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【鈴木敏恵の未来教育インフォメーション】
第684号/2021年8月30日発行[転送可]
発行者:シンクタンク未来教育ビジョン
鈴木敏恵( http://www.suzuki-toshie.net )
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オンライン講演『意志ある学び・未来教育-全国大会2.0』開催のお知らせ
2021年9月25日(土)『意志ある学び・未来教育-全国大会2.0』を開催します。
教育界、医療界、公的機関のみなさま、ぜひご参加ください。
第22回『意志ある学び・未来教育-全国大会2.0』
【開催概要】
日時:2021年9月25日(土)
会場:Zoom
費用:無料
主催:シンクタンク未来教育ビジョン
講師:鈴木敏恵ほか学校や医療機関の実践者
【テーマ】
ポートフォリオで対話しよう!
プロジェクト学習で“意志ある学び”を叶えよう
さあオンラインで成功させよう!
【対象】
学校教育・医療機関関係・自治体等公的機関等
「ポートフォリオを教育に活かす」ってどういうこと?
いま ポートフォリオの第4次ブーム?
編集の方に聞きました「今、ポートフォリオの第4次ブーム」と言われているようです。
確かに最近、私の本を読んでくださる方から質問や問い合わせが多い気がします。
私の感覚では、ブームというより、1999年にはじめて私がポートフォリオの本を出して以来何回かの波を経て、いよいよ誰もがポートフォリオという言葉を知るようになっただけでなく学校でも、ポートフォリオの導入をあたりまえに考えるようになった‥ポートフォリオが社会に定着する段階に入ったと感じています。
[著作]ポートフォリオ関連
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少なくとも現在、学校関係者、看護教育、就職、人事などに関わる方であれば、ポートフォリオという言葉をまったく知らないということはないと思います。
しかし、前回の未来教育MMでもお伝えしましたが、その人の立場や所属などで認識にはバラつきがあり、若干の混乱があるような気がしますので、これまでのおさらいも含め包括的に「ポートフォリオとは何か?、それがどう学校や教育に使えるのか?」をお伝えしたいと思います。
ポートフォリオって何?なんで広がったの?
ポートフォリオはもともとデザイナーや建築家が自らの作品を一つに綴じたもの。
ポートフォリオからは、点数化できないその人だけの個性や才能、生き方などが見える。
ものを作ることが好きだった私自身、ずっと自分の作品ややってきた仕事や経験を綴じてポートフォリオを膨らませてきました。そのポートフォリオを世の中の人に見ていただき、未来をカタチにする夢を叶えてきました。
ポートフォリオからは、その人の変化や成長が見えるよ、プロセスに価値があるよ、だから「総合的な学習」など正解のない学びにはとても活きるよ!進路やキャリアにも有効ですよ!とずっと、幼小中学校、高校、専門家を目指す学校、大学、社会人、職場の価値ある暗黙知を備えたミドルの方、みんなポートフォリオつくろう!と世の中へ提唱してきました。
<多様なポートフォリオ資料>
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いまも自分のポートフォリオを見ると人生に価値を感じてうれしい気持ちになります。
私の知る限りポートフォリオをつくった子どもたちも大人たちも皆、同じです。
本当にポートフォリオを胸に抱き締めたくなり、無意識にも本当ににっこり抱きしめます。
ポートフォリオってそういうもんなんです。
ポートフォリオを人間的な成長に活かそう!
人間をテストでいい点をとれる学力や学歴重視で評価する時代は変化し、これから何ができるのか、創造性やプロジェクト力、コミュニケーション力などが問われる時代になりました。
まさにポートフォリオはここに役立ちます。ポートフォリオを使おう!という提唱を著作やメディアで、また全国各地での講演で私はしてきました。
「教育にもポートフォリオを使えば‥テストでは見いだせない学習プロセスや数値化できない個性が見出せるのではないか?!」と多くの教育者も気づき広がりました。
中学校の国語の教科書(中学)にも自己他者、他者理解へポートフォリオを活かそうという内容が掲載されました。
現在、新しい学習指導要領などに表記され「キャリア・パスポート(ポートフォリオ)」がすべての小中高校で実施されることになりました。
『ポートフォリオを教育に活かす』ってどういうこと?
キャリア教育や進路に活きる「キャリア・パスポート(ポートフォリオ)」あるいは「思考・判断・表現」などを評価する手段としての「ポートフォリオ」
いろいろな角度からポートフォリオの情報が入りますから現場では戸惑います。
「ポートフォリオを授業や学習に活かすって?」
「ポートフォリオで、どう学生と関わったらいいの?」
「ポートフォリオって自分の経験や仕事などやってきたことをファイルに入れるんでしょ」
「だから、ポートフォリオがキャリア教育に活用できる‥は、なんとなくわかる」
「でも、ポートフォリオを学校での“教育”に活かすって‥どういうこと?」
「ポートフォリオで自ら学習活動を振り返り、リフレクション(振り返り)させる‥とか?」
それはやってる、とりあえずポートフォリオをつくらせ、授業の最後に「シートに書きなさい」と言ってるけど、、。
「リフレクションさせ、本人ができた、できなかったなどの自己評価をするとか」
「なぜできなかったのかという自分の課題を書かせている‥‥」
「これでいいんでしょ、ポートフォリオ?」
「えっ、これだけじゃないの?ほかにどう使うの?」
「ポートフォリオを活かして対話することで、思考プロセスが見える?‥‥課題解決力や、
自ら考える力が高まるような使い方ができる?それってどうするの?」
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ポートフォリオを活かせるためには、教師や指導者が「対話コーチング」を身につけることが必要です。
それは具体的にどのようなものなのか、学習者が自らの未来を描き前向きな気持ちで学び続けるためのカリキュラムマネージメントとは‥ここに応える楽しいく有意義な講演を行います。たくさんの先生や学生たちの活き活きした実践報告とともに!
ぜひ 2021年9月25日(土)『意志ある学び・未来教育-全国大会2.0』へご参加ください
出版のお知らせ『人新世を生きる君たちへ 次の日本の教育改革』
元総理大臣 鳩山友紀夫さん、元文部科学事務次官 前川喜平さん、京都芸術大学芸術学部教授寺脇研さん方と『人新世を生きる君たちへ 次の日本の教育改革』次の日本への教育会議のメンバーとして協力しました。
「アジェンダ2021」のグラフィックデザインもさせていただきました。
次の日本への教育会議『人新世を生きる君たちへ 次の日本の教育改革』(あけび書房、2021)
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