【未来教育MM725】連載1「ウェルビーイング・教育」人間の愛が見えるプロジェクト学習

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【意志ある学び-未来教育メールマガジン】
第725号/2024年4月13日発行
発行者:シンクタンク未来教育ビジョン
未来教育ライブラリ( https://www.suzuki-toshie.net
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目次

Good News!県立高等学校に合格!

うれしいニュース、みなさんもシェアしてください!
仲良しの中学生さんが医師を目指し、意志をもって学び続け、この春第一志望の県立高等学校へ合格!うれしくて泣きました。

真っ赤なスイカ作りやツバメさんへの愛情があふれる、見たら必ず笑顔になっちゃう彼のポートフォリオをYouTubeでどうぞ見てください。

【YouTube】人間性あふれるデジタルポートフォリオ(22:17)
【YouTube】ポートフォリオが自己効力感を高めてる[医師](10:16)

ウェルビーイング・教育

ウェルビーイング(Well-being)とは?

いま、学校、社会、行政あらゆる分野や機関で、また行政や組織における施策などでもウェルビーイング(Well-being)という言葉が多く使われています。

Well-beingとは、
Well(よい)being(状態)が組み合わさった言葉。

「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態(Well-being)にあること‥」1946年に世界保健機関(WHO)が設立された際に「健康」を定義づける言葉として表現されたのがきっかけで広に広がったものです。

[参考サイト]
https://japan-who.or.jp/about/who-what/identification-health/

Well-being‥“Well(よい)”って?

ウェルビーイングな社会へ、ウェルビーイングな学校を目指す、うちのオフィスのウェルビーイングはどうだろう?などさまざまに使われています。

社会やオフィスなどのウェルビーイングを描くことはいいことに違いありません。
しかしやや抽象的で、そこにおける主体は誰?「まず、何から考えたらいいのか?」となりそうです。

これまでであれば、無意識のうちに今あるシステム=社会・組織などを前提としそこから考えることは当たり前のことでした、しかし今は違います。DXはありとあらゆる領域に押し寄せ、ダイナミックにこれまでの世界を変えつつあります。

DXとは今までのものがデジタル化することではなく、デジタル化でこれまでの在り方が根本的に変わることを意味します。

[新聞記事]DXで意志ある学びの実現を(日本経済新聞)
https://suzuki-toshie.net/news/3927/

これからは、物事を考えたり、生み出したりするときの根源「まず、何から考えるのか」が変わります。

ウェルビーイングも然りです。
すでにある組織や機関を対象として、そこのウェルビーイングをどう高めるか?から考えるのではなく。
人間が原点であり中心です、一人ひとりの人、個人、私の “Well(よい)”とは、Well(よい)とbeing(状態)とは何だろう?”
ここから考えることが原点となるでしょう。

“Well(よい)”を決めるのは誰?

国やオフィスのウェルビーイングから考えるのではなく、まずひとりの人間にとってのウェルビーイング(Well-being)とは?を考えてみたいと思います。

身体のウェルビーイング・精神のウェルビーイング・社会とのウェルビーイング‥これが正解、定型というものはありません。

一人ひとりのWell-being‥幸せと感じるときや状態はみな違います。
心満ちるときやそのシーン、こうありたい、どう生きたい‥は一つとして全く同じものはないでしょう。

“Well”に雛形はない

“Well(よい)”に定型や雛形はありません。
Well-beingのあり方や感じ方は、まわりを見てそこに合わせたりするものでも、他者に決められたり、全員に使える評価基準やチェックリストをつくるというものでもない、もちろん、幸せそうな人を探してその人と同じようにして高まるものでもありません。

