【未来教育MM591号】ポートフォリオの現状と未来

□□───────────────□□
【鈴木敏恵の未来教育インフォメーション】
第591号/2018年7月25日発行[転送可]
発行者:シンクタンク未来教育ビジョン
鈴木敏恵(https://www.suzuki-toshie.net
□□───────────────□□

目次

ポートフォリオの現状と未来

こんにちは 鈴木敏恵です。
プロジェクト学習やポートフォリオがとても広がってきました、うちでもやっているよ!という方も多いのではないでしょうか。

私がポートフォリオの本を出したのは今から18年前、「総合的な学習」のスタートを控え、小学校や中学、高校の先生や先端的な教育に関心のある方々が読んでくれました。
それから、大学や自治体におけるポートフォリオ、プロジェクト学習40冊以上のポートフォリオ・プロジェクト学習の書籍を出版してきました。

▽ポートフォリオ著作
https://suzuki-toshie.net/works/

数値化できないからポートフォリオ

美大の学生さんなどはもともと作品を綴じたポートフォリオをみなもっています、私も建築作品や活動を綴じたポートフォリオを持っています。

ポートフォリオはもともと数値化できない個性や才能、オリジナル性を見ることができるものとしてデザイナーや建築家、カメラマン、モデルなどはポートフォリオは身近かな存在でした。

出身校や資格などが箇条書きで書かれた、紙一枚の経歴書より、ポートフォリオはその人の全体性を伝えます。
ポートフォリオのページをめくれば、一つの作品の高みへ到達するまでのプロセスも見えます、現在に至る苦悩や試行錯誤の片鱗を確かにみることができます。

それは何点と数字で括られたり採点されたランクづけをどこかでされたものでも、誰かに審査されたものではなく、ピュアな源流そのものとも言えます、だからポートフォリオは、数値という結果ではない方法で評価したいと考えていた多く教育関係者たちの心をつかんだのです。

ポートフォリオの現状

私はポートフォリオで今日まできました、その価値や効果を知っていますのでこれまで全国各地でポートフォリオやプロジェクト学習を3000回以上講演などで提唱、実践してきました。
今、多くの機関、学校や教育を大事にする病院の看護部などのでポートフォリオを導入しているところが増えています。

一方、2017年後半から2018年にかけて、高大接続改革の一つとしてにeポートフォリオを使う方向性を国が示したことをきっかけに高校の先生方の大きな関心や具体化への戸惑いを感じます。
今回はじめてポートフォリオということを知ったという方もいます、eポートフォリオ=高大接続に学校が行うもの、と受けとけている方も少なからずいるかもしれません。

ポートフォリオを活かし自分を成長させる

7月20日に ポートフォリオフォーラム (東京)で私も講演とパネラーをしました。

全国から熱心な高校の先生が集まり会場が手狭になるほど大変盛況でした。
今週は大阪で行います(すでに満員)。

いずれにしても、ポートフォリオは今後、社会に定着していくと思います、はじめは、いろいろな課題があったとしても、全体から捉えれば、それはいいことと思います。

今は、学習の振り返りに使っている、ボタンティア歴や取得資格を入れている、などいろいろですが、まだしっかりとしたポートフォリオの有効な活用をしている教育機関はごくわずかと言えるでしょう。

ポートフォリオを使うことでどんな力が身につくのか、自分で自分を成長させるためにはどう活かしたらいいのかなど具体的にお伝えして行きたいと思っています。

意志ある学び‐未来教育プロジェクト全国大会2018

≪夏の講演会のお知らせ≫
プロジェクト学習・ポートフォリオ活用・対話コーチングからなる次世代プロジェクト学習の具体的な手法や実践をお伝えしたいと思っています。
横浜でぜひお会いしましょう!

意志ある学び‐未来教育全国大会2018
教育3.0 プロジェクト社会・ポートフォリオ時代

■日時:2018年8月4日(土) 受付9:30 10:00~16:00
■会場:横浜 山下公園前「ワークピア横浜」
■主催:シンクタンク未来教育ビジョン
■対象:幼保小中高大教職員,教育行政関係者,医療関係者,自治体関係者
■申込:要事前申し込み
■内容:https://suzuki-toshie.net/news/2486/

講演内容
☆ 文部科学省SPH事業/キャリアビジョン実現プロジェクト
☆ 高校生によるプロジェクト学習プレゼンテーション
☆ オーストリアの看護教育 研修報告
☆ パフォーマンス評価/ スウェーデンの教育 PME
☆ ポートフォリオを活かして成長する 鈴木敏恵
☆ ポートフォリオ/課題解決プロジェクト学習 実践事例
☆ 次世代教育モデルとして:ポートフォリオを生かした人材育成
☆ 国際看護/SDGsを教育へ導入しよう! 
☆ ロボットを教育現場に活かす試み 導入実践プログラム

<要事前申し込み> 
○対象:幼保小中高大教職員,教育行政関係者,医療関係者,自治体関係者
○申込:未来教育プロジェクト全国大会事務局(担当:永島俊之 miraiyamate234@yahoo.co.jp)
※件名「20180804未来教育全国大会」内容「氏名・所属・職業・連絡先アドレス」
※第2次締切8月1日
○参加費:6,000円(当日受付にていただきます・資料代等を含みます)

鈴木敏恵の未来教育メールマガジンアイキャッチ

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次