【未来教育MM627号】PISA[グローバル・コンピテンス]こそ

鈴木敏恵の未来教育インフォメーション

□□───────────────□□
【鈴木敏恵の未来教育インフォメーション】
第627号/2019年12月25日発行[転送可]
発行者:シンクタンク未来教育ビジョン
鈴木敏恵( http://www.suzuki-toshie.net
□□───────────────□□

目次

クリスマスケーキ

高校1年の終業の日、クリスマスの日のことです。担任の先生が職員室から慌てて戻り、「鈴木、お父さんが倒れて病院に、今すぐ行きなさい」と緊張した表情で私を見て言ってくれました。クラスメイトは一斉に振り向き、ぼーっとしている私の顔を心配そうに見ました。

病院ロビーでストレッチャにもう体だけのお父さん。
脳死患者として人工呼吸器、それから2ヶ月後意識戻らないまま去りました。

 

人の保証人になり事業に失敗した若かった父は悔しさをお酒で紛らわし家族をすごく困らせました。家の中でものが飛び交うこともありました。小学校でドッチボールがすごく怖く怯える私がいました。

同時に父は末っ子の私をものすごく可愛いがってくれました、可愛いから誘拐されると思い込みいつも心配してました、、父にはきっと誰もが欲しがるに違いない宝物だったのでしょう幼い私が‥ありがとうお父さん。

☆:. .。.:*・゜

終業式の前日、クリスマス・イブの夜、甘い物が苦手な父は私が買ってきたクリスマスケーキを美味しいなと食べました、人生を終えることがわかっていたのかも知れません‥
音のない記憶のシーンです。

キャリア教育はなかったけど‥

キャリア教育はなかったけど‥「人生を何に使いたいか」子どもの頃からずっと考えていた気がします、あの日、父が不意に人生を終えたことも影響しているかもしれません。

私は生まれつき敏感な子ども「HSP」であったのではないかと思います(状態を読むとほぼ一致)。家でも学校の中でも現実の全てがどうしていいのかわからず、心の中では常に狼狽えていました。きっとこんな子は今も少なからずいるのではないでしょうか。

 

本が私を救ってくれました。
物語の世界へ想像の絨毯に乗り現実から逃避できることを覚えました。きっと今、仕事に活きている想像力はこの時に私に宿ったのかも知れません。

 

当時、自分の未来をどう生きるのかを考えるキャリア教育というものはなく、未来は宇宙と同じくらい果てなく漠然としてました。

でも「人生を何に使いたいか」はずっと考えていました。できるなら価値あることに使いたい‥それがどう生きたいかを自分に問うこたえでもあります。

PISA[グローバル・コンピテンス]こそ

自分の未来をどう生きたいか、生きたらいいのか考える機会が学校にあります。
未来はAI、テクノロジー、ドラスティックな変化の時、そこは複雑で多様性に満ちています。

同じ年齢で集まる学級や一つの国の中だけで考えるのではない、もっともっと広い多様な世界で生きる力が求められます。

[参考]PISA[グローバル・コンピテンス]

ここに応えるかのように、他者の視点や世界観を理解するPISAは「読解力」「数学的リテラシー」
「科学的リテラシー」
のほかに2018年から「グローバル・コンピテンス」の視点を入れました。

 

しかし日本は不参加という判断。

理由は「多様な文化的背景や価値観を、一つの尺度で順位付けされる懸念があるから」とのこと。いろいろな考え方があるとは思いますが、評価を伴う道徳教育の実施が「一つの尺度で」ものを考えさせることにならないか?とも頭によぎります。

PISA[グローバル・コンピテンス]定義

(1)地域、グローバルそして異文化の問題を考察すること
(2)他者の視点と世界観を理解し、その価値を認めること
(3)異文化の人々とオープンに適切かつ実効性のある意思の疎通を行うこと
(4)生徒の“well-being”(健やかさ・幸福度)と持続可能な発展のために行動を起こすこと。

*☆:.。. .。.:*・

自宅近くの教会ではクリスマスミサが行われ、様々な国の方が色々な背景を抱えながら集います。私はクリスチャンではありませんが、世界の人たちがこんなふうにただ静かに祈るために集まること人間として美しいと感じます。

こういう未来にしたいなと単純に思ったりします。そのためには今日の教育が大切なのかも知れないでも‥それ以上に、父が私にくれた無条件の愛情こそ私の人生に力をくれたと気づく12月25日、今日です。

 

今年、最後の未来教育MM、とても長くなりましたが読んでいただきありがとうございます。
素敵な一年が訪れますように!

toshie

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次