【未来教育MM650号】ここから見える未来教育 / オンライン(テクノロジー)は愛のため

鈴木敏恵の未来教育インフォメーション

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【鈴木敏恵の未来教育インフォメーション】
第650号/2020年8月31日発行[転送可]
発行者:シンクタンク未来教育ビジョン
鈴木敏恵( http://www.suzuki-toshie.net )
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2020年8月22日(土)~29日(土)まで「今こそ-人間を大切にする未来教育」というテーマで3日間、オンライン(Zoom)にて[未来教育 全国大会2.0]を実施しました。
その背景にある哲学と実践についてお伝えします。

目次

ここから見える未来教育 / オンライン(テクノロジー)は愛のため

長く続いた教育‥教室の黒板の前に先生が立ち、みな同じ教科書から一斉に知識を得る、この見慣れた教育の姿は近い将来レガシーとなるでしょう。

一人ひとり自分の夢や個性や状況にあった学びを自分がきっちり理解できる進度で何度でも納得するまで学ぶことができるカスタマイズされた教育ーAIを活かしたデジタル教材、5G、臨場感のある映像と音声で学ぶことができる時代はもう始まっています。

次世代の教育「意志ある学びープロジェクト学習」

そのとき先生はどのような存在になっているのでしょうか?
そのときオンライン授業でどんな“知”が交わされたり共有されたりしているのでしょうか?

[シート01]与えられた学びから、意志ある学びへ

与えられた学びから、意志ある学びへ


  
プロジェクト学習など、教科書や正解のない学び、目の前の現実に立ち向かう知識創造型の学びが主流となる、一人ひとりが手を伸ばしこの世界から知識や情報を手に入れる、それをもとに自分の頭で考える、それを他者と共有する‥

そこに立ち会い、その現実と学習者の両方を見つめている聡明な大人が必要です。
ここに先生の存在が一層大切になるでしょう。

知識を与えない教育、教科書のない教育

“現実”と“知識”を結びつけ求めているものを目指す未来教育です。

[新聞記事]現実をステージに‥人間を大切にする未来教育(1999)

[新聞記事]現実をステージに‥人間を大切にする未来教育(1999)

[未来教育 全国大会2.0]では、全編オンラインで展開したプロジェクト学習をお伝えしてきました。知識を与えるのではなく、学生たちが自らの課題解決へ向け「根拠ある情報」を自ら手に入れながら課題解決へ向かうアプローチ、対話コーチングなどを織り込みながら。テーマは「今こそー人間を大切にする未来教育」です。

人間を大切にすることを未来教育の哲学、コンセプトとしています、その人間とは誰か?
まず自分です。
自分の身体や心を守り、大切にします。

自分の心身を守るプロジェクト学習

ここを意図して、8月22日(土)の[未来教育 全国大会2.0]では、ライフ「生活・健康」や災害「地震 通学路 避難」を題材とするプロジェクト学習、ライフポートフォリオ、テーマポートフォリオを実践事例を示しながらお伝えしました。

自分の身は、自分が生きて未来へ向かうための船のようなものです。よき船頭は船を大切に守り、その持ち味を活かし目指す方向へ進みます。
そこは時に天候が荒れる広大な海原で、道路もコースもありません、時に迷いながらも自分の目で向かう先、未来を見て進みます。

ここにライフポートフォリオや災害から自分の身を守るプロジェクト学習が活きます。

大切な人を守るプロジェクト学習

8月23日(日)の[未来教育 全国大会2.0]においては、大切にする人間は自分自身ではなく他者です。日本人とは違う文化や価値観を持っている人々を想定しています。
例えば、タイの僧侶やサウジアラビアのビジネスマン‥

彼らが日本にいる間に新型コロナウイルスに感染し、小さなホテルの一室で宿泊療養を余儀なくされることになった時、国際看護師(を目指す学生)はどう、その人の尊厳と健康を守ることができるのか‥というプロジェクト学習です。

テーマは、SDGs、多様性 、国際化、防災、健康、CIVID-19など、“現実”の社会的課題をとり入れた大学におけるプロジェクト学習です。

学生たちによる、自分たちが守る異国の人のイメージ

学生たちによる、自分たちが守る異国の人のイメージ

そして実際に4人の大学生さんたちに、その成果をプレゼンテーションしてもらいました。

そのプロジェクト学習の知のアウトカム「凝縮ポートフォリオ」の表と裏の表紙は以下です。

この日の最後に、Zoomのチャット機能を活かし、みなさんに感想やリクエストをいただきました。そこに応え、意志ある学びを実現するプロジェクト学習とポートフォリオの実際と対話コーチングについて一気にお伝えして[未来教育 全国大会2.0]3回連続の内2回目のオンライン講演を終えました。

[未来教育 全国大会2.0]プログラム
http://suzuki-toshie.net/news/2838/

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● 参加者の声(抜粋)

