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【鈴木敏恵の未来教育インフォメーション】
第618号/2019年9月30日発行[転送可]
発行者:シンクタンク未来教育ビジョン
鈴木敏恵( http://www.suzuki-toshie.net )
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AI時代の教育【ヒューマンなプロジェクト学習】
AI時代、価値を持つのは『人間の領域の仕事※』です、人間の領域の仕事とは、能力・スキルだけではできない、人間として人に関わる仕事です。
※『ポートフォリオで未来の教育 ー 次世代の教育者・指導者のテキスト』P2より
https://www.amazon.co.jp/dp/4818021997/
【ヒューマンなプロジェクト学習】
「人間の領域の仕事」その最たる仕事は看護師ではないか‥と私は思っています。
埼玉県立常盤高等学校は看護師を目指す若者たちが学ぶ5年制の学校です。ここでどのようなプロジェクト学習をしたらいいのか私が考え生み出したヒューマンなプロジェクト学習は次の2つです。
高校1年は「避難・環境プロジェクト」です。
プロジェクト学習のゴールは「体育館に避難された様々な人たちを30時間守る方法を提案します!」です。こういう人たちが自分たちの学校の体育館に避難してきたら、こうして守る!を考え具体的な提案をするものです。
専攻1年(4年生)は「健康・仕事プロジェクト」です。
「地域の社会資源を活かし、疾患があってもその人らしく働き続ける提案します!」です。
10月5日(土)にこの次世代プロジェクト学習の公開プレゼンテーションをします。
私も進行の応援と講演をします。
埼玉県立常盤高等学校の先生より
「常盤高校は5年生の高校です。各学年でプロジェクト学習を行っています。
プロジェクト学習では、「イメージする力」「課題発見力」「課題解決力」「コミュニケーション力」「プレゼンテーション力」が身につくことを期待しています。
10月5日(土)、高校1年生と専攻科1年生の合同プレゼンテーションを行います、ぜひご参加ください。」
お知らせ:2019年10月5日(土) 講演・公開プレゼン
次世代プロジェクト学習公開プレゼンテーション
〇 日時:2019年10月5日(土) 9:30~11:45
〇 場所:埼玉県立常盤高等学校体育館、格技場
〇 プレゼン:1年生、専攻1年生
〇 講演:鈴木敏恵
〇 対象:幼保小中高大教職員、教育行政関係者、医療関係者、自治体関係者等公的機関。
〇 チームテーマ 一覧
◆高校1年生
【避難・環境プロジェクト】チームテーマ例
《体育館に避難された様々な人たちを30時間守る方法を提案します!》
(最初に学生たちが様々な文化や事情を抱えた人々をリアルに描き出します。そしてその一人ひとりへどうしたら30時間の避難生活を安全に最適に守ることができるかを具体的、現実的に考え出し提案するプロジェクト学習です。)
・インドネシア人の40歳前後の夫婦が、避難所内でも宗教を信仰することができる環境を提案します。
・高齢夫婦の80歳代女性、認知症、80歳代男性が周囲に気を使わせず精神的に安定した状態で生活できる方法を提案します。
・足の悪い妻とそれを介護する腰の悪い夫が、安全に移動でき、快適に過ごせるスペースを確保する方法提案します。
・母子の20歳女性と6か月女児の赤ちゃんが、赤ちゃんようの食料を確保し衛生に気をつけ、母親が赤ちゃんのそばにいられる方法を提案します。
◆専攻1年(4年生)
【健康・仕事プロジェクト】チームテーマ例
《地域の社会資源を活かし、疾患があってもその人らしく働き続ける提案します!》
・浦和区常盤に住む高級ブランド店勤務の40歳男性が、義足を使用していても自分らしく快適に働き続ける方法を提案します。
・大宮区上小町に住む貿易事務の50歳男性が、慢性腎不全を抱えながらも自分らしく快適に働き続ける方法を提案します。
・大宮区三橋に住む32歳女性介護士が、広汎性発達障害を抱えていても自分らしく快適に働き続ける方法を提案します。
・中央区大戸に住む29歳女性ツアーコンダクターが、大腸がんによりストーマ造設の手術を受けた後も自分らしく快適に働き続ける方法を提案します。
・中央区上落合に住む流行しているラーメン屋経営の30歳男性が、2型糖尿病を抱えていても自分らしく快適に働き続ける方法を提案します。
・大宮区上小町に住む50歳男性輸入雑貨営業マンが、慢性腎不全によりCAPD(腹膜透析)を抱えていても自分らしく快適に働き続ける方法を提案します。