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【未来教育MM607号】連載03:意志ある学びへの成長戦略

鈴木敏恵の未来教育インフォメーション 未来教育メールマガジン

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【鈴木敏恵の未来教育インフォメーション】
第607号/2019年6月10日発行[転送可]
発行者:シンクタンク未来教育ビジョン
鈴木敏恵( http://www.suzuki-toshie.net )
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■ Essay:「考える力」より大事なこと

「考える力」を論じるより

本当に考える必要のあることを

「考えない」ことこそ問題と思う
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連載03:意志ある学びへの成長戦略

<どうすれば、成長につながる評価ができるのか>

「結果」から「プロセス」へ

結論だけを見て、よいとかよくなくないとか、何点とか採点されても、もちろん成長のための評価とはなりません。成長とは変化変容とも言えます。変化、変わっていく様は、一部分だけ見てもわかりません、ですからプロセスを見る必要があります。

ここにプロセスが見えるポートフォリオの必然性があります。
では、具体的にどう見るのか‥対話コーチングでどう成長を促すのかを次にお伝えします。

まず「何のために何をやり遂げたいのか」を頭に入れる

☆ この学習者が目標へ向かうために必要な情報を自ら獲得できているか?ここを評価します

まずはゴールシートを見ます。
ゴールシートには、何のために何をやり遂げたいのか=「ビジョンとゴール」がわかるものが書かれています。

[PDF]ゴールシート
http://suzuki-toshie.net/mm-images/GOAL-SHEET.pdf

ゴールシートをしばらく見て次のようなことを考えます。
…このゴールのためにはどんなもの(情報)がいるのか。

もちろん、そのすべてがリストとして頭に浮かぶわけではありませんが、このために絶対に必要なものは何かは、わかります。

それがあるかを見ます。入っていれば、その学習者は、この(目標へ向かう)ために必要なものがわかっている、ということがわかります。
評価とは価値を見出すこと。
対話コーチングをしつつ、思考過程にある価値を見出します。

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『情報獲得力』の対話コーチング例
C(指導者)、S(学習者)

C「あなたのゴールは?」

S「〇〇〇〇です。」

C「いいね!そのためにどんな情報がいる?書き出してみて」

C「なるほど!」「ほかには?」等々

S(学習者  どんどん紙に書く)

C「絶対に要る!って言うのはどれ?」

C「ゴールと照らし合わせながら考えるのがコツだよ」

S(自分が書いたゴールを見て考える、そして自分が書き出したもの全体をゆっくり見る)

C「選んだのに大きく印をつけて」

S(一つにグルグルと印をつける)

C「確かに!‥これ絶対にいるよね!」

C「この情報は、どこにあると思う?」

S「インターネット!」

C「検索する言葉は?」

S「〇〇!」

C「一つの単語じゃ、たくさん出てしまうでしょ、他になんて言葉入れる?」

 

再現性のある「身につく力」

学習者がいつでも発揮できる「身につく力」とするために、「こういう思考手順ですれば、
ゴールへ向かうために必要な情報が得られるってことを、今日つかんだね!と 情報を獲得
する力が学習者に身についたことを自覚できるようにします。

連載:意志ある学びへの成長戦略

【未来教育MM605号】連載01:意志ある学びへの成長戦略
学校で学んだ知識でずっと働けるという時代はとっくに終焉しています。学力の高さが教育の目指すところではなく‥生涯 自らの意志で「学び続ける人」になる、自分で「自分を成長させる人」になる…これが教育のゴールと変化しています。
【未来教育MM606号】連載02:意志ある学びへの成長戦略
成長するために、ポートフォリオは有効なツールです。学生の学習行動や課外活動、資格取得などをインターネット上に「データ」として蓄積し、振り返りや先生の指導、進路などに活かすeポートフォリオも広がりつつあります。
【未来教育MM609号】連載04:意志ある学びへの成長戦略
考えるということは、頭の中で知と知を関係付けることとも捉えることができます。ですから、学習者が考えているか?を知るためには、ポートフォリオをめくりながら、部分と部分を照らし合わせるように、つながりを探るかのように意識して見ます。

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