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【未来教育MM599号】連載2「AI時代の教育-意志ある学び」国際高等研究所:鈴木敏恵 講演リライト

鈴木敏恵の未来教育インフォメーション 未来教育メールマガジン

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【鈴木敏恵の未来教育インフォメーション】
第599号/2019年3月10日発行[転送可]
発行者:シンクタンク未来教育ビジョン
鈴木敏恵( http://www.suzuki-toshie.net )
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連載:「AI時代の教育-意志ある学び プロジェクト学習~インテリジェント化で知の共有・知の成果をかなえる~」

現実を生きる力、未来を描ける力を叶える次世代プロジェクト学習・ポートフォリオを構想・
提唱しています。今回も<連載1>に引き続き、教育界や医療界で実践してきたことを含め、
国際高等研究所で講演した際のリライトに加筆してお伝えいたします。

→国際高等研究所
https://www.iias.or.jp

連載2:人間だからこそ「ビジョンを描く」

AI時代-私たち人間にしかできないこと

AIやロボティクスの時代、私たち人間にしかできないことは何か、ということが語られます
(でもスマホ、眼鏡や補聴器、義足などを私たち人間の機能拡張と受け止めれば、
AI“対”人間と考えるのではなく“融合”の未来が来るというという捉え方の方がより現実に
近いかもしれません。)

AIが浸透した社会の未来は私たちの生活も仕事も考え方さえ変化させ、これまでの延長では
ない全く新しい時代の姿をすでに見せつつあります。

そこではどのような教育が求められるのでしょうか。知識やスキルはもちろん役立ちますが
時代の変化に陳腐化せざるを得ません、その習得が教育のゴールであった時代は、すでに
過去となりつつあります。

[資料B]の2ページの上にあるグラフを見てください。
「AI(人工知能)の活用が一般化する時代における重要な能力」として、『チャレンジ精神
や主体性、行動力、洞察力、コミュニケーション力などの人間的資質や企画発想力や創造
性』などがあげられています。

[資料B]PDF
http://ur0.work/RTQf

与えられた学びから、意志ある学びへ

チャレンジ精神、主体性、行動力、コミュニケーション力、洞察力‥発想力、創造性‥
これらは教科書や黒板で教えたり、与えたりできるものではありません。
ではどうしたら教育できるのでしょうか。
そもそも“教”え“育”めるものなのでしょうか‥。

これらの力は、何かある目的や目標へ向かって行くなかで経験したり発揮したり、内から
湧き上がってくるものです。そこには、こうすれば正しいという正解はありません。
目の前の現実の人や状況に立ち向かったり、現実の中に新しい何かをつくり出したりする
なかで獲得したり身についたりするものと言えるかもしれません。

チャレンジしよう、自分から行動してみよう!アイディアが湧いた!創り出したい‥ここに
共通しているのは、自分からある行動をする!したい!という決意、「意志」の存在です。
「与えられた学びから、意志ある学びへ‥」この変化のステージを感じます。

[資料B]PDF
http://ur0.work/RTQf

 

[資料B]よりデータ考察

2ページ下『AIロボットに代替可能性、日本高い』

与えられたことを丁寧にきっちりできることは、これまで私たち日本人のよき美徳とも
特質とも言われてきた感があります。
しかし与えられたことをするだけであれば、AIやロボットに代わられる可能性大です。
関連データ『人工知能やロボット等による代替可能性が高い労働人口の割合』。

3ページ上『OECD 諸国中で最下位』

学び続ける意志についてはどうでしょうか。AI時代にもっとも必要なのは、特定の知識や
スキルではなく学び続ける力です。ところが、この資料のOECDの調査でも分かるように
日本は学力は高いものの他国と比べ教育の成果が、知的好奇心を持って“自ら学び続ける人”
の育成に結びついていないことがこのデータから見えます。

4ページ下『日本の低い労働生産性』

新聞やビジネス誌の見出しに、しばしば、日本の生産性が高くないことが取り上げられます。
「日本の生産性が低い要因は企業にあるのか、それとも大学か、いずれかにあると思いま
すか?」と私も意見を聞かれたことがあります。
率直に言って企業や大学以前に、知識をINするばかりでそこから何かを生み出すことが
学校や教育の中になかったと感じています。
ここに次世代プロジェクト学習は応えます。

他者に役立つ「知のアウトカム」を生み出すプロジェクト学習

IoT、AI、ロボットの時代、人はどんな未来を目指すのか、まったく新しい創造的な何か、
価値ある何かを生み出せる教育の方向を考えていく必要があるでしょう。
そこへ向かうためには、標準的で皆同じというこれまでの定型的な教育ではなく、創造的な
思考や多様で様々な人々が力を合わせてビジョンとゴールへ向かう力が身につく新しい教育
が求められます。

