『鈴木敏恵の未来教育インフォメーション』第24号

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☆『鈴木敏恵の未来教育インフォメーション』☆第24号☆ほぼ日刊☆
7月25日・火曜日発行
[ホームページ] http://www.suzukitoshie.net/miraiinfo.html
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発行者:鈴木敏恵 編集者:梶原末廣  suzukimm@ma3.justnet.ne.jp
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目次

ポートフォリオ連載 no 21

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  総合的な学習「ポートフォリオ・モデル設計」                   
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 鈴木敏恵 ━━━

〜〜〜色々な意味をもつ「ポートフォリオ」という言葉 〜〜〜

 どうして「総合的な学習」の時間の評価法として浮上してきている「ポートフォリオ」が銀行や資金運用プランナーたちでも使われているのだろう?そこに共通点はあるのだろうか?とお思いの方はいませんか?たしかに株や投資の運用の世界で「ポートフォリオ」という表現がたくさん使われるようになりました。

 たとえば最近では、今年の5/20の朝日新聞の全面見開きの{マネーライフプランニング}を提案する企業広告ページには、なんかいもポートフォリオという言葉が出ていました。

 とても面白いです、以下はその抜粋です。一度読んで下さい。
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〜〜〜漠然と貯金をしていくだけではお金はなかなか増えません。
いろいろな金融商品にお金を分散させておくことが必要です。まずご自分のライフプランにあった「ポートフォリオ」を作ってみましょう。

 ファイナンシャル・プランナーの市川さんからのアドバイス。どうすれば理想の「ポートフォリオ」が作れるのか〜〜〜

さらに紙面には、
〜〜〜〜リスクマネージメント協会会員の市川さんのコメントとともにキャッチコピーとして大文字で「夢をかなえると思うと、運用もたのしくなります」と書かれています。〜〜〜  

 小見出し「夢や目的を再確認、必要なお金を予測しよう」につづき 〜〜〜これまでガンバッテ貯蓄してきたのは何のためでしょう?かなえたい夢や目的を考えてみて下さい。それは住宅購入の頭金でしょうか?
 夢や目標を実現させるためには、具体的な「お金」の準備をしなければなりません。「夢を叶えるためのお金の総額と「現時点でのわが家の総資金」のギャップを生めるために役立つのが「ポートフォリオ」です。「ポートフォリオ」とは元来「紙ばさみ」を意味する英語ですが。現在では色々な金融商品の組み合わせを意味する言葉として使われています。

(小見出し)
「現時時点のわが家の総資産をチェックしょう」につづき 〜〜〜〜「ポートフォリオ」作りは、わが家にどれだけのお金があるかを把握することからはじまります。郵便局に銀行、証券か医者(中略)これらの金融機関に貯めてあるお金をすべて書き出してみてください。(中略)そのトータルが「現時点のわが家の全資産ということになります(中略)多くてびっくりと言う方もいるでしょうし、少なくてがっかりという方もいらっしゃるかもしれません。大切なのは「現在の資産」を正確に把握した上で未来へ向けた対策を考えていくことです。〜〜〜〜。

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 上を読んでお気づきでしょう?これまで私が未来教育にポートフォリオを活かそうと提唱してきたこととなんとなく似ていると。

さあ…
 文章の中の「貯金」を「学習」に置き換えてみてください。
 文章の中の「お金や金融商品や資産」というのを「資格やスキル」に置き換えて、もういちど読み直してみてください。

 教育界でいうところのポートフォリオと本質的になにも変わらないのが分かると思います。
 つまり…ここでもう一度以前お伝えしたものを再度凝縮して以下に載せます。

■ポートフォリオの機能とは?

