2021年04月27日

オンライン講義07: 前川喜平(元文部次官)さんと鈴木敏恵(一級建築士)の対話⑺『 国語 フィンランドの教科書 近現代文学』

(2021年2月11日に収録)

●『国語・教科書』フィンランドと日本の教育について http://suzuki-toshie.net/news/3121/ ● 前川喜平/文部大臣秘書官などを経て官房長、初等中等教育局長、文部科学審議官、文部科学事務次官に就任。2017年退官。 ● 鈴木敏恵/一級建築士・未来教育クリエイタ【公式サイト】http://suzuki-toshie.net​ ​ 鈴木敏恵:著作『AI時代の教育と評価』ほか https://amzn.to/3aj4Pyx​​​

■ 00:00【フィンランド、国語の教科書】
□ フィンランド教科書「国語」
□ 日本の教科書との違い
(お見せしている教科書は現在のものではありません。)
 フィンランド対話 http://suzuki-toshie.net/news/3121/
□ 「言葉」から派生したもの
□ 「教科書」これから学ぶ、いろいろなものへの道標
□ 「全体の見取り図」が見たい
■ 05:45【国語に社会人基礎力的な内容増えてる?】
□ 言葉は自分と世の中とコミュニケーション手段
□ 「国語」が「社会人基礎力」的な内容が増えてる?
□ 感情や意思は「言葉」がないと伝わらない
□ 言語を通じて人間と人間は伝わっていく
□ 国語はすべての教科のベース
■ 08:10【言葉を学ぶ、が基本】
□ 言葉を学ぶ、が基本
□ 話し言葉、書き言葉、
□ 標準授業時数、初めは「国語」の時間が多い
□「国語」は「日本語」でいいのではないか
□ 社会の中で日常的に使うのは国語というより「日本語」
□ 日本語は学習言語
□ 学習言語を学ぶ教科が「国語」とも言える
■ 11:35【高校 学習指導要領】
□ 国語からいろいろ派生している
□ 「国語」社会人基礎力のような内容が増えている?
□ 現代の国語、いろいろな情報を交換する、生活言語
□ 文化としての国語、「文学」など
□ この先に「論理国語」「文学国語」「国語表現」「古典探究」‥
■ 15:30 【近現代の文学が少なくなっている?】
□ 古典も社会人基礎力的な国語も大事だが、真ん中=近現代を減らさないで
□ 「国語」から近現代が、少なくなっている?
□ 現在の社会で使われている、小説とか詩とか‥
□ 夏目漱石「我輩は猫である」「坊ちゃん」「それから」「三四郎」
□ 青年が主人公/青年の心の遍歴
□ 東大には三四郎池
□ 自分の心と照らし合わせて読む
■ 21:46【文学は人生を豊かにする】
□ 文学は人生を豊かにする
□ 太宰治
□ 国語の教科書には、優れた文章たくさんある
□ 「である」ことと「する」こと/丸山真男 評論文
□ 優れた一節が国語の教科書にあり本につながる
■ 26:00【多面的、多角的】
□ 論理国語としてやらなくても、ほかの教科の中でしてもいいのでは?
□ 学校教育全体の中で「言語活動」として学んでも
□ NIE(新聞を使った学び)/多面的、多角的
□ 総合的な学習の時間
■ 28:50 【本は、過去の人類が残してくれた叡智】
□ すべての教科は大きな学問の入り口
□ その背後には何千もの人類の学問や文化の歴史がある
□ 生きていく中で自分と世の中とのコミュニケーション
■ 31:05【「読む」は「学ぶ」】
□ 本を読むことは学ぶことの基本
□ 人と人との間にある学び
□ 本と人との間にある学び
□ readは「学ぶ」という意味をもつ
□ 自分より前に生まれた人たちが見出したことを書き残してくれている「本」
□ 過去の人類が見出した真実に迫るということでもある
□ 学ぶとは先ず、過去の人が書いたものを学ぶ(読む)ことから始まる
□ 本を読むとは、過去の膨大な文化や学問への入り口
■ 32:50【「人文科学」「社会科学」「自然科学」】
□ 言語を通じてすべての学問に通じている
□ 「人文科学」「社会科学」「自然科学」
□「人間」って何だろう→「人文科学」
□「社会」ってなんだろう→「社会科学」
□「自然」ってなんだろう→「自然科学」
□ 人文科学、社会科学、自然科学でほぼ世の中、網羅している
□ そのすべては「国語(言語)」で書かれているのだから
■ 34:45
□ 世界は開けてない扉に満ちている
□ 国語、言語がマスターキーとなりその扉をあげることができる
□ 開けていない扉がたくさんある
□ 国語‥すべての学問に通している
□ すべての教科のベースは、国語
■ 38:40 【学びは役に立つか立たないかではない】
□ スキルも大事だけど
□ スキルから始めると世界の魅力がなくなりそう
□ スキルは、どうしても「役に立つかどうか」が評価
□ 市場経済で役に立つか?いくらか?など
□ 役に立つかでどうかではなく、
□ 役に立たないけど価値のあるものはたくさんある
■ 40:00 【知的刺激=生涯学習】
□ 知りたいという気持ちが一番大事
□ 生涯学習が知りたい学びたいをイキイキさせる
■ 41:30 【言葉の裏には「経験」がある】
□ 星空の実感や悲しみなどの感情‥言葉だけではわからない経験がないと
□ 言葉の中だけで国語を学びのではなく色々な経験と照らし合わせながら学ぶ
□ 経験がないと国語ってただの言葉の記号になってしまう
□ 経験と照らし合わせて国語を学ぶ
□ 言葉が先で経験が後からの時もあるし
□ 経験が先で言葉が後でわかる時もあるし
43:43 (次回の対談に続く‥)
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『鈴木敏恵とフィンランドからの留学生ユリウスさん(バカロレア)との対話
ー フィンランドの教科書を元に(収録 2011)ー
http://suzuki-toshie.net/news/3121/
 
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