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【鈴木敏恵の未来教育インフォメーション】
第664号／2021年1月27日発行［転送可］
発行者：シンクタンク未来教育ビジョン
鈴木敏恵（ http://www.suzuki-toshie.net ）
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学力より大切なこと
OECDの調査で、日本は学力が高くても、自ら学ぶこと、学び続ける意欲はとても低いという状況です。学力が高くても学ぶことが好きでなくなるなら生きる力になっているとは言えません。
これまでの延長にはない未来が来つつあります。
ある日突然、予想もつかない状況になる、揺らぐように変化を続けるこの時代の教育とは？
それは教科書の中身をしっかりできる学力でも、課題解決力やプレゼンスキルやプログラミング能力でさえなく‥
それらのすべてを超越して、真理を求める心や本当のことを知りたいという意志を持つことが大事なんだと気づきました。それをもし失ったら、どんな知識やスキルを身につけても、自分を信じて生きていくことは出来ないからです。
トットちゃんはたくさんいる
「学校っていいよ、敏恵が知らないことをたくさん教えてくれるんだ」そう母や年の離れた兄が入学前の私に言ったことを覚えています。本当にそうでした、知らないことや出来ないことを学校で身につけました、ありがとうございます。
でも‥それだけではありませんでした。
この世界の何から何まで不思議に満ちていて、ワクワクとそれを知りたいと手をあげて「先生、〇〇って何？」「なぜこうなるの？」を連発する小学校1年生の私はもちろん周りに迷惑をかけることになり注意されました。
ググることも、手元に辞書もまだ持っていないときです。
『窓際のトットちゃん』（https://amzn.to/2YdSndG）みたいな子はきっとたくさんいるのです。
世界は知りたいことに満ちている
学校ではじめて「前へならい」を体験した小学校1年生の私は、前と後ろの子とぶれずに列を揃えて並ぶことも心が抵抗して言われるまま動けませんでした。なぜ？とその理由を知りたいと思ってしまうからです。
今なら少しわかります、集団での規則などは大切でしょう、でも「何のためにそれをするのか？」「それがある意味は？」せめてそれを私は、知りたかったのです。
人は誰でも生まれた瞬間に、わからないことを知りたいと目の前のすべてに手を伸ばします。
世界に満ちているいろいろなこと、本当のことを求めます。それが学びや学問の本当の意味するところと言えるのではないでしょうか。
未来は未知、未知は魅力的！
AIの登場、地球を俯瞰できるテクノロジー、世界中の人が一緒に叡智を集合させないと対処できないリスク到来‥でも同時に世界中の人が一緒に未来ビジョンを考えることができるインターネットや一人一台の端末機器も叶いつつある今です。
最高にドラステックな何かを地球上のみんなが知恵を合わせ創造して向かうことが求められている‥いま人類がはじめて一緒に未来への扉へ向かうときと私はワクワクしています。
未来は未知です。未知は魅力的です。
知や真実を求め学ぶことをワクワクと感じる心こそが新しい時代を伸びやかに生きるために必要と言えるのではないでしょうか。
いまあらためて、新しい時代を生きるために必要な教育とは？学校は何のためにあるのか？
そう思っていたとき、久々に前川喜平さんと教育を考える会議で再会する機会をもちました。
前川喜平さんとの再会‥知を求める魂
いくつかの本を読みました。
『これからの日本、これからの教育』著者：前川喜平・寺脇研（ちくま新書）
https://amzn.to/36803CC
前川喜平さんとは、もう20年以上前からのご縁です。
文部科学省の委員会などでご一緒しました。この国が元気に新しい教育の扉を開いた時期です。
前川喜平さんは文部科学省大臣官房総括審議官、文部科学事務次官などを経て一連の報道が伝えるように文部科学省をやめられたあと、社会から請われ様々なメディアで真実を伝えることをされています。
真実や真理を求めること、知りたいということは誰をもにあることと思います。
なので前川さんのお話を聞きたいという全国の多くの方々が講演会を主催し、それら多くがYouTubeなどにアップされ見ることができます。
YouTubeで「前川喜平 教育 講演」と検索すれば山ほど存在します。
その講演の中には、ゆとり教育のこと、総合的な学習のこと、生涯学習のことなど、あらためて私が知ることがたくさんありました。
次号へ続く
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＜youtube 動画＞
□ 前川喜平さん講演／「面従腹背さようなら。」@每日ホール
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□ 【ゆとり教育の誤解(1)】ー学力低下？していない
□ 【ゆとり教育の誤解(2)】ーゆとりの本当の意味とは‥
「真実を求める意志」については【未来教育MM660：元東大学長・文相の有馬朗人先生のこと】で書きました。
http://suzuki-toshie.net/blog/archives/564
