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【鈴木敏恵の未来教育インフォメーション】
第649号/2020年8月27日発行[転送可]
発行者:シンクタンク未来教育ビジョン
鈴木敏恵( https://www.suzuki-toshie.net )
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[未来教育 全国大会2.0]のおしらせ
2020年8月22日(土)~29日(土)までオンライン(Zoom)にて実施しています。
国内外から参加されたみなさんのおかげでたいへん有意義で楽しい初日となりました。
この未来教育MMではプログラムに沿って、当日の講演要約とオンライン授業を成功させる<未来教育シート01~16> の使い方をお伝えします。
[参加者の声・感想]
http://suzuki-toshie.net/news/2871/
【822-1】スタート講義『人間を大切にする未来教育』
オンライン教育は意志ある学びであることを求めます。与えられた学びから、意志ある学
びへ‥未来教育へ意識を変えましょう。
未来教育に役立つシートとその活用について伝えます。
この図は、教育者と学習者の関係を、過去から未来へと描いたものです。
昔は、先生は学習者へ、このリンゴを食べなさい(=これを覚えなさい)と知識を与える。「自分の頭で考えることのない従順さ」は、本人にとっても社会にとってもとても危険なことです。
自ら学ぶためには「何のために、何をやりとげたいのか」というビジョンとゴールを学習者が自分のものとしている必要があります。
プロジェクト学習がここに応えます。
ポートフォリオが自分で自分を客観的に見ることを叶えます。
いろいろなプロジェクト学習が存在しますが‥AI時代の今だからこそ「人間を大切にするプロジェクト学習」が価値をもちます。
「今年も全国大会に参加でき、意志ある学びの活力に触れ、改めて『何のために』『何を成し遂げるか』を意識して頑張ろう!と思いました。説明を聞いた後に実践報告があったので、これならリアルな学びに繋がると感じ、やってみよう!と思えました。具体的な実践を聞かせていただき、またYouTubeで見ることができ、ありがとうございます。」
オンライン教育を成功させるためには3つのマネージメントが必要です。この図を見てください。
1「環境マネージメント」‥通信やデバイス、空間、映り方など
2「教育マネージメント」‥カリキュラムデザイン、キャリアビジョンなど
3「セルフマネージメント」‥未来を描いて必要な時は自らを律する。
マネージメントとは「管理」ではなく「活かす」ととらえるべきです。
「管理」は、現状を支障なく維持する感じです、ワクワクがありません。
しかし「活かす」には未知や可能性があります。人を活かす、時間を活かす、機能を活かす、環境を活かすなど‥そのために自分たちの知能、感性、ひらめきをフルに使う‥そこには目に見えない価値ある成長があります。
「オンライン学習を成功させる3つのマネジメントについて、『管理』として捉えていたことを『活かす』という考え方に、もっと自分でも理解し、職場でも共有出来るようにしたいと思いました。」
3つのマネージメントの中でもセルフマネージメントが一番大事です。
セルフマネージメントとは自分で自分を律すること、コントロールできることとも言えます。
それは窮屈な「自己管理」ではなく、未来へ叶えたい願いがあるからできることです。
ここにプロジェクト学習・ポートフォリオが活きます。
[シート03]プロジェクト学習とポートフォリオ_基本図
http://suzuki-toshie.net/blog/wp-content/uploads/2020/10/mm-z03.jpg
[シート04]プロジェクト学習の基本フェーズ
http://suzuki-toshie.net/blog/wp-content/uploads/2020/10/mm-z04.jpg
[シート05]実践モデル/プロジェクト学習の基本フェーズ
http://suzuki-toshie.net/blog/wp-content/uploads/2020/10/mm-z05.png
[シート06]ゴールシート
http://suzuki-toshie.net/mm-images/GOAL-SHEET.pdf
[シート07]ポートフォリオの基本
http://suzuki-toshie.net/mm-images/mm-z07.jpg
[シート08]ポートフォリオの種類と目的
http://suzuki-toshie.net/mm-images/mm-z08.jpg
【822-2 】オンライン教育を成功させる[4つのスタートプログラム]
[シート09]オンライン授業:4つのスタートプログラム
http://suzuki-toshie.net/mm-images/mm-z09.pdf
シート09を手元に、ここから実践を紹介します。
◇ プログラム1‥「高度コミュニケーション力」を身につける
教育や医療機関など、人と人が向かい合う対面を前提とした領域において、オンラインによる教育を成功させるためには「正確な意思疎通」「心が通じるコミュニケーション」を学習者が自分で整えられることが必要となります。
オンライン授業でここが叶うために、一番最初に以下の[シート10][シート11]を用いた授業とワークで遠隔でも互いの画面にきちっと姿や表情、資料などを自ら映し出せるようにします。
