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☆『鈴木敏恵の未来教育インフォメーション』☆第17号☆ほぼ日刊☆
6月4日・日曜日発行
[ホームページ] http://www.suzukitoshie.net/miraiinfo.html
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発行者:鈴木敏恵 編集者:梶原末廣 suzukimm@ma3.justnet.ne.jp
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6月4日、日曜日。横浜は晴天です。いま教会の鐘の音が丘に響いています。公園や緑に接する私の部屋、窓からは少し遠くの電車のすがた、丘、広がりのある風景、風、鳥のうつくしいさえずりが届きます。
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このメールマガジンでは、未来教育のキーワードやヒントを連載しています。
そのひとつである「ポートフォリオ」の根幹とも言える、「KM:ナレッジマネージメント」についてここ数回続けてお伝えしています。6月1日東京でナレッジマネージメントの講演を企業のかたがたにしました。すごく真剣、意欲的、もちろん居眠りゼロ・・・新しいこと、本質的なこと、役に立つことでなければ企業の方はがまんできないと思います、忙しい中、日中の貴重な時間ですから。
私も覚悟して話しました。いい時間になりました。次のような感想メールを企業の方にいただきました。
・ 昨日のナレッジマネジメントセミナー、楽しく聴講させて頂きま した。ナッジマネジメントについて、これまで幾つかのセミナー や論文を調査しましたが、一番明快にKMの本質を突いていたと思います。非常に参考になりました。あなたの色々な場での発言が取り上げられるのは、頭だけで考えた事をもっともらしく言う似非評論家と違って、体験に基づき心のなかの物を素直に表現しているからだと思います。これからのご活躍をお祈りします。
こういう感想をいただくと、とても嬉しく感じますが、それ以上にこれからの自分の生き方について深く考えるきっかけにもなります。
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★705人
このメールマガジンを購読してくださる方が、705人になりました。ありがたいことです。ありがとうございます。
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★隣の先生、父さん母さん・・・お誘いください。
総合的な学習など、教科書なき新しい学習や、教科「情報」について、また進路やすべての教科に役立つ「ポートフォリオ」について重点的にお伝えしていきます。新しい学習や未来教育のキーワードなど、これからも新鮮なままお伝えしていきたいとおもいます。
「ポートフォリオ」や新しい何かをはじめたい先生。どうぞ学校やお仲間の方に、このメールマガジン『鈴木敏恵の未来教育インフォメーション』の購読をお誘いくださったら幸いです。校内の先生方や保護者の方のコンセンサスを得るひとつの手段として、ささやかでも有効かな、と思います。
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をどうぞ、お伝えください。
ポートフォリオ連載 no 14
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総合的な学習「ポートフォリオ・モデル設計」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 鈴木敏恵 ━━━
〜〜〜 ポートフォリオとナレッジマネージメント 〜〜〜
■まず!ナレッジ(情報)が得られる環境に感謝
ナレッジ(知恵、知識、ノウハウ、経験、データー…)は、この世の中に本当に豊かにある。昔も今もある。それは、人間の中に、技に、行動の中に、社会の中にもどこにもある。そしてありがたいことに、その気にさえなれば、いまのこの日本では大概のナレッジに触れるチャンスがある。上をみたらキリがないが、これは実はすごいことだ。
インターネット・NHK衛星放送・スカイパーフェクトテレビ・一般放送・新聞・雑誌・あふれる本・・・いま現在、鈴木敏恵の部屋の中にある。このすごさ、ましていま私は、得ることができるばかりではなく、発信もできる、それもほぼいっせいに705人に!すごいことです。
■教科「情報」や「調べ学習」をスタートする時に
毎日のテレビや新聞や友達や世間の流れに添う暮らしをしていると、知らぬうちに私たちは、テレビに映る欧米や、携帯が普及している日本のこの「便利さ」がなんとなく「あたりまえ」と感じがち。
でも…意外に自由に知(情報)を得ることが叶わない国や地域のほうが圧倒的に、この地球上におおいことを忘れてはいけないと思う。
教科「情報」や「調べ学習」をスタートする時に、まずこのことを子どもたちに伝え、その「稀有さ、価値、もたらすもの…(あるいは失うもの…)」をともに考えてからはじめたい。
■ナレッジの価値を見極める「視力・心」
ナレッジマネージメントのまえに・・・。
問題は、それ(知)がどこにあるのか、それが伝承されているかだ。
「伝承」「・・伝えること」この行為の持つ価値や不思議な力が私の心をとらえてはなさない。
ITの普及で「ナレッジマネージメント」が大きく浮上してきたことは事実だが、もうひとつの事実として、あまりに情報が氾濫するような社会では、かえって求めるナレッジが探しにくい、得にくいということがある。
そしてもっと大きな問題は、ナレッジの価値を見極める「視力」が私たちにあるかだ。その「視力」のバックボーンとして、基本的な教養(教養とは、「知」の数や種類の豊富さではなく、「知」へのつつしみ、未知への畏敬、人間や自然への誠意ある態度をとれるかどうか、ということだろう。)がまず心にあるか、それが問われる。
■「情報の一元化」とは?
