□□───────────────□□
【鈴木敏恵の未来教育インフォメーション】
第709号/2022年7月16日発行[転送可]
発行者:シンクタンク未来教育ビジョン
鈴木敏恵( https://www.suzuki-toshie.net )
□□───────────────□
DAOの時代‥ポートフォリオであなたの『ビジョン』を聞かせて‥
未来へ『ビジョン』を描く力
https://youtu.be/1htxZSZFxVc?si=bvbZx-pXosTOTYTU
意志ある学びには「ビジョン」未来への願いがいると伝えている15年前の鈴木敏恵の動画です、コンセプトは普遍です。
2007年8月4日に開催した「未来教育プロジェクト全国大会」の様子です。
この日の特別ゲストは優しい笑顔の中川健朗さん(当時、 文部科学省宇宙開発利用課課長のちに文部科学省総括審議官、国立教育政策研究所所長)、教育の未来化に関するうれしいご縁です。
教育でいちばん大切なのは、知識やスキルの習得でも、いい成績をとれる学力でもなく‥子どもたちが未来を描けるビジョン力だと最近一層感じています。
「課題解決力」が教育の目的ではなく、「ビジョン」をかなえるために課題解決力がいるのです。
こうなったらいいな!とありたい未来を自由にイメージできるビジョン力は生きる力そのものです‥
プロジェクト社会・ポートフォリオ時代の到来
建築も教育も医療も、よき未来もすべて『ビジョン=ありたいイメージ』を描くことからスタートします。
ビジョンを描く力とは、未来を伸びやかに夢見ることとも言えます。
自分の未来がこうなったらいいなー、未来はこんな社会になったらいいなーとか、ありたいよりよきイメージを描ければこそ、今日の学びや仕事に価値を見出せる気がします。
未来をイメージするだけでもワクワクうれしい気持ちになります。
いまWeb.3の象徴とも言える、DAOの時代(とき)が始まろうとしています、共通するビジョンの人が集まりプロジェクトでその成就へ向かうDAO‥
そこでは一人ひとり自分のポートフォリオを見せて魅力的なストーリーでビジョンを語ります。
一緒にビジョン(夢)を叶えるために個性や得意や才を惜しみなく出し合う‥そんな未来がもう動き出しています。
‥プロジェクト社会、ポートフォリオ時代の到来です。
☆ DAO(Decentralized Autonomous Organization)…自律分散型組織と訳されます(「ダオ」と発音される)。
※DAO:同じビジョンや共感、仲間意識で連帯した人たちが集まりプロジェクトを動かす、中央の管理者なしにフラットな個人(一人ひとり)で運営される、通常はネットワーク上をステージとしデジタル空間で主たる活動を行う、新しいコミュニティー形成による組織運営。
ビジョンでつながる未来
DXがさらに広がる未来では、知識・スキルや定型化できる仕事の多くはAIやロボットがするようになり人間は「人間にしか出来ないこと、人間だから大切にしたいもの」を一層大事にするようになる。
たとえば未来を夢見てビジョンをかなえること
たとえば『新たな価値を創造する』こと‥
感じて心に残る意味も、新たに生み出した創造性も、描いたビジョンも‥どれも人間にしかないとても大切なものです。
目には見えませんがそれでいて無から有を生み出し、よりよき未来をつくるために必要なものです。
星の王子様の言う通り、一番大事なものは目に見えないのです、でもポートフォリオがあれば事実を元にそれを語ってもらうことができますし、デジタルポートフォリオであれば、時空を瞬時に超えその瞬間に、遥か地球の向こうにいる仲間とシェアしたり感動したり、そしてそこからまた一緒に創りあげることもできます。
ビジョンを描く力は子どもたち、若者たちが新しい社会、未来の世の中をつくるために絶対的に必要なものです、私たち人間ならではの価値ある力です。
ここに次世代教育のプラットホーム、プロジェクト学習とポートフォリオが生きます。
「Web3」で新しい社会、生き方が実現する‥
DAOは人類史を変える‥「Web3」を幕開けに、一人ひとりの個人が主役になる社会、これまでの統治システムとは異なる新しい社会や生き方がきっと実現するでしょう。
時間がかかったとしてもこれまでの統治や株式会社などの姿とはまったく違う‥ビジョンや共感で集う組織や社会に進化し、プロジェクトで集合しビジョンを成就させる未来が見えるようです。
ビジョンや共感で人々が集まってプロジェクトで夢を叶える「Web3」なかでもDAO、そこでは人々は何を持ち寄り集まるのでしょうか‥?
互いの学歴、成績を確認する?いいえ違うでしょう、社会的ポジション、名刺の肩書き?
それも有効な時があるかもしれませんが、一番ではなさそうです。
自分の望む未来やビジョン、関心や得意、才能、などがパッと見て理解できるポートフォリオがあれば一番よさそうです。
「キャリアポートフォリオ」と「パーソナルポートフォリオ」
新しい時代に自分らしく生きるため、ビジョンを実現するために役立つポートフォリオ。
一人ひとりの魅力や深さが伝わる自己紹介、互いを理解し合うために有効なポートフォリオがきっと自由度高く広がるでしょう。
もともとポートフォリオは作品集、それを見ればその人が何を大切に生きているかが見えます。
ポートフォリオは数値化できない評価を叶えます、一人ひとり違う能力、才能、個性、関心のあること、願っていること、未来への可能性などが見えます。
その活用や中身から「パーソナルポートフォリオ」と「キャリアポートフォリオ」の二つにわけて考えることができます。
「本来の自分」と「社会的な自分」
一人の中にパーソナルな自分と社会的な自分がいます。
それぞれを「パーソナルポートフォリオ」と「キャリアポートフォリオ」という概念で捉えることもできます。
パーソナルポートフォリオで心が見える
自分の好きなことや関心、得意なこと、心奪われているものなどパーソナルなものが主に入っているのが「パーソナルポートフォリオ」です。
脚色していない自分、本来の自分が見えるポートフォリオと言えるかもしれません。
ゆえにパーソナルポートフォリオは自分を客観的に見ることを叶え、自己肯定感、自尊感情を高めます。
パーソナルポートフォリオの基軸は「人」です。
キャリアポートフォリオで仕事が見える
一方 キャリアポートフォリオ は、「社会」を基軸としたものが入っています。
仕事や経験の積み重ね、そこから得たことなどが見えます。
本人ももちろんですが、社会がその人の経験や仕事の進め方、考え方、能力、スキルなどを理解したいとき役立ちます。
キャリアにおけるポートフォリオ評価とは、その人がどんなことをしてきたか、
何を大切にしているかを見せてもらい、価値を見出し、共感すること‥。
※教育DX時代‥求められる『新たな価値を創造する力』
https://suzuki-toshie.net/blog/archives/1033
━━━━━━
≪オンライン講義をお役立てください≫
【ゴールシートの書き方】
〇ゴールシートとは
https://www.youtube.com/watch?v=EeaUSF_qpLA
〇「ゴールシート」を書く対話コーチング(13:24)
https://youtu.be/cgOjTMhDuqg?si=NUm8I-QjcW9218r1
〇ビジョンとゴールをかくシート「ゴールシート」はさまざまな場面や領域で広がっています。
ポートフォリオの最初に入れます。