ここに「プロジェクト学習」「ポートフォリオ」「対話」を融合([資料A]表紙参照)
させ(=次世代プロジェクト学習)をプラットフォームとした新しい教育が応えます。
その最大の特徴は、学びのゴールとして、他者に役立つ「知のアウトカム」を生み出すことに
あります。

[資料A]PDF
http://qq2q.biz/Tsz2

人間だからこそ「ビジョンを描く力」

[資料A]の3ページを見てください。
AI時代の教育に求められることは、人間にしかできない、未来がこうなったらいいなーと
願う気持ち=ビジョンを描く力、現実は完璧ではありません、目の前の現実を何とかした
いと課題を見出す力。夢は一人では叶いませんから、一人ひとりの知識やアイディアを合
わせ解決する力。
なんのために(目的)、何をやり遂げたいのか(目標)、ビジョンとゴールが明確であり、
それを共有することで知的なアウトカムを生み出すことが叶います。

同じ人が何人集まっても、新しい発想は生まれません、一人ひとり違うからこそ人間は価
値があります。一人ひとりの個性、センス、才能、資質‥ユニークであることこそAI時代に
人間が生きている意味、価値があります。それらは結果ではなくプロセスにこそ趣を秘めて
います。ここに、プロジェクト学習、ポートフォリオの存在が応えます。

[資料A]PDF
http://qq2q.biz/Tsz2

 

3.11関連 [東日本大震災視察]/「考える力」が身につく避難訓練

【東日本大震災】鈴木敏恵が視察してきた動画です。お役立てください(2012年収録)

● 避難訓練・先生方のおかげで命は守られました
https://bit.ly/2ENZJup

● すぐに3階へ避難・的確な避難行動
https://bit.ly/2VKYcw4

● 教科で防災教育
https://www.youtube.com/watch?v=sRR5s3fPfsc

● 日和山公園/震災当時の避難行動
https://bit.ly/2EMWJi8

● 小学校/震災当時の避難行動
https://bit.ly/2EY98Rm

(連載3に続く)

【未来教育MM600号】連載3「AI時代の教育-意志ある学び」国際高等研究所:鈴木敏恵 講演リライト
プロジェクト学習は単にプレゼンテーションなどスキル習得を目的とする教育ではなく、自分の夢に向かい生きる純な思いを結実させる意志が宿る学びなのです。それは机上でもタッチパネル上でもなく目の前の現実をステージに展開します。

過去連載:国際高等研究所講演リライト

【未来教育MM598号】連載1「AI時代の教育-意志ある学び」国際高等研究所:鈴木敏恵 講演リライト
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【未来教育MM599号】連載2「AI時代の教育-意志ある学び」国際高等研究所:鈴木敏恵 講演リライト
現実を生きる力、未来を描ける力を叶える次世代プロジェクト学習・ポートフォリオを構想・ 提唱しています。今回も<連載1>に引き続き、教育界や医療界で実践してきたことを含め、 国際高等研究所で講演した際のリライトに加筆してお伝えいたします。
【未来教育MM600号】連載3「AI時代の教育-意志ある学び」国際高等研究所:鈴木敏恵 講演リライト
プロジェクト学習は単にプレゼンテーションなどスキル習得を目的とする教育ではなく、自分の夢に向かい生きる純な思いを結実させる意志が宿る学びなのです。それは机上でもタッチパネル上でもなく目の前の現実をステージに展開します。
【未来教育MM601号】連載4「AI時代の教育-意志ある学び」国際高等研究所:鈴木敏恵 講演リライト
ポートフォリオとは、もともとは紙ばさみや作品ファイルを意味します。オリジナル性や創造的な仕事、建築家やデザイナー、モデル、カメラマンなど個性や感性、才能などで勝負をする人は、ポートフォリオを持っています。
【未来教育MM602号】連載5「AI時代の教育-意志ある学び」国際高等研究所:鈴木敏恵 講演リライト
プロジェクト学習とは、学習者自身がビジョン、ミッション、ゴール=「何のために、何をやりとげたいのか」を明確にして向かう次世代教育。プロジェクト学習の最大の特徴は、学習のゴールに他者に役立つ「知の成果物」を生み上げることにあります。
【未来教育MM603号】連載6「AI時代へポートフォリオをつくろう!」鈴木敏恵:国際高等研究所講演リライト
定型化した仕事や規格化、数値化できることは、AI、テクノロジーが得意です。モノやプログラムと違い、私たち人間は二人と同じ存在はありません、皆、完璧に違います。一人ひとりの感性や才、オリジナルなものの見方、多様性…AI時代、人間の存在意義はここに価値を持ちます。ここに、一人ひとりの個性や違いが見えるポートフォリオが活きます。

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