2026年04月05日

AI時代の羅針盤 ーPBLマトリックス【知の成果】                      医学書院

PBLマトリックス【知の成果】

 本資料は、医学書院『看護教育』2026年5月号(Vol.67 No.3)の特集「生成AIは看護教育をどう変えるか」に執筆した、鈴木敏恵による論考『AI時代の羅針盤――「適応」から「創造」へ:意志ある看護を実現する、人間中心の「未来教育」』 の内容を、ウェブページ用にわかりやすく再構築したものです。

※ご注意 本資料の著作権は「シンクタンク未来教育ビジョン 鈴木敏恵」に帰属します。
無断転載・複製・二次利用等、使用はお控えください。

【出典】
鈴木敏恵:AI時代の羅針盤―「適応」から「創造」へ 意志ある看護を実現する、人間中心の「未来教育」. 看護教育, 67 (3):280-291, 2026 医学書院


実践例 【知の成果】

AIを活かした新しい「安全な注射業務」手順の作成

             ――スライドによる共有と安全な業務への展開

今回、注射手順を変更する際、私たちのアイデアが盛り込まれた「安全な注射業務」手順(スライド)を作成するために、生成AIを活用しました。
「新しい手順をすべての看護師が正しく理解し、一日も早く患者さんに安全な注射を届けたい」。
この私たちの工夫や、その背景にある看護師としての願い、さらに関連する膨大な業務・物品・現場などの資料やデータをAIに読み込ませ、「安全な注射業務」手順書(スライド)を作成しました。<図1>


その結果、驚くほど短い時間で、正確でわかりやすく表現されたものを、数回のやりとりを含め、実質3〜5日程度で作り出すことができました。
人間が自分で作ると、どうしても一生懸命になりすぎて文字があふれ、結局、何を伝えたいのかわかりにくくなることがあります。
しかし、AIが生成した「安全な注射業務」手順(スライド)は、極めてセンスのよい制作会社へ外注したかのようなクオリティの高さでした。人間がここまで綿密な内容のパネルを作成すれば、数カ月かかるでしょう。
驚くべきことは、その内容と理解しやすい表現です。

AIは、こちらが特に意識していなかった、しかし「手順」としては重要な押さえどころまでも、きちんとマークしていました。
AIを活かした、<誰でも、どこの病棟でも、パッと見て極めてわかりやすい「安全な注射業務」手順書(スライド)>があったからこそ、私たちは、病院のすべての看護師へ丁寧に伝える時間や機会を確保することができました。
すべての病棟の看護師、500人以上の心に届くか。
そこを考え、行動することに専念できました。
・   ・   ・
私たちが本当にやりたいことは、スライドを作ることそのものではありません。
「新しい手順をすべての看護師が正しく理解し、一日も早く、患者さんに安全な注射を届けること」。
それこそが本質です。
スライド作成は、安全な業務を実現するためのPDCAサイクル(図2)を回す「起点」に過ぎません。ここで時間を浪費するのではなく、AIの力を借りて迅速に形にする。そして、生まれた余裕を、実際の現場での実践・検証・改善に充てる。
人間とAIが役割を分担し、最適に、迅速に仕事を進める。
早く形にし、早く動くこと。
それが、結果として患者さんの安全を最大限に守ることにつながると信じています。


リンク先 https://suzuki-toshie.net/news/7274/

 

関連:

■ 第 38 回 一般社団法人 日本看護学校協議会学会

基調講演
「AI 時代に輝く看護師-未来への羅針盤『6 つのスピリット』」
演者:鈴木敏恵

ワークショップ
「さあ!『意志ある学び』を実現!―AI×情報×プロジェクト学習」
演者:鈴木敏恵

https://c-lef.co.jp/nihonkango38/data/program.pdf

■ 医学書院「看護教育 」Vol.67 No.3|2026年 05月号

■ 医学書院「看護教育 」Vol.66 No.3|2025年 06月号

https://www.igaku-shoin.co.jp/journal/detail/41858

特集1 看護教育DXを進めるためのビジョンと構築

【インタビュー】プロジェクト学習(PBL)に情報とAIを生かす-DXでつくる教育の未来

https://cir.nii.ac.jp/crid/1390023007562297472

 

 

 

 

 

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