AIは、プロジェクト学習の イネイブラー(やりたいことを可能にする存在)
すずきとしえ 鈴木敏恵 Suzuki Toshie の草稿の一部。
「イネイブラー(Enabler)」は、日本語で「可能にするもの」「実現を助けるもの」といった意味合いを持つ言葉です。「未来教育」という大きなテーマに対して、「AI」がその実現を可能にする**重要な存在(イネイブラー)**である、というメッセージ。AIが単なるツールではなく、教育のあり方そのものを変革し、新たな学びの形を「可能にする」役割を果たす、という鈴木敏恵のコンセプト
私は、AIを人間の存在や可能性を狭める存在ではなく、むしろ広げてくれる存在として見ています。大切なのは、AIをどう受け止め、どんな関係を結ぶか。その姿勢ひとつで、未来の学びも生き方も大きく変わると言えるでしょう。
相棒としてのAI(AI as a Partner)
AIの進化は日々目覚ましく、私たちの学びや生き方を大きく変えつつあります。けれども、その位置づけをどう捉えるかによって、未来の姿はまったく異なって見えるでしょう。私はAIを「脅威」や「ただの道具」としてではなく、人間の相棒(Partner) として受け止めたいと思います。共に考え、共に歩む存在としてのAIです。なんのために考えるのか、どこへ向かい歩くのか、ここが肝心です。
教育DX時代の、新しい学び、未来教育プロジェクト学習は、自らのビジョンを叶えるために考え、プロジェクトのゴールには「他者に役立つ知の成果」を生みあげ、世の中をよりよくする力が身につく学びです。
このプロジェクト学習にはAIの存在が欠かせません‥‥
プロジェクト学習とは夢を現実にする学びです。それを可能にするためのAIの存在です。AIはやりたいことを可能にしてくれるイネイブラーとしての存在します。
イネイブラーとは(Enabler = 可能にする存在)
AIは イネイブラー(Enabler)=人がやりたいことを可能にする存在 でもあります。イネイブラーという言葉は少し専門的ですが、その意味はとてもシンプルです。人間が本来やりたいこと、実現したいビジョンを支え、可能にしてくれる存在という捉えです。
AIは人間の意志や選択を代わりに行うものではありません。私たちが「こうしたい」と思った瞬間に、その可能性を広げ、形にする力強いサポートをしてくれるのです。
ビジョンがあってこそ(Vision First, Then AI)
見方を変えれば、私たちに「やりたいこと」「描くビジョン」があって初めて、AIは未来的な相棒となり得るのです。主体はあくまで人間。
AIはその意志を支え、実現へと導く 相棒(Partner) であり、同時に可能にしてくれる イネイブラー(Enabler) です。
つまりAIは、効率化のための便利な道具を超えて、「未来を共に創る存在」 へと位置づけられるのです。
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PBLは「探究」に終わらない…から!(Beyond Exploration: Toward PBL)
探求とプロジェクト学習は同じではありませんプロジェクト学習は現実社会のプロジェクトベースにした学びです。
現実の社会の仕事の多くは「プロジェクト」で成り立っています。
「探究」で終始することは、学校にあっても現実の社会にはありません。
未来教育が提唱する プロジェクト学習(Project-Based Learning, PBL) は、「探究」で終わりません。
目の前の現実から課題を見出し、その現実をより良くするための提案 を行い、さらに 他者に役立つ知の成果物 を生み出すことを重視します。
『探究』するだけだったら、可能も不可能もありません。
けれど プロジェクト学習だからこそ 「夢を実現したい」「自分たちの思いを可能にしたい」という願いが生まれるのです。
プロジェクト学習において AIは、情報検索や効率化の道具ではなく、**ビジョンを実現するための相棒(Partner)**であり、成果物を形にするイネイブラー(Enabler) として力を貸してくれます。PBLにおいてAIは学習者とともに「未来をつくり、よりよく変える行動の力となります。
👉 プロジェクト学習は、夢を現実にする力が身につく未来教育。
意志ある学びとの共鳴(Resonance with “Willful Learning”)
未来教育が大切にしてきた 「意志ある学び(Willful Learning)」 とも、このAIの位置づけは深く共鳴します。学びの出発点は常に人間の意志。その意志をAIが支え、拡張し、成果物として社会に還元していく。
これこそが、AI時代における未来教育プロジェクト学習の本質的な姿です。
AIは私たちの相棒であり、イネイブラー。人間が描くビジョンを、現実へと橋渡ししてくれる存在なのです。
#AIであなたは何を可能にしたいですか?