ナレッジが活きるためには、前提として、求める「情報」の在処が分かっている必要がある。それが洩れたり隠れたりすることなく浮かび上がり「必要な際に、即、その意図の元に集められる」ことが要る、これをここでは「一元化」という。
「一元化」とは、物理的に手元にその情報が全部集まっていることを指さない。一元化とは、意識のなかで戦略的にポートフォリオ化できるかだ。
■「ナレッジマネージメント」とは、
「ナレッジマネージメント」とは、<点在する知><暗黙知><居所なきデータ>を、<生きる情報、価値ある知>に変える、<目的や意味>を持った<概念やシステム>のことを指す。
「ナレッジマネージメント」は、思考を進化させるため、新しい次の知や手段やノウハウを創出するため、問題解決のため、目標や夢へ到達するため、プロジェクトの成果を出すために非常に有効な手段として、いま強く関心をあつめている。
実は、「ポートフォリオ」の本質も、この「ナレッジマネージメント」にある。
(次号に続く)
http://www02.so-net.ne.jp/~s-toshie/
鈴木敏恵著『ポートフォリオで評価革命』学事出版 参照
担当”ken sakamoto” <ad6k-skmt@asahi-net.or.jp>
━━━新連載6 【未来教育エッセイ】━━━━━━━━━━━━━━━
★★「建築」と「教育」と「未来デザイン」と…★★
鈴木 敏恵
★「建築」と「新しい教育と」
ものごとを「具体的にイメージする力」「デザイン」「設計」
「構築」「プロジェクト(計画・構想)」…「創造し形にするノウ
ハウ」「プレゼンテーション」「創造」…この「経験」と「センス」
を私はなにか持っていると思う、とても好きなことだ。(とは言っ
てもスムーズにそれが出来るということと直結しないが。)。まし
て、私は、「伝える、ということがもつ価値や意味」と「人間の意
思・精神・心を高くするもの」に非常に関心がある。
いま「知の伝承」が新しい扉を開けようとしている。
学校は、まさしく「知の伝承」の場だ。
先生方は日々、そこに知恵や工夫をこらし、もっといい方法や新し
い情報をもとめている。
「総合的な学習」は、教科書なき学習の時間だ。鈴木のコアコン
ピタンスである「創造・実行」「設計・構築」「プロジェクト」の
経験がここで活きることをありがたくおもう。
アメリカのポートフォリオ研究有名なふたりも建築家だと聞いた。
おそらく、デザインや設計やフェーズの展開、そしてなにより「構
築する」という概念が、われわれ建築を経験している者は、とても
自然な「思考技術」としてあるのではないだろうか?
(次号につづく)
*コアコンピタンスとは… 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
社会の中で勝負できる強み、センス、スキル、能力など。
自分はこれだ!っていう強い切り札。特技、センス、能力。
企業の生き残り戦略などでしばしば使われる。
最近では、コアコンピタンスで勝負するために、ほかの業務はア
ウトソーシングするということなども見られる、アウトソーシング
する先の企業はまさしくその業務をコアコンピタンスとしているの
だ。
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『鈴木敏恵の未来への提言』学事出版
に上のこと凝縮して書きました。どうぞお読みください。
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プロフィール: すずきとしえ/未来教育を提唱する第一人者/NHKTV
「視点・論点」テレビ、ラジオ、新聞などで教育ルネッサンスを熱く
語る。ナレッジマネージメント・IT・感性を教育界に吹き込む未来派
シンクタンク/文部省、郵政省公職歴任/著書『マルチメディアで学校
革命』小学館6刷/『鈴木敏恵の未来への提言〜21世紀バイブル〜』
『ネットデイ学校革命!』学事出版/『未来教育/総合的な学習〜ポー
トフォリオ』『未来教育/総合的な学習〜プロジェクト学習』VHS明
治図書発行(申し込みは http://www02.so-net.ne.jp/~s-toshie/)
◆インターネット
◇鈴木敏恵のヴァーチャルオフィス http://www.suzukitoshie.net/
◇鈴木敏恵とポートフォリオを作ろうML
http://www5a.biglobe.ne.jp/~kanai/
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—編集後記—
『未来教育MM』の第17号をお届けします。
ナレッジマネージメントやコアコンピタンスなど生活の知恵として
機能していた時代は幸せであった。今は人々が大人も子どもも相互
不信に陥って新たな文化を創造できない。嘆かわしい時代でもある。
嘆いてばかりはおれない。嘆くよりも、その時代の転換期にあって
創造力豊かな鈴木敏恵さんの出現と表現や活動や発信は貴重で希有
のものと言えます。
昨日、出勤途上の車中でラジオから、政府が21世紀の日本の中
心産業に「情報技術」を挙げているとか。「IT戦略会議」の委員を
選考するとか、何やら・・・。(編集者、本日少し健忘症気味?)
いよいよ時代は新しい幕開けとなるか。
皆様のご意見ご感想お寄せください。
(梶原末廣)
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『鈴木敏恵の未来教育インフォメーション』☆5月5日創刊☆
発行者:鈴木敏恵 編集者:梶原末廣 suzukimm@ma3.justnet.ne.jp
【発行部数705名】(6/4)
発行システム:インターネットの本屋さん『まぐまぐ』
http://www.mag2.com/
■【未来教育MM】●マガジンID:0000031436
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☆ 「質問コーナー」&【掲示板設置】
・「ポートフォリオQ&A掲示板」
http://www.suzukitoshie.net/cgi-bin/web/wforum.cgi
・「未来教育全体掲示板」
http://www.suzukitoshie.net/cgi-bin/web1/wforum.cgi
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━━━━━━━━━━【鈴木敏恵 ライブ 情報 ほか】━━━━━━━━━━━━━
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千葉大学教育学部講師/関東学院大学工学部講師/未来教育デザイナー/一級建築士
すずきとしえ e-mail: s-toshie@ca2.so-net.ne.jp