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【鈴木敏恵の未来教育インフォメーション】
第699号/2022年3月27日発行[転送可]
発行者:シンクタンク未来教育ビジョン
鈴木敏恵( https://www.suzuki-toshie.net )
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大切な仕事ー小さなよろこび
仲良しの看護師さんに「仕事のよろこび」を聞いてみました。
あなたなら「仕事のよろこび」を何と答えますか?
私はその返答を聞いてなんだか泣きそうになりました。
たった52秒の動画です、どうぞご覧ください。
【YouTube】看護師さんのよろこび
https://youtu.be/N4DwoRa86cA
こんな人に見てほしい‥
・看護教育に関わる方、だけでなく!
・小中、高大などキャリア教育に関わる先生、学生さんたち
・お仕事も、立場も、年齢も関係なく多くの方に見てほしいな!って思っています。
言葉
「ねえ、看護師さんのよろこびは何?」
『私のよろこびは、患者さんに、昨日より少しでも気持ちがラクになったって言ってもらえるって、それだけで私は次もがんばれるなっていうふうに思って日々働いている感じです。』
『看護師の喜びはやっぱりもうあなたのそばにいてくれてよかったわ、とかつらかったときに本当に助けてもらってありがとうと言われた時がすごくいいですかね』
『私は、そうですね患者さんの笑顔とありがとう‥っていうか あなたにお願いできてよかったとか、あなたがいてくれたからよかった言われることがすごく私の看護の励みになってるかなぁと思います。』
‥‥こういう文字より、やっぱり愉快な感じでご本人たちの内から輝く言葉をぜひ動画でどうぞ!
AIやロボットにできることは任せて、人間は人間にしかできないことを大切にする、看護師さんの仕事はその最たるものです。
人間にしかできないこと、人間だから感じるよろこびが胸に沁みます、それは数値化やソントクと遥か離れた、人間だからこその価値あるものです、だからグッて泣きそうになるのです。
小さな真珠の一粒にも似て‥
「看護師さんの“よろこび”は何?」と私は尋ねています、バランスよく「じゃあ“たいへんなこと”は何?」と続けて聞く必要があるとは考えません。
なぜならば、小さな真珠の一粒を愛おしむような心があれば、それが叶うための、たいへんなことは苦にならないからです。
たいへんなことがあっても、それは看護師としての“よろこび”と秤にかけるようなものではないのです。
そこに看護の仕事の素晴らしさー人間の尊厳を感じます。
[オンライン実習]スキルを超え大切な未来への夢へ!
【YouTube】看護師さんのよろこび(52秒)
https://youtu.be/N4DwoRa86cA
は‥
【YouTube】オンライン実習-現場の看護師さんから楽しく学ぼう!(9分)
https://youtu.be/1UfCHhc8XNw
の抜粋です。
「オンライン実習ー 現場の看護師さんから楽しく学ぼう!」は、600kmを超えて秋田の学校と青梅市(3人の看護師さん)と横浜(鈴木敏恵)が、すぐそば、本当にひとつの空間にいるかのように楽しくアクティブな学びで展開した動画の一部です。
3人の高橋看護師さん、西田看護師さん、半田看護師さんが、医療現場から秋田の学生たちへ『食事介助』『Ω(オメガ)貼り』『スマホ+赤ちゃん(?)』そして最後に「看護師のよろこび」を話してくれるオンライン実習の動画です。
スキルを心とともに伝える『オンライン実習』動画は、実習の前に見ると効果的かもしれませんが、こだわらずに‥。
4月にぜひ学生さんたちに見てほしい動画です。スキルより大切なものがきっと得られますから!
