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【鈴木敏恵の未来教育インフォメーション】
第630号/2020年1月31日発行[転送可]
発行者:シンクタンク未来教育ビジョン
鈴木敏恵( http://www.suzuki-toshie.net )
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Essay:AIが登場してよかった!
私たち人間は存分に世界の美しさや人生を味わうために生きることができる!
ポートフォリオの普遍性
教育関係者にも医師や看護師など医療者にもポートフォリオは広がっています。
小中学校では「キャリアパスポート(キャリアポートフォリオ)」という表現で実施。
高校や大学では「高大接続の手段としてのeポートフォリオ」。
総合診療専攻医ではポートフォリオで指導医からのアドバイスを受けるなど、その分野や主体組織がもつ意図や事情などでちょっとずつ違います 。
中には、その組織の狙いがつよすぎて、これはもはやポートフォリオと呼べないのでは?
と言いたいものも存在すると思います。
think.1『ほかの分野のポートフォリオを知っていますか?』
ポートフォリオの価値と普遍性
言葉でも手法でも、その意味やどうしてそれが誕生したのか、何の価値があるのかなどをまったく考えることなく、「みんなが使っているから」、上から「使えと言われたから」とか、それを使うのが決まりだから‥と自分の頭でその意味を考えようとせずに使ってもそこにいい成果はもたらしません。
ポートフォリオを導入しようとする立場の人はとくにその価値をまず自分がゴックンしている必要があります。
think.2『ポートフォリオの本質や魅力をシンプルに伝えられる?』
私はあえて、小学生へでも高校生へでも、学校の先生方、医療者、管理職などなど‥どんな対象へポートフォリオを講義するとき、同じ資料を渡して説明します。
そのどこにでも通じるということが本質や普遍性からブレない大事なことと考えるからです。
紙ばさみ・作品集/バラバラのものを一元化
ポートフォリオ(Portfolio)は直訳すると「紙ばさみ」、その中身はいろいろです。
(様々な業界で使われてます、例えば金融業界におけるポートフォリオは分散投資を意味します)。
自分の夢や計画、学習などの望みを叶えるために、自分のやったことや考えてきたこと、生み出した作品など感性や個性などが伝えるいろいろなものが綴じられたものがポートフォリオです。
バラバラのものを一元化したもの。というような言い方を私は自分のポートフォリオを見せながらします。
建築家や絵描きなどクリエイターはポートフォリオ(作品集)を持っています。「これまでこのようなものを生み出してきました」と言いながらクライアントなどへプレゼンします。
ここで大事なのは、ポートフォリオとは、これまでやってきたものの内、たった1点(1つ)だけを見せるものではないということです。
1つだけでは、その人のもっているセンスや個性、才能、コンセプトの方向など全体が見えませんから。
think.3『あなたのポートフォリオには、いろいろなものが入っていますか?』
主役はポートフォリオではなく、人だから
なぜポートフォリオかと言えば、履歴書や経歴書からは見えない、もちろんテストの結果からでも見えない、その人の価値ある何かがキラッと見えるからです。
ポートフォリオはその人の内から溢れるような何かを伝えるための媒体とも言えます、あくまでも主役は、ポートフォリオではなくその持ち主の人間です。
think.4『その人を理解したい、と願ってポートフォリオを見てますか?』
ポートフォリオからワクワクと未来を見る
これまでどんなものを生んできたか、その積み重ねや軌跡に意味や価値があります。
ポートフォリオの中身を順を追って見ることで、その人の思考プロセスや今日ここに至るまでの変化変容なども感じとれます。
だから、これからどんなものを生みあげるだろうかとワクワクとその人の未来の可能性が見えるのです。
think.5『ポートフォリオからその人の未来をワクワクとイメージしつつ見てますか?』
次回に続く‥