【未来教育MM638号】オンライン授業、とりあえず “スマホ ”でいい

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【鈴木敏恵の未来教育インフォメーション】
第638号/2020年4月29日発行[転送可]
発行者:シンクタンク未来教育ビジョン
鈴木敏恵( http://www.suzuki-toshie.net
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目次

Essay:さあ!始めよう!

オンライン授業 とりあえず “スマホ ”でいい
一斉にみんな揃って、じゃなくていい
 
上からの指示待ちバイバイ、出来るところからやろう!

誰もが私立で学べるわけではありません。公立学校が 新しい事態に立ち向かいチャレンジ
する意志がいま一番大事と思います。できない理由やリスクから数えている人に未来は開かない。

何より、子どもたちのために始めよう!

教育委員会が未来を変えるんじゃない、現場の先生が変えるんだ。(← 踊る大捜査線?!)

[新聞]この国の教育の情報化ビジョンは遅れている『1人1台 パソコン気軽に!/鈴木敏恵』

[新聞]この国の教育の情報化ビジョンは遅れている『1人1台 パソコン気軽に!/鈴木敏恵』

オンライン授業Zoom、アクティブラーニングを超えて

「登校できない現実」へ立ち向かう

新型コロナウイルスの感染拡大への対応で新年度のスタートは色々です。5月7日から学校再開を予定しているところもありますが、現状では、生徒が登校できないという現実を本気で考えおく必要があります。

学校種別を問わず自宅で学習を進めることができる体制を始める必要があります。

その現実でまず問題になるのは、子どもたちの環境に、オンライン授業に参加できる環境、特に情報端末がないことです。

遅れている日本の教育情報利用 [日本とOECD平均との比較]

[データ]Eメールを使って先生と連絡をとり、宿題やその他の課題を提出する

[データ]Eメールを使って先生と連絡をとり、宿題やその他の課題を提出する

[データ]コンピュータを使って宿題をする

[データ]コンピュータを使って宿題をする

[データ]携帯電話やモバイル機器を使って宿題をする

[データ]携帯電話やモバイル機器を使って宿題をする

オンライン授業 とりあえず“スマホ”でいい

教育は止めるわけにはいきません。私学や塾ではどんどんオンライン授業を取り入れています。このまま公立の小中学校、高校がためらっている間に、子どもたちの家庭環境、豊かさや裕福さの差で、大切な学びに大きな差がついてしまいます。

専門学校や大学生であれば ノートPCなどをほぼ持っていると思いますが、小中、高校生であれば、自分のPCを持っていない子もいるでしょう、オンライン授業への参加、とりあえず“スマホ”でいいのではないでしょうか。

学校で「スマホの持ち込み」を禁止していても、塾や災害発生時などを考慮し、今や子どもたちのスマホの所有率は高いという現実があります。

[新聞]2019年『 スマホで自ら考え避難する/鈴木敏恵』

[新聞]2019年『 スマホで自ら考え避難する/鈴木敏恵』

[情報]2020年『パソコン1人1台、文科省は(略)』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020040701241&g=soc

PCもタブレットも持っていない、家族のスマホを使わせてもらうことも難しい生徒は、学校へ登校、公民館などで3密を守りつつ、そこにある情報端末を使わせてもらうなど柔軟にアイディアを出し、何より、子どもたちのために始めましょう!

もはやオンライン授業は“つなぎ”じゃない

新型コロナウイルスの感染拡大で、オンラインによる学びが一気に注目され、導入する教育機関がどんどん増えています。この収束時期は誰にも見えないし、コロナ前の社会に戻ることもないでしょう。

[情報]「9月から新学期」案が浮上 文科相「ひとつの選択肢」
https://www.fnn.jp/articles/-/37365

ステイホームは続きます。
これから学習者は自宅で情報端末を使い、時空を超えて仲間とともに「オンライン学習」をすることが日常の風景となることでしょう。
この大変な状況を機に、「教育の姿がドラステックに変わった」結果的に教師たちの働き方も変わったとなるでしょう。

もはやオンライン授業は“つなぎ”ではありません。この機会を捉え、教育の未来化、インテリジェント化へ一気に向かいしましょう。

どんなツール(手段)を使うのか

オンライン授業をどんな手段で実現するのか‥現実的なところから考えていきたいと思います。
遠隔授業、様々な手段があります。

□ YouTube(限定公開)
□ YouTube ライブ(限定公開)
□ Zoom
□ FaceTime、Google Hangout、LINE、Skype 等々‥
□ ホームページ、ブログ、 放送局タイアップ
□ Google play、Google Classroom 等々‥
□ 民間の様々なオンライン学習サービス
□ mail、tel、郵送、メール便 等々‥

実際には、これらのうち1つということはなく、複合してオンライン授業を行うこととなります。

次号に続く

http://suzuki-toshie.net/blog/archives/318

■参考情報
* 『OECD 生徒の学習到達度調査(PISA)2018年調査補足資料』
[生徒の学校・学校外におけるICT利用]
令和元(2019)年12月 文部科学省 国立教育政策研究所
https://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/pdf/2018/06_supple.pdf

* 文部科学省(主な教育の情報化関連概算要求事項)
https://www.mext.go.jp/content/1421740_005.pdf

* 年齢階層別のインターネット利用率をさぐる(2019年公開版)
https://bit.ly/2VEBDvJ

* (抜粋)遠隔授業の課題「授業認定できない」「生徒が機材を持っていない」
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2004/03/news141.html

* 総務省白書:インターネットの利用状況
https://bit.ly/3bHfhzv

[データ]インターネット利用動向(総務省)

[データ]インターネット利用動向(総務省)

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