↓
【YouTube】https://youtu.be/1UfCHhc8XNw
未来へキャリアビジョンを描く価値
先生や指導者がどんなに「主体的な学び」を目指し頑張っても、学習者自身、若者たちやスタッフたち自身が自分の未来にやりたいことやチャレンジしたい夢を持ってそこへ向かうエネルギーにはかないません。
だから授業や演習や実習だけでなく、その根本にキャリアビジョンを描く時間が一体になっていることが大事なのです。
【YouTube】 オンライン実習ー 現場の看護師さんから楽しく学ぼう!(9分)
https://youtu.be/1UfCHhc8XNw
オンラインで『食事介助』『Ω(オメガ)貼り』『スマホ+赤ちゃん(?)』を学ぶだけでなく動画のラスト1分で看護師さんのよろこびを伝えてくれる3人の笑顔や誇りこそ、学生たちの目指す未来そのものです。
オンライン必要なのは、パフォーマンス力じゃない
動画を見てください、引き込まれますよね!
【YouTube】https://youtu.be/1UfCHhc8XNw
それはなぜだとおもいますか?
以下にあげてみます。
自分はどうかな?と、ご自身のオンライン授業を思い起こしてボックスにチェックしつつどうぞ!
[目線]
□ Zoomの画面を見る目ではなく、人を見る眼差しで見ている
□ マスクでもしっかり笑顔が伝わる目元、瞬き
□ 自分の身体も動かし、学生の手元の動きを見ようと追っている
[話し方]
□ マスクをしててもハリのある声で明るい表情で話しかけている
□ 講義する、ではなく、話しかけている
□ 学生の様子を見ながら、動作の指示を丁寧に簡潔にしている
[動き]
□ 相手が発言しやすいように明るく元気に励ましが伝わる、うなづきなど
□ 手先と表情だけでなく身を乗り出すようにしている、笑顔で躍動的、楽しげ
□ いいね!そうそう、拍手!など全身全霊で表現している
[映像・カメラ]
□ 見たいっていうものが見える映像撮り
□ 色々な角度、方向で見せている、見たいところをアップ、ズームしている
□ 話す人、見せる人、映像を撮る人‥必要な時に動画をスタート操作する人など
一人ひとりがすべきことがわかっているチームワーク
[手段]
Zoom+Google Classroom+YouTube
□ ライブで学生とやりとり→Zoom
□ 事前、最中、事後の感想など→Google Classroom
□ ライブでディテールを見せて、全体の動きを映像で。それを学習者が繰り返し好きなだけ視聴できる→YouTube
[展開]
(1)今日の目的・目標を伝える
(2)まず学生がやってみる!
→学生サイドに(コップとスプーン・点滴チューブの代わりにペンをテープで留めるなど)を用意し、まずやってもらう
(3)遠隔の看護師さんたちは、それを見た上で、自分たちが、説明しつつ、やって見せる
(4)手技・動画を見せるで終えず、その背景にあるエビデンスをしっかり伝える
「科学的根拠に基づいた食事介助が大事」「ただただスプーンで食べさすのでは決してない」とシャキッと言う。
(*ここで教科書や人体模型などと組み合わせても有効)
(5)なぜそうするのか、それが要るのか--納得できる説明を動作に添えて説明する
(6)問いかける→学生が応えて話す→「そうそう!いいね」モチベーションが高まるフィードバックをする
(7)終了後、Google Classroomで、次に役立つリフレクション
[最重要ポイント]
・スキル単体の講義ではなく、ストーリ(文脈)で現場のパワーや戦略性を伝える。
・根本的に“スキル習得”以前に、“学生のやる気が高まること”“看護の魅力”を伝えることが
自分たちのミッションだと心得ている。
ご協力:
青梅市立総合病院の
高橋嘉奈子さん
西田裕子さん
半田佳久さん
素晴らしいオンライン実習を
本当にありがとうございました!!
3月25日:看護師の国家試験全員合格!!
おめでとう!
2020年4月から「意志ある学び-未来教育」でポートフォリオ、プロジェクト学習を全面的に導入したこの秋田の学校の先生方から、たったさっきメールいただきました
何と11年振りに!『看護師国家試験 全員合格しました!』とうれしい報告です。おめでとうございます!
がんばった日本中のみんなが合格していればいいな!