これまで学校や教育で「よい」とされ目指していた社会人基礎力やコンピテンシーに代表される社会や所属先が求める能力や資質を高めることで得られるものでもないでしょう。

Well-beingの鍵

一人ひとり“Well(よい)”は違う‥‥こうであればWell-being(ウェルビーイング)なんだ、というものはない。

もちろん社会や誰かに“Well(よい)”を決定されるものではない‥それは自分で決めるものなんだ、という気づき、にハッとします。

自己決定、それが自分に出来るのか?
それは今の日本を生きる私たちには結構ハードルが高い気がします。

そしてここにこそ、私たちのWell-beingの鍵が潜んでいるとも思います。
なぜなら一人ひとりの人の“よい状態”が考慮されないところに、組織や国や施策のウェルビーイングはあり得ないからです。

この根源的な前提を考えるとき学校や教育は何をねらいとすればいいのか?
Well-being(ウェルビーイング)のために何か目標とするなら「自分で決められる人になる」という決意や覚悟を胸にもって生きる力ではないでしょうか。

お昼に隣の人をチラッと見て「私もラーメンにします!」はいいじゃないですか、どうしようかな?って何かを決めるとき、私は自分だけで決めることはほぼほぼしません。
「どう思う?」と近くにいてくれる人の意見をすごく聴きたがります、それも複数に。
なんでもかんでも自分で決定することはなくていいともちろん思います。

でも!自分が何が好きか、どんなことをしているとき心が満ちるのかを知っているのは、隣の人を見てもわからないし、何人に聞いてもぴたっとこないと思います。

私が大切にしたいものは何か?心が満ちるのは何をしているときなのか 自分が価値を感じるものは?どう生きたいのか?‥‥それは自分の心でキリッと決める、ここがWell-beingの根源と気づきます。

次に続く‥‥‥‥

人間の愛が見えるプロジェクト学習

Wellと愛は不可分です。愛とは、大切に思うこと、いいなと心で感じること。
他者への愛、自分への愛、モノや風景や文化への愛情、生きることへの愛‥
意志ある学び‥未来教育プロジェクト学習は、そこに必ず大切な人や大切な思い、心、愛があります。

ウェルビーイングを実現する「未来教育プロジェクト学習(※)」
学生たちのプレゼンYouTube動画、懸命に自分の頭で考えて私と対話してくれている学生たちの輝きをぜひ見てください。

[内容]学生たちが要支援の方が観光ホテルで幸せを感じてほしい、安心安全に過ごしてほしい、と願い、そのための寄り添い方を提案する、大切な人を守ろう!というプロジェクト学習。
心があたたかくなる学生のプレゼンテーションです。

参照『DXとポートフォリオで未来教育: 対話でかなえる学びとキャリアのデザイン』
https://www.amazon.co.jp/dp/4818025674

[概要]https://suzuki-toshie.net/mirai-kyoiku/case-15/
[設計]指導/ 鈴木 敏恵(未来教育デザイナー)
[実践]国際ティビィシィ小山看護専門学校
[資料]https://suzuki-toshie.net/mirai-kyoiku/

(※)…未来教育プロジェクト学習とは、意志ある学びを実現する手段としてプロジェクト学習ポートフォリオ、対話コーチングを融合したもの、2000より筆者が提唱し学校から社会に至るまで広がっている(以後:プロジェクト学習)

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参考:ウェルビーイング(Well-being)とは

〇 ウィキペディア
https://w.wiki/9j4L

〇 文部科学省 ※教育振興基本計画
https://www.mext.go.jp/content/20230928-mxt_soseisk02-100000597_07.pdf
https://www.mext.go.jp/a_menu/keikaku/index.htm

〇 内閣府
https://www5.cao.go.jp/keizai2/wellbeing/index

〇 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/11601000/000467968.pdf
https://www5.cao.go.jp/keizai2/wellbeing/action/20230726/agenda.html

〇 【YouTube】[Nord-Labo 北欧研究室(スウェーデン)]抜粋
https://youtube.com/clip/UgkxuoZsj-0zMEsfuMeKhYiczMv-IY0bHXYq?si=wJCQ5rh6rDjTRxaY

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