI×情報×プロジェクト学習
「意志ある学び」では、デジタル空間とリアル空間の双方から知識や情報を獲得します。
デジタル空間
- デジタル教科書
- 3D人体解剖アプリ「ANATOMY 5」
- 論文検索サイト「Googleスカラー」
- 論文検索サイト「CiNii(国立情報学研究所)」
- 生成AI「OpenAI ChatGPT-4o」
- 厚生労働省などの公的サイト検索
- 国立機関、学会などの公的サイト検索
リアル空間
- 人体解剖模型・トルソー模型
- 科学雑誌『Newton(ニュートン)』
- 専門誌『新食品成分表2025』『病気がみえる』など
- 専門家や当事者へのインタビュー
- 自らの観察・記録
- 身体シート・生活シート
- 地域や社会の資源(施設・機関・人)
- コンビニ、ドラッグストアなどの身近な現実
デジタル空間とリアル空間を行き来しながら、次の力を高めます。
- 情報を見極める力
- ファクトチェック
- クリティカルシンキング
- 真実・事実を求める姿勢
- 鋭敏な感覚
- 現実直視力
- コミュニケーション力
- アセスメント
- ライフプロジェクト
- 意志ある学び
関連資料
https://suzuki-toshie.net/news/6700/
4 PBLは「教科」を横断・融合する
自分ごととしての「身体・健康」を中心に置き、LPシートとデジタル教科書を活用します。
基礎看護技術、栄養学、解剖生理学など、複数の教科を横断して関連する知識や情報を検索し、結びつけます。
デジタル教科書では、すべての教科を横断して検索することができます。教科ごとに分かれていた知識を、「自分の身体」「自分の健康」「目の前の患者」という一つの現実の中で統合します。
5 「考動知性」を高める―人間中心のAI活用
AIの活用そのものを目的にするのではなく、現実を直視し、課題を発見し、考え、判断し、行動する人間の力を高めるためにAIを活用します。
6 AI活用―病室の「課題発見」
PBLマトリックス[ep.現実直視]
「大切な人」を守る課題発見
ベッドサイド危険予測トレーニング
準備
3~5人のチームで実施します。
使用するもの
- 書き込み用の大きめのA3写真(紙上シミュレーション用)
- 病室の写真・図面・平面図
- 患者設定や事前条件を記載したリアルシート
患者設定や事前条件を生かし、「大切な人」をリアルに描きます。
身につく力
- 一人の人間をリアルに描く力
- 情報収集力
① まず自分たちが「課題発見」を書き込む
病室の写真や平面図に、「大切な人」にとってリスクとなり得る場所と課題を書き込みます。
検討する内容
- 危険要因
- 観察項目
- 優先順位
- 起こり得る事故
まず自分で考え、その後、仲間と思考を共有します。
身につく力
- 現実からの課題発見力
- 知識と現実を結びつける力
- 思考を言語化する力
② AI活用―AIに「課題発見」をさせる
病室の写真と患者の前提条件をAIに入力し、次の視点から課題を発見させます。
- 転倒リスク
- 感染リスク
- せん妄リスク
- 人間が見落としやすい視点
身につく力
- AIリテラシー
- 最適なプロンプトを考える力
- 個人情報保護の意識
③ 照らし合わせ
AIによる課題発見と、自分たちによる課題発見を照らし合わせます。
- 自分が気づいたこと
- AIが気づいたこと
- 自分が見落としていたこと
これらについて仲間と対話します。
「その人ならではの課題」を考える
患者の身体機能、精神機能、行動特性、生活背景などを統合し、その患者にとって危険につながることを見いだして書き出します。
身につく力
- 協働する力
- 知を共有する力
- 知の共有によって能力が向上したことを自覚する力
④ 「課題解決」―看護実践知の言語化
リスクを判断し、具体的な「対策・課題解決の行動」を考えます。
課題解決の例
a.84歳、脳梗塞後で強いふらつきのある患者が、安全に立ち上がり、方向転換し、トイレへ移動できるよう、ベッド周囲の動線を確保する。
b.患者の右の手元にナースコールを置く。
c.ベッドの乗り降りが安全にできる高さを考え、患者に合わせる。
d.ベッドの左側には柵を付けて降りる場所をなくし、右側は頭側の柵を一つ使用する。足元の柵は外し、患者の動作に合わせて柵を配置する。
e.点滴をしていないときは、点滴スタンドを病棟の器材庫へ片付ける。
f.軽度の認知症がある患者の病室をナースステーションの近くにし、見守ることができる位置にする。
