☆『鈴木敏恵の未来教育インフォメーション』☆創刊8号☆

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☆『鈴木敏恵の未来教育インフォメーション』☆創刊8号☆ほぼ日刊☆
5月15日・月曜日発行
 [ホームページ] http://www.suzukitoshie.net/miraiinfo.html
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発行者:鈴木敏恵 編集者:梶原末廣  suzukimm@ma3.justnet.ne.jp
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目次

ポートフォリオ連載 no6

 〜〜 「元ポートフォリオ」  〜〜
                      鈴木 敏恵

様々な活用の”元”だから「元ポートフォリオ」

 「総合的な学習」。学習者にとってテーマに関係するモノを、とにかくなんでもかんでも一元化して入れておけるファイルが存在する、ということ自体が大変に助かるものだ。それは、資料やプリントの散乱、紛失を防ぎ、きちんとキープが可能、という意味においても。
 この学習プロセスで生じた資料や自分が生み出した考察などが一元化されたファイル=ポートフォリオが存在すれば、それを”元”に様々な活用や応用、発展形が可能となる。それは様々な活用や応用の「元」になる、ゆえにこのようなファイルを「元ポートフォリオ」と以後、呼ぶこととする。

 ここに必要なのは、「何でもどんどん入れることが出きるファイル」である。もっともポピュラーな紙製の2穴のファイルのファイルを始めとし、ファイルにはたくさんの種類があるが、その選択の条件としては、丈夫で安くて出し入れし易いということだろう、中でも簡単に入れやすいということは最大のミソだ。

〜〜〜〜〜〜〜〜「元ポートフォリオ」への入れ方〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

・ポイント1
  分類して分けたりせず、とにかく「時系列」で一元化しておく

・ポイント2
  そのすべてに、「タイトル、キーワード、日時」をつけておく

・ポイント3
  入れたモノは、極力出さない(必要な際は、抜書きかコピー)

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(次号につづく)

鈴木敏恵 近刊 『ポートフォリオで評価革命』
       〜その作り方・実践事例・授業案〜 より抜粋 
(学事出版担当坂本氏 ”ken sakamoto” <ad6k-skmt@asahi-net.or.jp>)
                   2000.5月末発売
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連載3{未来教育探訪旅行エッセイ}

 エクスプロラトリアムというミュージアム(サンフランシスコ)
で私が突きつけられた、「伝える」・・・。

◆メッセージ「私を覚えていてね」    
 このミュージアムの一番奥に、「私を覚えていてね」というパネルが付いたブースがあった。たたみ3畳くらいか。中を覗くと、一台のテレビとビデオデッキ、そして視聴用のソファーがあるだけ。

そこに、エイズで亡くなった方が生きているうちに、自分をビデオに撮り。それを、友達かもしれないし、全然知らない人かもしれないし、その誰でもが見ることができるブースなのだ。これはいわゆる財団とか社団ではなく、ノンプロフィットオーガナイゼーションだからこそできると思う。多分、日本の博物館ではこんなことは絶対できない。

それは、・・・哀しくも強烈な「伝える」か。
考えてみて、もうその人はいない。
でも、テレビ画面で・・・私達に語る。
でも、その人は、もういない・・・。

◆心を、伝えようとする子供たち
 すぐ側には、大きな大きなテーブルがある。エクスプロラトリアムにきた子どもたちは、亡くなった人たちやいま苦しんでいるエイズの人々への気持ちを描けるようになっている。
 黄色や赤などの大きな紙のロール(トイレットペーパーの10倍はありそう)があり、子ども達は好きな色の紙でメッセージを書く。

「天国へ行けますように」とか小さな手で真剣に描いている。
 天に届け、という気持ち通りにアクションで、天井から下がっているロープに、そのメッセージをつけするすると子供自身があげることができる。

◆魂への伝達
 すでにこの世に存在しない人へ心を伝えようとする子供たち。
映像、言葉、アクション、強烈なエナジーを生きている者に与える。
見る私に・・・生きることの壮絶感と、価値や意味を問いたださずにおかない。それは、魂への伝達のシーン…深い哀しみとともに、「ああ、人間ってすごい。」という、哀しさと愛しさ、言葉にできない感情が湧き上がり、その瞬間、涙が溢れた。(次号につづく)

◆伝えたい
死にゆく者も
生きる者も
伝えずにいられない・・

「伝えたい」、それはDNAにデザインされているのか?
それとも・・・
いずれにしても私達は伝えずにいられない。
人間とは、「伝えずにいられない」存在なのだ。

なぜ?こんなに深く、私達に備わっているのか?
「伝えたい」というおもい・・・。
そこに深い神の意図を感じずにいられない。

                  鈴木敏恵 (次号につづく)
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プロフィール: すずきとしえ/未来教育を提唱する第一人者/NHKTV
「視点・論点」テレビ、ラジオ、新聞などで教育ルネッサンスを熱く
語る。ナレッジマネージメント・IT・感性を教育界に吹き込む未来派
シンクタンク/文部省、郵政省公職歴任/著書『マルチメディアで学校
革命』小学館6刷/『鈴木敏恵の未来への提言〜21世紀バイブル〜』
『ネットデイ学校革命!』学事出版/『未来教育/総合的な学習〜ポー
トフォリオ』『未来教育/総合的な学習〜プロジェクト学習』VHS明
治図書発行(申し込みは http://www02.so-net.ne.jp/~s-toshie/のみ)
◆インターネット
◇鈴木敏恵のヴァーチャルオフィス http://www.suzukitoshie.net/
◇鈴木敏恵とポートフォリオを作ろうML
 http://www5a.biglobe.ne.jp/~kanai/
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—編集後記—
『未来教育MM』の第8号をお届けします。ポートフォリオ連載・
未来教育探訪と掲載の形式も整ってきましたので、読者の皆様に
はご購読に安定感をもたらすものと考えております。
さて、日頃思うことは先生には「先生になるために生まれたきたよ
うな人(天職)」と「普段の努力維持がないとだめな人」がいるよ
うに思います。残念ながら小生などは後者の方、鈴木さんが学校の
先生であれば、おそらく前者の方でしょう。小生の身近にも前者の
ような人が2人〜3人いるのですが、本当にうらやましい限りです。
なんでそんなふうに出来るの!いとも簡単にしかも無理なく自然に。
(以前は、水面下の努力の賜なんだと考えたこともありましたが)
 〜以下次号へ続く〜              (梶原末廣)
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『鈴木敏恵の未来教育インフォメーション』☆5月5日創刊☆
発行者:鈴木敏恵 編集者:梶原末廣  suzukimm@ma3.justnet.ne.jp
         【発行部数637名】(5/14)
発行システム:インターネットの本屋さん『まぐまぐ』
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■【未来教育MM】●マガジンID:0000031436
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 ☆  「質問コーナー」&【掲示板設置】
   ・「ポートフォリオQ&A掲示板」
     http://www.suzukitoshie.net/cgi-bin/web/wforum.cgi
   ・「未来教育全体掲示板」
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             鈴木敏恵
       未来教育デザイナー/一級建築士 
◇鈴木敏恵のポートフォリオ http://www02.so-net.ne.jp/~s-toshie/
                        ・。・゜☆・゜・。・☆ 

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