『鈴木敏恵の未来教育インフォメーション』第18号

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☆『鈴木敏恵の未来教育インフォメーション』☆第18号☆ほぼ日刊☆
6月7日・水曜日発行
 [ホームページ] http://www.suzukitoshie.net/miraiinfo.html
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発行者:鈴木敏恵 編集者:梶原末廣  suzukimm@ma3.justnet.ne.jp
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目次

ポートフォリオ連載 no 15

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総合的な学習「ポートフォリオ・モデル設計」                   
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 鈴木敏恵 ━━━

〜〜〜 ポートフォリオとナレッジマネージメント 〜〜〜

■点在している私の「学習成果」

 小学校〜中学〜高校〜大学…私は学校で学び、成長するために多くの時間を過ごしてきた。その間にどれだけの学習をしてきただろう、その「学習成果」の「モノ」は、いまどこにあるだろう?

例えば、作文、返されたテスト用紙、描いた絵、レポート、図面、提出したスケッチパース、模型作品…この「学習成果」のうち、あるものは紛失し、あるものは引出しの中や押入の奥、棚の上、またあるものは、学校から返して貰っていないものもある。

それぞれは、過去の遺物としておそらく殆どゴミ化している。すべては散在しているか、紛失してる。たった一年間の分でさえ無くあちらこちらに分散してしまっている、この点在する「学習成果」は、価値を持たず活きることがない。

■「知的進化」を綴じるファイル

 しかし、もし私が「一年間に一冊のファイル」を持ち、とにかくそこにすべての「学習成果」のモノ・・返還されたテスト用紙、作文、作った模型写真や図面、描いたデザインスケッチなどを「時系列で綴じて」いたらどうだろう?

 それを一年間の終わりに机の上に置き、先生と「対話」しながらパラパラとめくっていったらどうだろう?そこから一年前には出来なかったことが、「出来るようになった私」が見えるだろう、学習や訓練を繰り返してきたお陰で「私の身に付いた力」や、新しい経験や知識を受け入れたり、教室でみんなと意見交換して話し合ったりしてきたことで「成長した自分」が見えるだろう。また次の年に私が何を勉強すればいいのか?「これからの私に必要な学習」も見
えるだろう・・・。
 このような「重要な気づき」が出来るのも、これまでの私の「学習成果」が「一元化」し私の手元にあればこそだ、このファイルが「ポートフォリオ」なのだ。

              (次号に続く)

http://www02.so-net.ne.jp/~s-toshie/
          と
鈴木敏恵著『ポートフォリオで評価革命』学事出版 参照
 担当”ken sakamoto” <ad6k-skmt@asahi-net.or.jp>

━━━新連載7 【未来教育エッセイ】━━━━━━━━━━━━━━━

★★「建築」と「教育」と「未来デザイン」と…★★           
  
                      鈴木 敏恵

なぜ私が「プロジェクト学習」をデザインできるか?

★「Pro–ject」の意味するもの

 Projectを次辞書で引くと、「投影する、映し出す、計画する、
設計、提案する」というような言葉が並ぶ。それは、いずれも共
通して「前方にビジョンを映し出す」というような概念と捉える
ことができる。   
 私は、企画、構想、そして建築設計から建物を建て完成させる
建設現場を経験するものとして、このProjectということをかなり
根本的に経験している。

「建築」…それは確かにある種のイメージを
   プロ=前へ(未来へ)、ジェクト=映し出す、なのだ。  

 たとえばこうだ…
 設計者である私は、何も建っていない地面の前に立ち、
 その土地全体を広く見渡す。
 その視界には、遠くの景色も含まれる。
 じっと見渡し続ける、イメージが湧く、そのとき私の頭の中には、
 建物がビジュアルで見えている。完成した建物の中を談笑しなが
 ら歩く人々の動作や表情までも。

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 すべてがはじまるまえに、夢を明確にもつ設計者の目の”前”には、
建物はすでに出来上がって”映し出されて”いるのだ。

 私は、一番最初にフェーズ(段階、局面)の想定をする。
 そして課題を(夢)を適えるために一番いい解決法を考える…

 これらの手法はそのまま「総合的な学習・プロジェクト学習」そ
のままだ。

               (次号に続く)

『鈴木敏恵の未来への提言』学事出版 
   に上のこと凝縮して書きました。どうぞお読みください。
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プロフィール: すずきとしえ/未来教育を提唱する第一人者/NHKTV
「視点・論点」テレビ、ラジオ、新聞などで教育ルネッサンスを熱く
語る。ナレッジマネージメント・IT・感性を教育界に吹き込む未来派
シンクタンク/文部省、郵政省公職歴任/著書『マルチメディアで学校
革命』小学館6刷/『鈴木敏恵の未来への提言〜21世紀バイブル〜』
『ネットデイ学校革命!』学事出版/『未来教育/総合的な学習〜ポー
トフォリオ』『未来教育/総合的な学習〜プロジェクト学習』VHS明
治図書発行(申し込みは http://www02.so-net.ne.jp/~s-toshie/)
◆インターネット
◇鈴木敏恵のヴァーチャルオフィス http://www.suzukitoshie.net/
◇鈴木敏恵とポートフォリオを作ろうML
 http://www5a.biglobe.ne.jp/~kanai/
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—編集後記—
 『未来教育MM』の第18号をお届けします。
 今回の作品を読みながら気付かされることがある。私たちは随分
前から「消費は美徳である」という風に飼い慣らされてきた。これ
ではダメだという動きも確かにある。なのにいっこうにして生活の
豊かさや充実感が得られないのはなぜか。こんな感情は編集者の私
だけのものか。決してそうは思いたくはないのだが。この見せかけ
の豊かさから抜け出せずにもがく人の姿もあまり見えない。(私だ
けが見えないのか)何とも不気味な時代である。そんような感情の
私に鈴木さんの文章は存分に押し寄せてくる。「お前の生活は!生
き方はそれでよいのか!」とね、ただひたすらに純粋にひたひたと。
 皆様のご意見ご感想お寄せください。
                     (梶原末廣)
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『鈴木敏恵の未来教育インフォメーション』☆5月5日創刊☆
発行者:鈴木敏恵 編集者:梶原末廣  suzukimm@ma3.justnet.ne.jp
         【発行部数717名】(6/6)
発行システム:インターネットの本屋さん『まぐまぐ』
                   http://www.mag2.com/
■【未来教育MM】●マガジンID:0000031436
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 ☆  「質問コーナー」&【掲示板設置】
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━━━━━━━━━━【鈴木敏恵 ライブ 情報 ほか】━━━━━━━━━━━━━
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千葉大学教育学部講師/関東学院大学工学部講師/未来教育デザイナー/一級建築士 
     すずきとしえ e-mail: s-toshie@ca2.so-net.ne.jp
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