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【鈴木敏恵の未来教育インフォメーション】
第708号/2022年6月26日発行[転送可]
発行者:シンクタンク未来教育ビジョン
鈴木敏恵( https://www.suzuki-toshie.net )
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夢を叶えるDAO‥「学びデザイン」と「ポートフォリオ」
DAO‥夢は一人じゃ叶わない
本気で「この夢を叶えたい!」と願った時すぐに気づくことがあります。
それは‥一人じゃ無理だな、ということです、どんなささやかな願いでもです。
たとえば、一人ひとりで部屋で絵をただひたすら描き上げたい‥という夢でさえ、一人では叶いません。
絵の具やキャンバス、筆、着ている衣服、雨露をしのぐ家など自分以外の誰か作ってくれたものが必要ですし、絵に没頭できるためには、家族やウーバーイーツの配達員がいなければ飢え死にしてしまいます。
自分で起業したい、というビジョンを持つ人ならなお積極的に自分以外の誰かの力や協力や支援が必要です。
Web3.0時代だからできる、フラットな組織運営「DAO(ダオ)」
例えば「子どもたちにさまざまな豊かな出会いや体験を叶えたい」というビジョンを叶えるために、これまでであれば‥たとえば地元の自治体や商店街へ協力を求める、あるいは企業のCSR(社会貢献)へ賛同を求める‥というような自分が行ける範囲からの資金や人の集め方がこれまでの主流でした。
しかしWeb3.0の象徴ともいえるブロックチェーンで成立する新しい組織のあり方DAO(ダオ)というカタチで時空を超えて共感する人たちがビジョンや共感で集まれば、この新しい価値を創造するようなことができるのではないか、うん、とにかくはじめてみよう!というような動きが少しずつ始まっています。
☆ DAO(Decentralized Autonomous Organization)…自律分散型組織と訳されます(「ダオ」と発音される)。
※DAO:同じビジョンや共感、仲間意識で連帯した人たちが集まりプロジェクトを動かす、中央の管理者なしにフラットな個人(一人ひとり)で運営される、通常はネットワーク上をステージとしデジタル空間で主たる活動を行う、新しいコミュニティー形成による組織運営。
誰でも手のひらにスマホとWi-Fi環境があるようになった今なら、仲間を募り、DAO(分散型自律組織)でどう?!と自分(たち)のビジョンを実現するために集まり知恵やアイディア、課題解決への試行錯誤を一緒に仲間と!といろいろな方面から、湧きあがるように色とりどりのプロジェクトが湧き上がる‥そんな時代が一気にはじまりそうです。
web3‥地域×DAOの事例
https://www.city.nagaoka.niigata.jp/shisei/cate08/file/inobetiku-06.pdf
2019年:山古志で私が見た「新潟県中越大震災」から時を経て立ち直ろうとする人々の笑顔と風景
http://miraikyouiku.jugem.jp/?eid=1825
看護師さんの挑戦
起業するとか、ビジョンを実現する!などは、自分とは関係ないと思う方も多いかも知れません。
しかしそんなことはないのです、私がうれしくワクワク知ったことを紹介します。
もう数年前です、ある県立病院でポートフォリオとプロジェクト学習の講演をしました。
講演後、私に話しかけてくれた、笑顔のリーダ看護師さんがいました。
私の話したプロジェクト学習やポートフォリオのことがすごくゴックンしたそうです。
そして「ビジョンが大事なのよね!もうすぐ私も自分でプロジェクトをスタートさせるの!」とイキイキした顔で話してくれました。
この病院をやめて、自分の夢だった、地域の赤ちゃんを育てているお母さんが気軽に立ち寄れる、健康に寄与する施設をスタートするとのことでした。そばで一緒に話を聞いていた県立病院の看護師さん達もニコニコ顔で、この仲間の夢のスタートを応援していることがわかりました。
病院を退院された母子を安心して引き続きケアしてくれる施設を自分たちの仲間がつくるというビジョンですから、みんなの夢でもあるのですから、そこにいたみんなも本当にうれしそうでした。
大学の看護学部のある学生さんも卒業したら病院へ就職するのではなく、民間か自分で起業するか、新しい看護師の生き方を探っていると、自分の夢を語ってくれました。
今の世の中、メディアの記事や識者の方の話しをきくとなんだか未来を感じませんが、現実に出会う人から夢を叶えたい、という言葉をポートフォリオ片手に見せてもらうと本当に、未来は捨てたもんじゃないって嬉しくなします。
夢を叶えるために必要な「学びデザイン」
ビジョンを叶えるためには、何がいるか、資金?人材?インフルエンサーの一言?
