鈴木敏恵ポータルサイトはこちら

【未来教育MM679】生きている能力『Capability:ケイパビリティ』

未来教育メールマガジン

□□───────────────□□
【鈴木敏恵の未来教育インフォメーション】
第679号/2021年7月5日発行[転送可]
発行者:シンクタンク未来教育ビジョン
鈴木敏恵( http://www.suzuki-toshie.net )
□□───────────────□□

生きている能力『Capability:ケイパビリティ』

Capability:ケイパビリティとはのイメージ図

Capability:ケイパビリティとは

ケイパビリティは、単なる知識やスキルではありません、テスト結果による学力でもありません、特定のシーンで成果を出すコンピテンシーとも違います。

Capability:ケイパビリティとは、能力、才能、素質、手腕、可能性‥などを意味します。

それは定型や正解などがないものです。なのでケイパビリティを高める手段は教科書やeラーニングの中にはありません。そのステージは躍動するこの「現実」です。

現実のシーンは厳密にいえば二度と同じものはありません、常に躍動、変化しています。
しかしその中には「普遍」や「真実」が存在します。

プロジェクト学習の基本フェーズ

ケイパビリティは、未来教育プロジェクト学習(以後、プロジェクト学習)で身につけたり、開花させたりすることができます。

[シート04]プロジェクト学習の基本フェーズ

[シート04]プロジェクト学習の基本フェーズ

※未来教育プロジェクト学習とは
http://suzuki-toshie.net/blog/archives/572

ケイパビリティは、状況に応じて進化する個人の中にある能力、センス、可能性、潜在的な資質、素質、将来性などいま現在、備わっているものだけでなくこれから身につけたり、潜在的なのが必要なシーンでされ顕在化されるものも捉えることができます。

ここから、前号に続きプロジェクト学習のフェーズにそって、どんなときにケイパビリティが開花するのかをお伝えします。

ケイパビリティが高まる鍵は「現場・人・データ」

□鍵は「現場・人・データ」

プロジェクト学習には、様々なフェーズがありますが最もケイパビリティが身につくのは『情報を獲得して解決策』を考えるフェーズと言えます。

このフェーズで、学習者はプロジェクトのゴールへ向かい「現場・人・データ」など多様な対象や手段で情報を獲得し、課題解決策をチームで考え出します。
その現実のシーンで生きている能力「Capability:ケイパビリティ」を身につけることを果たします。

具体的にどのような情報獲得のシーンを経て解決策を生み出すのかのイメージは以下です。

[イメージ]ケイパビリティが身につくシーン

[イメージ]ケイパビリティが身につくシーン

□『情報を獲得して解決策』を考えるフェーズで身につく力

・情報獲得力・情報分析力・多様な情報ツールの活用【情報スキル】

・目の前の状況を判断し、すべき行動がとれる力【事態への対応力】

・情報提供していただく相手の心や状況をふまえた行動や心遣い【礼節】

・その情報が真実かどうか考え、判断できる力【情報を見極める力】=クリティカル・シンキング

・多面的、多角的に思考、判断し根拠ある情報をもとに問題を解決していく【課題解決力】

・目の前の状況を判断し、すべき行動がとれる力【事態への対応力】

[情報・解決策のフェーズ]
□ 情報スキル
□ 事態への対応力
□ 礼節
□ 情報を見極める力
□ 課題解決力
□ 事態への対応力

ケイパビリティ・パネル(5)

参照:『AI時代の教育と評価』166ページ
https://amzn.to/3vmQkCZ

『制作』するフェーズで身につく力

ケイパビリティ・パネル(6)

・思考手順、むだなものを捨て、重要な事実をもとに考えを組み立てる【思考スキル】

・イラスト、図、写真などを活かし効果的に考えを表現する力【概念・表現力 】

・目標を達成するために「絶対に必要な情報」を選びとれる【情報の取捨選択力】

・一人ひとりが持っている知識や情報を出し合い、思考共有しつつ生み出す力【思考共有しつつ生み出す力】

[制作のフェーズ]
□ 思考スキル
□ 概念・表現力
□ 情報の取捨選択力
□ 思考共有しつつ生み出す力

参照:『AI時代の教育と評価』173ページ
https://amzn.to/3vmQkCZ

『プレゼンテーション』のフェーズで身につく力

ケイパビリティ・パネル(7)

・聴き手の理解や気持ちを推察しつつやり取りできる【コミュニケーション力】

・ノンバーバルな表現も含め多様なスタイルで戦略的に伝える【プレゼンテーション力】

・他者のプレゼンテーションの内容や表現や手法を自分に取り入れる【他者から学ぶ力】

・こうしたらいいという考えを根拠を添えて相手に伝えられる【提案力】

[プレゼンテーションのフェーズ]
□ コミュニケーション力
□ プレゼンテーション力
□ 他者から学ぶ力
□ 提案力

参照:『AI時代の教育と評価』181ページ
https://amzn.to/3vmQkCZ

『再構築』するフェーズで身につく力

ケイパビリティ・パネル(8)

・筋道を立てて考える力、根拠に基づいて結論を導く【論理的に考える力】

・現状・ビジョン・課題・課題解決・具体的な行動を表現する【知を構築する力】

・クオリティーを上げるために試行錯誤しつつよりよいものにしていく【ブラッシュアップ力/推敲力】

[再構築のフェーズ]
□ 根拠に基づいて結論を導く力
□ 知を構築する力
□ ブラッシュアップ力/推敲力

参照:『AI時代の教育と評価』187ページ
https://amzn.to/3vmQkCZ

『成長確認』するフェーズで身につく力

ケイパビリティ・パネル(9)

・自分のよさを認め、自信を持ち、自分を大切にする【自尊感情】

・互いに成長を望み、評価し合い、高めあう【相互評価力】

・経験やそこから得たことを認識し、成果をよくするために効果的だったことを価値化する【自己評価力】

[成長確認のフェーズ]
□ 自尊感情
□ 相互評価力
□ 自己評価力

コメント