身につく力
- リスク評価力
- 課題解決力
- 思考を言語化して考える力
- 自分の考えを伝える力
- 倫理的判断力
- 共創する力
⑤ 「現実空間で実践」
考えた課題解決策を、実際の病室で実践します。
実践する内容
a.右側のベッドサイドのスペースを確保する。
b.患者の右の手元にナースコールを置く。
c.ベッドを安全な高さに調整する。
d.患者の動きに合わせてベッド柵の位置を調整する。
e.使用していない点滴スタンドを片付ける。
f.病室をナースステーションの近くに設定する。
AIと人間の役割
AI=俯瞰・整理・可視化
人=意味づけ・個別化・実践
AIは、見落としや危険要因に気づくための視点を広げます。
看護師は、その情報を患者の生活や思いと結びつけ、実際の看護につなげます。
身につく力
- アイデアを生み出す力
- 実践力
- センシング力
- 行動力
⑥ AI活用―再現性のある看護実践知へ
- 課題発見から課題解決の行動、検証まで、すべてのプロセスをポートフォリオ化する
- AIを活用し、課題発見から課題解決、実行までのプロセスを再編集する
- 状況や対象者が変わっても活用できる、再現性のある「知の成果」にする
身につく力
- 実践を振り返り、より良くする力
- 改善を主体的に進める力
AI活用の詳細
プロンプト(AIへの指示)
写真を添付します。
この病室の患者は84歳男性、脳梗塞後で強いふらつきがあります。意識は清明です。食事と排泄はゆっくりですが自立しています。
この患者にとって危険となる箇所と課題を発見し、該当箇所を矢印で示してください。
その理由も写真内に書き込んでください。
AIの回答
写真に、危険箇所・課題・理由を矢印で書き込みました。
ベッドの高さとキャスター、ナースコール、履物、点滴スタンド、ベッド周囲の動線など、入院患者の転倒防止で確認される項目を反映しています。
椅子、履物、点滴スタンド、ベッド周囲の動線などを、患者が立ち上がり、方向転換し、歩く場面を想定して捉えています。
病室の課題発見|転倒・転落リスク
想定する患者:
84歳・男性・脳梗塞後・意識清明。食事と排泄は自立しているが、ふらつきが強い患者。
1 肘掛けのない椅子
立ち座りのときに手をつく場所が少なく、ふらついた際に身体を支えにくい状態です。安定した肘掛け付きの椅子が望まれます。
2 ベッドの高さ・キャスター
ベッドが高い、またはキャスターのロックが不十分な場合、立ち上がる瞬間に足が安定せず、ベッドが動く危険があります。
3 ベッド周囲の移動スペース
ふらつきが強い人は、方向転換をするときに大きく身体が揺れます。椅子や家具との間隔を広げ、一本の安全な動線をつくります。
4 ナースコールが見えない
自分で動くことができる患者ほど、一人で動きやすくなります。すぐに呼べるよう、ナースコールを利き手側の手元へ固定します。
5 ベッド柵と降りる側
普段降りる側に柵があると、柵をまたぐ、あるいは回り込む動作が増えます。患者の動きに合わせて、柵の位置を調整します。
6 点滴スタンドの脚・車輪
足が引っ掛かりやすく、身体の支えにすると動く危険があります。動線から外し、必要な場合は職員が操作します。
7 床に置かれたスリッパ
足を入れる動作でふらつきやすく、脱げたり、ずれたりする危険があります。かかとのある履物を定位置に置きます。
特に注意する動作
起立、方向転換、最初の一歩が最も不安定です。
現場で追加して確認すること
- 麻痺側
- 立位を保持できる時間
- トイレまでの経路
- 夜間照明
- 床の濡れ
- 薬剤の影響
- 補助具が患者に適合しているか
- ベッドブレーキ
- ナースコールの位置
- 患者本人の実際の動作
写真から確認できる範囲の課題発見であり、患者の自立を尊重しながら、転倒リスクを一人ひとり個別に評価することが必要です。
構想:鈴木敏恵
生成AI:OpenAI ChatGPT-5.6(2026年7月16日)
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https://www.nihonkango.org/meetings/society/
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AI活用:ビジョンと対話がすべて
鈴木敏恵×小坂智恵子氏(東京都リハビリテーション病院 副院長/看護部長)