いいえ違います。
それらも必要で有効かも知れませんが、まずは自分です。
自分の中にしっかりと「どうしてもこの夢を叶えたいんだ、実現したいんだ!」という明確で揺るぎないビジョンの存在があるか、が問われます。本人に明確なビジョンがなければ、資金も人もインフルエンサーも動かないからです。
ビジョンを伝えたあと、きっとこう問われます。
「あなたのビジョンはわかった、ところでそれって“今はどうなの?”」とその現状や現実を知っているか?を聞かれるでしょう。
「で、あなたはそれが出来るの?」と次は、あなたが持っている実力や能力、使える手段(資格・スキルなど)を聞かれるはずです。
「えっ‥よくは知りません、」「それは今はできません‥」となるかも知れません。
夢を叶えるためには知識も学びも身につけることがいる。
ビジョンを実現するためには、自分を今より成長させることからはじめる必要がある、自分で自分に必要な学びを考えよう、と「自らの学びをデザインする」ことが要る‥‥それは人生100年の時代、誰にでも共通して必要なことと言えそうです。
学びをデザインするには‥
どう学びをデザインしたらいいのか?
学びのデザインでも服でもインテリアデザインでも、デザインには共通するセオリーがあります。
それは、あれもこれも、ではなく全体的にテーマが一貫していること。
自分の描く未来のイメージが曖昧だったり雑駁だったりなら、学びのデザインもうまくいかず流行りを追う人真似だったり、なんとなくの趣味やカルチャーとなりがちです。
学びのデザインにいるもの‥
どんなふうに生きたいのか
自分は何を大切にしたいのか
もっとこれが出来るようになりたい
そのために人間として成長したい
こう生きたいという、自分の未来ビジョンがある
望む未来から逆算してするのが「学びのデザイン」のセオリーと言えるでしょう。
未来・現在・これまでの自分を理解する
ここにポートフォリオが応えます。
自分のポートフォリオを見ると、ずっと自分が大切にしてきたことがきっと見えます。
続く‥
人はみなデザイナー
未来をよくしたい、だから学校や教育をよくしたい
学校や教育を未来的にしたい‥私はずっとそう望んできました。
学校はどんな社会の施設より、たとえば銀行、市役所、商業施設より駅ビルよりも!未来的でなければ!とつよく思っています、そこで得たことが古ければ役に立ちませんし、何より子どもたち若者たちは未来へ向かうために学んでいるのですから当然です。
学校や教育を魅力的なところにしたい‥ずっとそう望んできました。
学校が魅力的で知的にワクワクするところ、心にも思考にも表現や創造活動にもいい空間で、そこにはいろいろな場所があり誰にも自分のお気に入りのコーナーがあったらどんなにいいでしょう。子どもたちは朝起きて、学校に行くことが楽しみになるでしょう。
人はみなデザイナー
自分のポートフォリオを見ると、私は描いた未来を現実に生み出すデザイナーだなって思います。
いいえ私だけでなく、人はみな誰も自分の人生のデザイナーだと思います。
だからポートフォリオ(作品集)がそばにあるとうれしい‥‥
就活や学習のためというより、自分のために。
ポートフォリオを見ると自分の生きた日々が見えます。
ポートフォリオ・プロジェクト学習を学びたい方へ
未来教育オンライン[4週間]講座(無料)をお役立てください。
□ JMOOCオンライン大学/プログラム例
https://suzuki-toshie.net/mm-images/mm708-3.jpg
□ 鈴木敏恵の未来教育4週間講座
https://www.mm-miraikyouiku-onlinecourse.com/
□ 未来教育プレスリリース
https://open.netlearning.co.jp/info/20151118.aspx