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【鈴木敏恵の未来教育インフォメーション】
第620号/2019年10月25日発行[転送可]
発行者:シンクタンク未来教育ビジョン
鈴木敏恵( http://www.suzuki-toshie.net )
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教育の予言1999「テクノロジーは愛のため」
新しい時代には、新しい教育が必要です。
今から20年前に新聞連載で描いた未来教育ビジョンです。
〇 国境を超えたテレコラボレーションを日常的に
〇 すぐ近くにいる“自分の信じる道を行く人”に現実に会う
〇 テクノロジーコーディネータをすべての学校に!
〇 国を超えネット上に子どもたちが一つの作品を創る
〇 21世紀の教師にいる必要なセンス(感性)
〇 教育センターを未来的、魅力的に変えよう!
〇 インターネットは新しい絆を築くために‥活かそう
‥‥20年を経て、いま何がどこまで実現していると言えるでしょうか?
「AI時代の教育」の二つの捉え方
ITを導入してもさほど日本の生産性が上がらないのは、旧来のやり方のままで、そこに新しいテクノロジーやシステムを入れているからと、企業・ビジネスの世界でよく言われていることです。教育は、どうでしょうか?
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「AI時代の教育」という表現には、二つの捉え方があります。
一つは、AIをどう教育に導入できるのか?ということ。
ここもかなりワクワクしますが、暗記や効率的に学べるなど、これまでの教育という古い酒袋のままでないように、が「鍵」と言えるでしょう。
もう一つは、AI時代の教育はどうあるべきか? どんな目的のために、どういう教育を子どもたちへ差し出すか、です。
どんな目的のために、とは、AI時代の人間社会を どんな未来にしたいのか?という問いと通じます。効率性や合理性を求め続ける社会にしたいのか、それとも現実を受け入れつつも人間的な心の迷いや成長を大事に思う未来にしたいのか‥一人ひとりの才能や独自性が花咲く創造的な未来にしたいのか‥。
学生のころ、建築史の講義で習った、人間性への回帰‥いま再び、ルネッサンスという扉もありかなと感じます。
■書籍『AI時代の教育と評価―意志ある学びをかなえるプロジェクト学習 ポートフォリオ 対話コーチング』より一部抜粋
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