[シート10]オンライン授業ー事前準備シート
http://suzuki-toshie.net/mm-images/mm-z10.pdf
[シート11]高度コミュニケーションチェックリスト
http://suzuki-toshie.net/mm-images/mm-z11.jpg
◇ プログラム2‥「プロジェクト学習とポートフォリオ」の基本知識を得る
また自分で考えて学びや仕事を進めることができる目的意識や客観的に自分を見て、自ら成長させることができる意志(=セルフマネージメント力)を身につける必要があります。
◇ プログラム3‥「ポートフォリオ」を活用してみる
オンラインでしか会ったことがない学習者同士が、共通する課題で取り組む学習で成長するためにも、オンラインで互いの存在を認識し理解しあうことがいる、それは在宅で孤独や不安を感じていた学生たちの力ともなります。
そのためにポートフォリオを活かし自己紹介をします。
◇ プログラム4‥「プロジェクト学習」を実践してみる
生活、学び、仕事をリモートですることとなり「生活リズム」「健康管理」を自らコントロールする意識と能力スキルを身につける必要があります。ここに有効なライフ(生活)プロジェクト学習をします。
オンライン授業スタート時に上記プログラム1~4を、行うことで意志ある学びが実現します。
「オンライン授業をより効果的なものにするにはどうしたらよいのかを知りたくて参加しました。画面や映り方にもポイントがあることが分かり、次の授業に活かしたいと思いました。」
「Zoomを活用して、高コミュニケーションスキルを身につけられるということ。『オンライン授業ではコミュニケーションが図りづらい』という思い込みがあったのですが、むしろZoomを活用することで、重要な『相手の状況を想像する力』を育むことができるのだと目からうろこの内容でした。」
【822-2-2】[意志ある学び]プロジェクト・ポートフォリオ
テキスト『AI時代の教育と評価』p36~p41
https://amzn.to/32wp6gp
【822-2-3】[自己と他者と知の共有]ポートフォリオ活用
テキスト『ポートフォリオで未来の教育』p72
https://amzn.to/3gwQL5u
【822-2-4】[チームで知の成果]健康・生活プロジェクト学習
[シート12]ライフポートフォリオ用:生活シート
https://bit.ly/310cdve
[シート13]ライフポートフォリオ:身体シート
https://bit.ly/3atVCTT
[シート14]絵で見る「プロジェクト学習」とは
http://suzuki-toshie.net/mm-images/mm-z14.jpg
[シート15]絵で見る「ポートフォリオ」とは
http://suzuki-toshie.net/mm-images/mm-z15.jpg
[シート16]未来教育プロジェクト学習十箇条
http://suzuki-toshie.net/mm-images/mm30.jpg
【822-6】参加者の感想・質問・もっと
◇ 感想
「Zoom開催となりましたが、むしろ、昨年会場で受講したときよりも、先生方のお顔も近くで見ることができ、また、各地の先生方とも繋がることができることを実感いたしました。できましたら、今後も対面と併せて同時配信を願いたいです」
「医療、教育、特別支援など、多種多様な切り口から実践報告があったのがよかったです。参加している最中は、名前が途中までしか見えず、所属が分からなかったのですが、最後の最後にお一人ずつお話しされた時に所属が分かり、いろいろな立場の方からの言葉が聞けてよかったです。」
「鈴木先生も強調されておられましたが、演者の先生の学生に対する「愛」をたくさん感じました。」
「秋田の先生が、パーソナルポートフォリオを作られた写真をちらっと映されたのですが、これは教員の先生方が作成されたのですか?これをどのように活用されたのかもう少し詳しく伺いたいです。パーソナルポートフォリオについて非常に関心があります。」
◇ 質問
「プロジェクト学習やポートフォリオを様々なところでどのように取り入れ、どのような結果や効果が見られたのか、知りたいです」
→回答:書籍「プロジェクト学習の基本と手法」5章に学校から社会まで20以上の実践のシラバス、展開を紹介。
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「ポートフォリオを活かす評価について知りたい」
→回答:書籍「AI時代の教育と評価」5、6章に実践的に詳しくあります。
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◇ もっと
「学習者が未来を信じることができる教育について」
「課題について」
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次回は、8月29日(土)
「全国に先駆けてオンライン授業を開始した熊本の公立小学校」導入事例。
コロナの影響で短くなった「実習」をカバーする教育、意志ある学び学生を叶えるマイキャリアストーリー(キャリア教育)など盛りだくさんです。
http://suzuki-toshie.net/news/2766/
http://suzuki-toshie.net/news/2731/