特別増刊『鈴木敏恵の未来教育インフォメーション』第24号

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☆『鈴木敏恵の未来教育インフォメーション』☆特別増刊24号☆
6月22日・木曜日発行
発行者:鈴木敏恵 編集者:梶原末廣 suzukimm@ma3.justnet.ne.jp
  [ホームページ] http://www.suzukitoshie.net/miraiinfo.html
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【特別増刊−連載3】

目次

「未来教育デザイン」(3)〜 情報教育・ネットデイ・ポートフォリオ 〜

鈴木 敏恵 

■役に立つ喜びが心を高くする

 高校生たち、本当は世の中のためにあるいは誰かのために働きたいのではないかと思います。満たされた環境は人間をだめにすることが多い。「何もしなくていいよ、仕事につかない人生もあるよね、」なんて甘いいいかげんなことを彼らに言ってはいけないとおもう。

世界には、どうしょうもなく切なく壮絶な日々を送る子供や若者がどれほどいることか!新聞でもテレビのニュースでも知ることができる。元気で体力あるなら働けばいいんです。

とにかく高校生が自分たちでネットデイなどで働けばいいんです。そこでまた、仕切る生徒とか、段取りをする子、校庭の真中でキャンプみたいに、大量にカレーライスつくるチームも登場するかもしれない・・・。とか、いろいろでてくるわけですよ。自然に役割分担ができて、それでいいんです。その時は完全に生徒に任せる。問題があったらあっていいんです。

 いま必要なのは「問題解決能力」や「人間同士の付き合い方」などを身につけた人間です、そのためには「問題」がなきゃ、人と話す場面が余儀なくなきゃね。困る、戸惑う、途方にくれる経験をさせましょうよ。・・・とにかくそれで、夕方になったら完全に校内LANが完成!、その「ネットワークの完了検査」も彼らに済ませることが大切。素人がするからこそ「ネットデイ」の鉄則は、プロ業者がやるよりも、ハイクオリティな成果です。自分たちでやったからこんなもんだよね、というのは許さない。そのための検査機は少し高額(レンタルもあり)ですから、それくらいは、行政で用意してもらいたい。「ネットデイ」検査も高校生がするのですが、その時にやはり専門家が必要です。ここにプロの人に協力してもらいたい。もちろん先生でも企業でも経験やスキルがある人に協力してもらえばいい。これはまた、喜んで協力する大人たちが町には間違いなくたくさんいるんです。

 でもあくまでも主役は、高校生。それで、校内LANが完成して、例えば校舎の端の教室の壁に自分たちで設けた「情報コンセント」にカチャっとやって、夕方ほとんど暗くなりかけたころにコンピュータを使ってみて、アクセス出来たということが、各所で確認できたときに、バンザイ、となるわけです。プロジェクトには、その最後に「セレブレイトタイム(お祝いの時間)」というのがいるんです。これはすごく大事なこと。つまり、自分たちの活動をした後に、「エピローグ」として喜びの時間を作らなければいけない。酒を飲むわけにはいかないから、コーラで乾杯くらいするわけですよ。

 そうしたらまた不思議なもので、子どもたちの方から、コンピュータを使おうよ、という話になるわけですよ。自分たちが整備したわけですから、大切に使います。これが一番良い効果。普通教育の教科、情報のA、B、C、これを全て網羅するわけです。自分が役に立ったという喜びって、人間の心を高くします。だから、情報教育の最も根幹にある「心の教育」で、情報をどのように使うかってすごく問題になっているじゃない。でもその環境を自分で整えたときには、貧しい利用の仕方はしないはず。
                      (次号に続く)

■出典 学事出版『月刊高校教育』7月号 掲載—————-
  「特集:情報教育をどう進めるか」インタビュー:鈴木敏恵氏
 参考文献
   「ポートフォリオで評価革命!」学事出版
   「ネットデイで学校革命!」学事出版
   「マルチメディアで学校革命!」小学館
   「鈴木敏恵の未来への提言」学事出版
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    千葉大学教育学部講師/関東学院大学工学部講師
      未来教育デザイナ-/一級建築士  
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●「未来教育ポートフォリオと生涯学習インフォメーション」
http://www.mag2.com/m/0000037742.htm 月2回
ITの登場と日常への浸透で、時代は大きく変化している。教育も
然りだ。それを適えるのが「学習歴ファイル=ポートフォリオ」
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http://www.mag2.com/m/0000037744.htm 月2回
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