オンライン講義04:前川喜平さんと鈴木敏恵の対話⑷『ゆとり教育の誤解 ・ゆとり教育の真実』
■抜粋版:前川喜平さんとの対話 ⑷ -1 [ゆとり教育・学力とは・OECD生徒の学習到達度調査(PISA)説明 ] https://youtu.be/MITPN0Pr6QA
(52:00以降は以下を見ながら視聴をオススメします。)
□資料「OECD生徒の学習到達度調査(PISA)/2018年調査国際結果の要約」P,26
http://suzuki-toshie.net/news/3058/
https://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/pdf/2018/03_result.pdf
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■前川喜平さんとの対話 ⑴ https://youtu.be/SU5pWvoAnyU
■前川喜平さんとの対話 ⑵ https://youtu.be/mZ289L_KiQo
■前川喜平さんとの対話 ⑶ https://youtu.be/YBkgmy71S2o
■前川喜平さんとの対話 ⑷ -1抜粋版 https://youtu.be/MITPN0Pr6QA
*抜粋版『ゆとり教育の誤解、本当の学力とは』 https://youtu.be/MITPN0Pr6QA
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■00:00【自ら考えるために、ゆとりは必要】
□「ゆとり教育の誤解」がそのままになっている
□ ゆとりへのバッシング‥そこにあった意図
□ 某学習塾が「円周率3!学校ではダメ、塾へ!」を広げた
■12:20【学力とは、自分で学ぶ力】
□ 学力とは、蓄積された知識を得ることだけでなく
□ 学力とは、「自分で学ぶ力」のこと
□ そうすれば、学校を出た後も自ら学んでいくことができるのだから
□ 強いられた学び、詰め込まれた学びだけでは、剥落していく
□ 学校を出た途端に学ばなくなる
□ 学力と思っていたものが剥げ落ちていく
■14:00【身の程知らずだった‥僕】】★
□ 文部科学省をやめてすぐに高校生の支援に入ったが‥‥
□ 因数分解がうまく教えることができなかった
□ その日のうち「とってもやさしい数学1」という本を買った
□ピタゴラスの定理に感動した小学校の時、ワクワク
□アインシュタインを凌ぐ人にもなれるかも!
□テストの存在で嫌になった‥?!数学
■20:28【本当の教育とは‥自分で自分を教育】
□ テストで強制された学びは本当の学びじゃない
□ 本当の学びとは自ら考え、自ら学ぶ力のこと
□ 新しい学力観「本当の学びとは自ら考え、自ら学ぶ力のこと」
□ゆとり教育の本質は新しい今の学習指導要領に通じる
□ アクティブラーニングはゆとり教育の延長であり源とも言える
■22:10【『学習指導要領』書き込みすぎ、縛られすぎ】
□1958年以降、学習指導要領が拘束力を持ち始めた
□それ以前は、学習指導要領は教師の「手引書」的な存在だった
□いま殆どの学校が、学習指導要領の方を向いている
□ 学習指導要領、改訂の度に書き込みすぎ複雑になっているのではないか
□何を教えるか、だけでなく、どう教えるかまで書いてある
□学習指導要領が厚すぎると、学校の先生の創造性や元気なくなる
□ 今、学習指導要領がマニュアルみたいになっている
□ 脱ゆとりの頃から、学校が窮屈になってまさに学校からゆとりがなくなっている
■24:50【人間は、自由を求める存在だから】★
□ 今、窮屈さ、創造性のなさなどのピークに向かっている
□ こんなガチガチの学校現場でいいと思えない
□きっとまた自由な精神を大事にした教育に戻る
□ 気づくときがきっと来る
□人間は自由を求める存在だから
■25:20【戦後から今日への教育変遷】
□ 1885年、学校は国の役に立つ人間を育てるのが学校の使命である、という考え方で学校が整備され始めた。
□ この時の「義務教育」という言葉は、お国のために学ぶのが、国民の義務という考え方。
□今の「義務教育」という言葉とは全く違う
□ 「僕、本当に大嫌い「修学免除」という言葉」★★
■ 27:20
【軍隊の名残‥が今も多く学校に】
□制服、ランドセル、足並み揃えて行進
□前進め、止まれ、をいうのは上官、受けるのは兵隊
□ 命令する側、命令される側、これはいまでも続いている
□ それがつらくて学校いけない子いる
□ それに順応しちゃう方が怖い
□ ゆとり教育への批判で軍隊式の学校に戻ってしまう状況があることへの懸念
■32:30 【いま葛藤のとき、でも!きっとよくなる】
□ 今 学校にいる先生や子どもたち、軍隊式などで葛藤で苦しくても‥
□「心の中は自由!」机にいながら心は宇宙に飛んでいた!
