連載:Gakken 教育ジャーナル Vol.30 「AI×キャリア教育」で未来を広げる! ─ Notebook LMで「好き」から始める学び
「将来の夢は何?」という問いかけは、時に子どもたちを悩ませます。しかしいま好きなことは?には「ゲーム!」「うーん動物かな」など言ってくれます。好きなことや関心あることは、未来へイキイキと向かうキャリア教育を考えるヒントにも源泉力にもなります、この実践に生成AIが活きます。例えばGoogleのAI「Notebook LM」は、子どもたちの“好き”なことと未来をつなげる個別最適な学びを可能にします。今回はAIを活用したキャリア教育を具体的にお伝えします。
一級建築士・次世代教育クリエーター・国立大学法人北海道教育大学[教職論 PBL]特別講師(2023)。「意志ある学び」を理念に教育の未来化を先導。ポートフォリオ・プロジェクト学習の第一人者。【公職歴】内閣府中央防災会議専門委員・千葉大学特命教授・東北大学非常勤講師等。著作『AI 時代の教育と評価』『プロジェクト学習の基本と手法』教育出版/『DX と ポートフォリオで未来教育』日本看護協会出版会/『これじゃいけなかったの !? 総合的な学習―これが成功戦略 !! ポートフォリオ評価プロジェクト学習』Gakkenほか
https://gakkokyoiku.gakken.co.jp/journal_category/k-journal/
https://suzuki-toshie.net/gakken-well-being/
■ AIで未来教育<動画・音声解説> Notebook LM × キャリア教育→ https://suzuki-toshie.net/news/6559/
■ AI活用<授業案> Notebook LM × キャリア教育→ https://suzuki-toshie.net/news/6547/
■ 【AI×教育】「好き」を仕事にする!NotebookLMで実現する“意志ある学び”キャリア教育の最新戦略
■ <動画>Notebooklm によるキャリア教育 動画で説明↓ https://youtu.be/2Cb7Bgi_z1c
表

[AI活用の重要なルール]
「プロンプトに限らずネットを使うときには、個人情報(名前・住所・電話番号・学校名・顔写真など)を絶対に入力しないこと——インターネットに一度出た情報は消すのが難しく、悪用される危険があるからです。」とこの機会に先生はしっかり子どもたちに伝えます。
<授業案>
https://suzuki-toshie.net/news/6547/
AIをパートナーに未来へ向かう
この学習は、「AIの使い方を学ぶ授業」ではありません。AIという道具を通して、「何のために、自分で考えるのか」「どう生きたいか」というビジョンを胸に未来へ向かう学びです。
職業を決めることではなく、自分の選択肢はいっぱいあることに気づくことを大切にします。AIをパートナーに子どもたちがイキイキと学ぶ、ポストDX時代のキャリア教育は、人間らしい「好き」「関心」から始まり、多様な情報に触れ、社会に出会い、現実の行動につなげていく…そんな新しい学びがいま実現しつつあります。自分の人生をどう意味あるものにできるのか‥‥これはAIに回答をもらえるものではありません。一人ひとりが人間らしく未来へ向かうためにAIを活用する、この楽しいキャリア教育をぜひ実践してみてください。
■ Notebook LMとは
NotebookLMは、Googleが開発したAIを搭載した情報整理・リサーチアシスタントツールです。
NotebookLMは、主に3つの機能スペースであるソース(Source)、チャット(Chat)、そしてスタジオ(Studio)で構成されています。
ソース
情報源をアップロードする場所です。PDF、Googleドキュメント、ウェブページ、YouTube動画など、多様な資料をNotebookLMに取り込むことができます。AIは、これらのソースの情報だけを基に動作します。
チャット
アップロードされたソースの内容について、AIと対話するためのスペースです。質問を投げかけたり、要約を求めたりすると、AIはソース内の情報だけを使って回答を生成し、その根拠となる引用元を提示します。
スタジオ
ソースの内容を再構築し、新しい形式のコンテンツを生成する機能です。資料から学習ガイド、ブリーフィングドキュメント、タイムラインなどを自動で作成でき、効率的な情報整理やコンテンツ作成をサポートします。
主な機能
- ドキュメントの要約と分析: PDF、Googleドキュメント、ウェブページ、YouTube動画のリンクなど、さまざまな形式の資料をアップロードすると、AIが内容を瞬時に分析し、要点をまとめてくれます。
- ソースに基づいた質問応答: アップロードした資料の内容について、チャット形式で質問できます。AIは質問に対して、その根拠となる資料の該当箇所を引用元として明確に示します。
- 情報整理・コンテンツ生成:
- 学習ガイド: 資料の内容に基づいたクイズや用語集を自動生成し、学習をサポートします。
- ブリーフィングドキュメント: 資料の内容を簡潔にまとめた概要を作成します。
- タイムライン: 資料中の情報を時系列で整理してくれます。
- 音声概要: アップロードした資料の内容を、ポッドキャストのように音声で要約・解説してくれる機能もあります。
- 共同作業: 作成したノートブックは、チームメンバーと共有して共同で作業を進めることができます。