「二日間を通してプロジェクト学習・ポートフォリオの面白さ、必要性を理解できた。(略)」

「学生さんのプレゼンのレベルが高い!」

「アクティブ(能動的)のためには受動すること、受け止めることが大事であることに気
づきました。「寄り添う」ことは人間にしかできないということ。ハッとしました!遠隔
授業の実践の場面で活かしていきたいと思います。」

「4人の大学生の公開プレゼンテーションの、レベルが高いことに感動しました。」

「大学生のプレゼンテーションがリアルにイメージでき、人・文化の尊厳、個別性への配
慮ができていたこと」

「本日は、ありがとうございました。意志ある学びとは何か、PBLの具体的な方法を深く
教えてくださったことに感謝します(略)。」

「貴重な取り組みの実践報告ありがとうございます。どの報告も具体的で、参考になるも
のばかりでした。(略)ネットワークができていて、素晴らしいです。」

「コーチングです。どのように声をかけていくのか‥これが、とにかく残りました。学生
あるいは対象者の考えや思いを引き出す力は、本当に重要だと再認識しました。これは
明日からの学生とのやり取りで早速いかせます。29日の参加までに、ぜひ実践しておきた
いと思います。ありがとうございました」

「AI時代の教育と評価の本を活かした実践が参考になりました。ありがとうございます。
そして、鈴木敏恵先生と発表者の元気パワーで、やる気、元気になりました」

「学生のプレゼンテーションの内容そのものにも感動しましたが、それよりも、質問に対
する返答に、学生の思考プロセスというか根拠ある提案だったということがわかる自信に
あふれた答え方が印象に残りました。本日もありがとうございました。」

<8月23日の参加者の声・感想>
http://suzuki-toshie.net/news/2860/

新型コロナ / 看護師さんからのメール、その後

同日、この未来教育MMでも何度かお伝えしてきました、新型コロナ患者受け入れ医療機
関の看護師さんからいただいたメール。その看護師さんたちに[未来教育 全国大会2.0]
に登場していただきました。

4月ごろの新型コロナウイルス感染の報道を思い出してください。今はずいぶん薄らいで
いますが‥まだ情報も十分ではなく、いつ自分も‥と恐れていた日々を思い出してみてく
ださい。

4月25日のメールの抜粋を再掲します
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鈴木先生
今病院は、初めての経験に混乱している状況です。怖くて逃げだしたくなってもおかしく
ないのに、そんなことを口にする看護師は一人もいません。

先日、感染している患者さんが最期の時を迎えるとき、誰にも見守られることなく旅立つ
ことを悲しみ長い時間ベッドサイドに看護師が付き添っていました。

その看護師が自分の部署の師長さんに「師長さんごめんなさい。そばにいたらいけないと
思ったけど離れられなかった」と言ってきたと話を聞いたとき感動して涙がでました。

私は看護師であることを今、誇らしく感じています。

気持ちはまだまだ元気いっぱいです!明日からも頑張りますね。
どうぞ、感染予防でご自身の体を大事にしてください。

http://suzuki-toshie.net/blog/archives/323
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この未来教育MMやFacebookで何度かご紹介しました。そうしたら、九州の中学校の校長先生から「生徒に配ってもいいですか?」とか兵庫県の大学の教育学部の先生から「学生たちへ読ませたい」つい先日は札幌の小学校の先生からも子どもたちへ話したいです、と言ってもらいました。

看護師は人間にしかできない尊い仕事と敬愛している私にとって本当に嬉しい、その後の広がりです。

リクエストがあったので以下に全文をアップしました。もし機会あれば、どうぞ子どもたちや学習者、スタッフの方へお伝えいただければ幸いです。

全文は以下です。
http://suzuki-toshie.net/news/2855/
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● 参加者の声(8月23日)
「COVID-19という、未知に立ち向かう姿を目の当たりにし、私ももっと頑張らなければと思いました。ありがとうございました。」

「(略)精神的に身体的にも大変な状況のなか、患者さんと向き合い、マスクを作成したり、患者さんの死を悲しみ、患者さんの体調の回復を喜んでいるという姿がとても印象的でした。看護師長の方々のように素敵な看護師さんになれるように今後も一生懸命に頑張ろうと思えた日でした。ありがとうございました。」

「師長たちの大変なのに楽しく話す姿(略)本気は心を動かします。」

「看護師さんが身体的にも精神的にも大変な中で、患者さんのことを考え、マスクを作成していたことが印象に残りました。」

「看護師長様たちの体験は本当に感動的でした。手紙の文面を読み上げられた時には、涙が流れました。有難うございました。」

「新型コロナウィルス感染症に対する病院での取組について、生の声を聞くことができて本当に参考になりました。生徒に伝えてていきたいと思います。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昨日も今日もこの看護師さんと話す機会を私は持ちます。そして厳然たる事実として、今も新型コロナの患者さんはゼロになってはいないことを知ります。

看護師さん、医療者の皆さんは今現在も事態がよくなるために戦っています。

「社会的距離」と離れた尊い仕事

「社会的距離」と離れた尊い仕事

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