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【鈴木敏恵の未来教育インフォメーション】
第605号/2019年5月30日発行[転送可]
発行者:シンクタンク未来教育ビジョン
鈴木敏恵( https://www.suzuki-toshie.net )
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Essay:この世は『知の果樹園』
この世は知の果樹園のようです
顔をあげれば林檎がたわわに実っていることに気づきます
AI時代だからこそ‥
冴え冴えと目の前のリアル(現実)を見る知性
たくさんのいろいろな林檎が見える感性
いい林檎と腐った林檎を見極める力
何より、ビジョンを胸に樹を見上げ
自ら林檎に手を伸ばす人こそ‥未来教育の願いです
連載01:意志ある学びへの成長戦略
ゴールは、学び続ける人
テクノロジーの進化で新しい知識や事実が次々に顕在化し、これまで覚えてきたこともあっという間に陳腐化します。学校で学んだ知識でずっと働けるという時代はとっくに終焉しています。学力の高さが教育の目指すところではなく‥生涯 自らの意志で「学び続ける人」になる、自分で「自分を成長させる人」になる…これが教育のゴールと変化しています。
自らの意志で成長する
自分の意志で成長するためには、戦略が必要です。
何をどう学ぶのか、どこでどんな手段で学ぶのか、ともすれば失いがちな学びのモチベーションはどうしたら持ち続けられるのか‥そして学びの成果とも言いたい、成長した自分をどう未来で活かすことができるのか。
いずれにしても目指すのは自らの成長を願い、そのためにリンゴ(知)へ手を伸ばす人です。
ここに次世代教育プロジェクト学習・自己対話を叶えるポートフォリオの存在が応えます。
本来のポートフォリオ(作品集)こそ目的を果たす
関心あること、気づき、自ら獲得した知識や価値ある経験がわかるものをポートフォリオへ入れます。
ここでお伝えしているポートフォリオは、私がこれまで提唱してきた、一人ひとりの個性や才能、得意、能力、唯一感などが見える、建築家やデザイナーのポートフォリオ(作品集ファイル)をその源のコンセプトとするものです。
本来ポートフォリオは、書く(記入させる)ものではなく、自分が生み出したものやことがわかるものを入れる一冊のファイルです。ですから学習歴や研修歴、資格などを記入するのではなく、それらに関する実物(実際の資料など)をポートフォリオに入れます。
キャリアビジョンを描くとき、学びのゴールへ向かうとき、ポートフォリオを活かし、自分の行動や成長を客観的に見る習慣を身につけます。
キャリアポートフォリオに入れるもの
□ ビジョン・ゴール・ミッションを書いたもの
□ 関心あるテーマに関連する資料、自ら調べたもの
□ 関心のある記事、疑問、気づきメモ
□ 資格、認定など(その修得プロセスがわかるもの)
□ 価値ある経験・出会い・学びがわかるもの
□ 自ら作成した企画書、手順書など
□ 学会等で発表した論文,寄稿したものの控え
□ スキルや経験がわかるもの
□ 研究テーマ,その理由・コンセプトほか
□ 研修会参加など自己研鑽がわかるもの
□ 研修会などで得たことを仕事に活かしたこと