□ それに今は、インターネットでどこでも学ぶことができるし
□ パラレルで働ける時代だし!
■34:00【学校以外の場で学ぶこと】
□ 今は[学校]だけが学びの場になっている空気
□ それに対して自然発生的にフリースクール的なものができた
□ フリースクール的なものができ、法律で認めて欲しいという動きがおこった
■41:45「苦しくないところで学んでもいいんだよ」
□ 学校というところは苦しくても行かなければならない?
□ 苦しくないところで学んでもいいんだよ
■43:00【不登校の子も認めるようになった】
□ 教育機会確保法、この法律ができるまえは、不登校の子どもたちが学校に適応できるように、だった
□ この考え方が変わった。不登校の子も認めるようになった。
□「適応指導教室」が「教育支援センター」という言葉に変わった。
■45:00
□ 本当に学校へ行くのがつらいなら、学校へ行かなくていい、ではなく「行っちゃいけない」
□ 学ぶことはどこでもできる、生きていることが大事
■45:40「保健室登校/図書館登校があってもいい」
□保健室もいいけど、図書館、学校図書室へ登校があっても思う
□保健室には養護教諭の先生がいる、宿題も出さないし、評価をしない、宿題出さない、いい子悪い子と選り分けない。
□養護教諭の先生には安心で会える
□同じように図書館に学校司書さんなどがいれば
□教室に入りたくない子は‥図書館登校
□心が救われる本があるし
★☆ ここからは以下の資料を見ながら視聴をオススメします。
資料「OECD生徒の学習到達度調査(PISA)/2018年調査国際結果の要約~」
http://suzuki-toshie.net/news/3058/
■50:00【不登校が急激に増えている】
□学校が居心地のいい場所になれば‥
□今 不登校がものすごい勢いで増えている
□ 不登校の数が一番減ったのは2012年度。ゆとり教育のころ不登校減った
■51:00【スタンダートという言葉使わないで】
□スタンダードという言葉に合わせ足並み揃えて、標準化を強いられるが、この10年
■52:50 【ゆとり教育で学力は低下したのか?】
□読解力は、文化を背景とするのでもともと差が大きい
□誤解「ゆとり教育をしているときのPISAが下がった??」
□成果:2012年のPISAの結果が最高だった=ゆとりの成果の年
□2012年は1位だった。読解力も数学的リテラシー
□少なくてもゆとり教育で日本の子どもたちの学力落ちた、は間違い
□ ゆとり教育やめて、不登校が増えてしまった、データ
■【心が自由になることこそが学び】
□「自灯明」自分自身の中に座標軸を持って生きる
□自分から学べる環境があるのだから
□「心が自由になることこそが学びです」
前川喜平/文部大臣秘書官などを経て官房長、初等中等教育局長、文部科学審議官、文部科学事務次官に就任。2017年退官。著作「これからの日本、これからの教育(前川喜平・寺脇研)」
■鈴木敏恵/一級建築士・未来教育クリエイタ【公式サイト】
http://suzuki-toshie.net 鈴木敏恵:著作『AI時代の教育と評価』ほか https://amzn.to/3aj4Pyx 【公職歴】https://bit.ly/3csKppK
収録2021年2月3日
収録 2021年2月3日
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「OECD生徒の学習到達度調査(PISA)/2018年調査国際結果の要約~」26ページ参照
https://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/pdf/2018/03_result.pdf
OECD生徒の学習到達度調査(PISA)
https://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/pdf/2018/01_point.pdf
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□【ゆとり教育の誤解(1)ー学力低下?していない】
https://www.youtube.com/watch?v=LceJ6JHdslM
□ 【ゆとり教育の誤解(2)ーゆとりの本当の意味とは‥】
https://www.youtube.com/watch?v=7PM12VqfnQ8
□【ゆとり教育の誤解】有馬朗人先生(元東大学長・文相)・円周率3
http://suzuki-toshie.net/blog/archives/564
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