2024年09月13日

◆ 鈴木敏恵 講演 (11/2) 要旨

[未来教育ライブラリーhttps://suzuki-toshie.net/

[プレゼン資料]PDF  https://suzukitoshie.net/news/5139/

■ ビジョンとモチベーションがすべて! ‥ 『対話』でキーストーン(要石)を見極めよう!
リハビリにおいて最も大切なのは、患者に内在するビジョン「望み・願い」の存在です。ビジョンを現実にする「目標」を設定し、多職種にわたるチームでシェアし、それを達成するための計画を立てることが、リハビリの成功に欠かせません。看護師や専門職は、対話を通じて患者のビジョンを引き出し、モチベーションに命を吹き込む役割を担います。生成AIのプロンプト(=AIに対する指示)として、必ず必要とされるのは「ビジョン」のリアルさです。

■ 未来教育プロジェクトの理念と手法 ‥ ライフプロジェクト・ポートフォリオをつくろう!
未来教育プロジェクトの理念は「意志ある学び」と「意志ある一人ひとり(患者)」です。それを実現するための「プロジェクト学習」「ポートフォリオ」「対話コーチング」の手法は、リハビリ患者に対しても有効です。リハビリを一つのプロジェクトとして捉えることで、患者の内発的な動機を引き出し、成長を互いに実感することができます。

■ 看護師だから果たせる未来へのナラティブ・アプローチ ‥ 『統合情報』→ 生成AI →『計画』
看護師は無意識なる「行動分析家」として、患者の24時間を俯瞰しています。他職種からの情報を統合し、AIを活用して患者の未来を予測した計画を立てることができます。看護師は患者の内面的な変化を察知する感性を持っています。ナラティブ・アプローチを通じて、患者の「物語」を共に紡ぎます。それは患者がこれまでの環境に戻り再生するときの一条の光となります。AIを新たなパートナーとして、患者の未来へ続くナラティブを紡ぐ扉は、もう開かれています。