2025年11月03日

【AI時代の教育】AI×対話コーチング

AI×プロジェクト学習・ポートフォリオ・対話コーチング
https://suzuki-toshie.net/news/7197/

AIを活かす対話コーチング ― 共創の学びをかなえる言葉と対話

対話コーチングは、学び手が自身の問いを明確にし、思考のプロセスを対話を通じて深め、次なる行動を言語化していく営みです。そこに、AI(対話型エージェント・反復分析ツール)を適用することで、コーチと学び手の対話の質をさらに高め、意志ある学びを支援する流れが生まれます。

AIによる対話支援とパターン抽出
学び手との〈問い→対話→振り返り〉の対話データを、AIが言語的・構造的に整理・抽出することで、「どんな問いを立ててきたか」「応答の傾向はどうか」「行動宣言に向けた変化があったか」という視点が浮かび上がります。その結果、コーチと学び手は、より透明で戦略的な対話を設計できます。

適時適切な“問いのレコメンド”機能
対話の場面で、AIは次のようなサジェストを提示できます。
―「今のあなたの発言から、『視点の転換』に挑む問いが生まれそうです。『もしこの課題を別の立場で見たらどう思いますか?』」
―「これまでの振り返りから“行動–反省–改善”の循環に入っています。次のチャレンジとして、『次回どんな証しを残しますか?』という問いを加えてみましょう」
こうしたサジェストは、対話をより深く、主体的に、未来志向に展開させます。

自律的学びのためのリフレクション支援
AIは、学び手の対話記録・行動記録・振り返りメモを時系列で整理し、「この1か月であなたが立てた問いと、その答えをどう変えてきましたか?」というリフレクションを促すことができます。これにより、学び手は自分自身の学びの軌跡を俯瞰し、次の意志あるステップを自ら選び取る態度を育むことができます。

人間中心のコーチングを支えるAI
最も大切なのは、対話コーチングが “人と人” の信頼と共感に基づく営みであるという点です。AIはその寄り添いや問い創出、気づき支援を担う道具ですが、学び手を全体として見守り、関わるのはあくまでコーチと学び手自身です。AIを活用することで、コーチはより深く、丁寧に、対話の軸を「意志ある学び」に据えることができます。

対話コーチングにAIを取り入れることで、問いから対話、振り返りから行動へという一連の流れが、よりスムーズに、かつ深くなります。学び手は、AIの手を借りながらも、いつも「自分の言葉で語る・選ぶ・動く」という存在で在り続けることができます。


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