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【鈴木敏恵の未来教育インフォメーション】
第641号/2020年5月27日発行[転送可]
発行者:シンクタンク未来教育ビジョン
鈴木敏恵( http://www.suzuki-toshie.net )
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Essay:未来へのパラレルキャリア
ポートフォリオキャリア、パラレルキャリアを身をもって経験してたことが確かに私の力になっています。
午後4時になると私へ「もう大学行く時間でしょ、早く行きなさい」と仕事をしながら学ぶことを支援してくれた設計事務所。
夜、大学の建築科で知を得て、24時間のうちに学んだ知を仕事で使う日々。知が活きる手応え、仕事の面白さ‥本当に本当に価値あるパラレルキャリア。
才能を見出してくれて応援してくれた多くの方々は一切の見返りを求めることなく、ただただ鈴木敏恵が未来教育に役立つことを願って、世の中の役に立つと無条件に信じてくれました。これ以上の愛とモチベーションはありません、このことを思うといつも涙が溢れます。
未来の学校は、知性と感性のスペースに‥
*構想・設計したインテリジェントスクール空間/2000年
この学校エントランスの色彩などを決めるために一人で 「イタリア」へ行きました。この青森ヒバを使うために「青森県」へも行きました。アルミ鋳物は京都「傳來工房(平安時代から千二百年の伝承)」時を超え‥。
放課後、学生たちが『オンライン学習』をできる300インチ大型映像も設置。
この時、これを機に一気に日本全国の学校のインテリジェント化が実現すると本気で考えていた。
それから20年以上‥今もまだ教育の未来化は実現していない。
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ポートフォリオで自分が創造したものを見ることは色々考えることもあるけれど、アウトカムは自分と世界をつなぐ確かなものとして意味がある。私がアウトカムを生み出す未来教育プロジェクト学習をみんなへ提唱する源です。
オンライン授業を超えて‥
多様な生き方、自由な学び
いつどんなふうに学んで何を夢見て生きるか‥一人ひとり自分で決めていい。
生きる方向さえ見えてないのに、高大接続eポートフォリオを当然のように国が示せば、いろんな事情でそのコースが叶わない若者たちはどう感じるのだろうと思わずにいられない。
しなやかな学び方、学びの多様化はきっと一人ひとりの心を楽にする、高校を出て直結で大学じゃなくてもいい。一度、旅に出てもいいし、働きつつ自由にまさに、リアルやインターネットで学べばいい。そのプロセスを自分でポートフォリオにする、自分の人生は自分でマネージメントする。
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多様化の今こそ、若者たちが自らの意志で学び成長することが叶う時代と思います。
オンライン授業を超えて‥
新型コロナウイルス感染症対策で小中学校から、専門学校、大学まで一気にリモート教育への動きが進みました。イケてる自治体や国もオンライン教育への支援をうたいます。
まずは、いつもの黒板と教科書の授業をタブレットカメラで撮影しYouTubeなどにアップしてオンライン授業のコンテンツとする、このようなことが日本中で始まっています。
“急場しのぎ”として、まずは出来ることからするということと思います。
と同時に、もう一つ大きな視点で私たちの社会がどうなったらいいのかと言う、ビジョンを見つめ未来志向で考えてみたいと思います。
新しい革袋には新しい教育を
「オンライン学習」は、簡単に言えばインターネットを手段として学習することです。
それは単に「講義をインターネットで見ることができるようにする」で終えるものではありません。
様々な可能性を持つインターネットはもっともっと教育に活かせることができます。
しかし残念ながら教育の情報化においても日本は遥か遅れている状況です。
遅れている日本の教育スタイル
日本はインターネットをゲームやSNSなどで楽しむために使うことは他の国以上ですが、自ら、学びの関連資料を見つけるために授業の後にネットを閲覧するという点では、OECD諸国の中でほぼ最下が現状です。
その理由は学校で、電子教科書となっても、大型ディスプレーがあっても、先生も子ども達も気楽に教室でネッ上にある新鮮な情報に自らアクセスして活用することが少ないためではないでしょうか。もう10年以上前、私が訪れた諸外国ではどこの学校でもすでに気軽に子どもたちが使えるPCが数台にありました。
「オンライン授業」の向こうに‥
あらためて‥「オンライン授業を導入する」が目指すところではなく、学習者が自らの意志で、多様な知識と感動をウェブとリアルから学び成長することができる、一人ひとりの彩り豊かな人生を叶える新しい教育と環境‥そこが目指すところとビジョンを描きたいと思います。