 それはつまりバラバラの、ものを一元化する概念そのものと受けとめていいでしょう。

 「ポートフォリオ作りは、わが家にどれだけのお金があるかを把握することからはじまります。郵便局に銀行、証券か(中略)これらの金融機関に貯めてあるお金をすべて書き出してみてください。」
という表現がとても概念が共通してて分かりやすいです。
(言い換えてみましょう)
 「ポートフォリオ作りは、わたしにどれだけの「資格やスキル」があるかを把握することからはじまります。(中略)これらのすべて書き出してみてください。」

「バラバラの情報は役に立たないが、一元化された情報はそこに大きな価値が生じる」=ポートフォリオ。

              (次号に続く)

参照:『ポートフォリオで評価革命』学事出版
      〜その作り方、授業最新事例、授業案〜

新刊内容— http://www.suzukitoshie.net/ 
☆この一冊でポートフォリオがスタートできます。
☆「総合的な学習」の評価や「通知表」をどうしたらいいかも分かります。
☆「進路指導」の先生方に役立つアイディア満載。
☆子供達に「自信」や「自尊感情」を….ここにズバリ応えます。
学事出版 担当”ken sakamoto” <ad6k-skmt@asahi-net.or.jp> 

━━◆◆新連載ネットワーク物語3:テクノロジーは愛のため◆◆━━

        それは新しい絆

      〜テクノロジーは愛のため〜

         
        鈴木敏恵 千葉大学講師・未来教育デザイナー

■心を伝える・・・情報テクノロジー

◇380キロ…時空を超えた授業
  
 この日の授業は「道徳」、テーマは「勇気」。わら半紙に刷られた短いエッセーに対し、要所要所で先生は子供たちに問いを投げかける。「さあ、みんなならどう思うかな?」「はい」「はい」、椅子からお尻が浮く程に、元気よく声をあげる子供たちの手が高い。先生は、子供たち1人ひとりを見る、その視線の中には、モニターに映る北大東島の子供たちも入っている。その眼差しのすぐの先に、北大東小学校の健太くんたちが実際にいるかのような先生の仕草に静かに感動する私たち。

 先生は、優しく導きながら、1人ひとりの生徒から意見を引き出す。前田小の子も「先生、北大東の子も手を挙げているよ」と先生に伝えたりもする。「じゃ北大東小の意見を聞いてみよう、」というようなやりとりさえ自然だ。時折、窓の外から激しい雨音が、授業のじゃまをするが、とにかく遠隔教育システムは、時空を超えた授業をスムーズに進行させていた。

◇”1500ビット”が途切れても…絆

 しかし予期せぬ出来事が起こった。授業開始後20分、大きな雷音とともに突然、モニタテレビに映った北大東島の子達の姿がパッと消えてしまったのだ。教室中ざわめいた、まさしくさっきまで一緒に勉強していた仲間が一瞬にしていなくなってしまったかのようだ。雷が落ち、通信が一時とぎれたのだ。

 突然に消えた映像…突然にテレビから消えた北大東島のクラスメート…ひとしきりザワザワとした後、シーンとした不安気な静寂と雨音だけが広がった。
ひとりの男の子の「雷が落ちちゃったんだ」という呟きが浮き上がる。

 どうしよう、と先生は戸惑いながら立ち尽くし、子ども達の顔を呆然と見回した。教室には、あふれるほどの視察の人々がいる。
・・・どうしたって緊張が走る。
美しき女性教師は、覚悟を決めた。次の瞬間、落ち着きを取り戻し、「みんな、先生と心ひとつに出来るね!」とはっきりした声で言い、子供たちの目をしっかり見て、その絆を確認しあった。

子ども達は、先生の窮地を自分たちが救うぞ!とばかりにコックンと頷いた。「北大東のみんな、先生の声は聞こえているね!いいしっかり聞いてね、授業を続けるよ!」確信ある気持ちを前に出しながら、先生は、授業を続けた。
 サポートスタッフの機転で約10分後、通信は回復した。
「北大東島小学校」のクラ スメートは、再びテレビの中に戻ってきた。そこにいたすべての人は、ホッとした。

◇未来教育は、離島から!

 通信のトラブルに機転を働かせ、授業をしっかり継続させた子供たちも、先生も大したものだ。一年以上続けている380キロ離れたこの二つの学校の遠隔授業。たとえモニター越しであろうと、先生が子ども達を信じる絆、子ども達が先生に寄せる信頼は、確かに築かれていた。
 それはテクノロジーが完璧だからではなく、先生や子ども達がいつも真剣に学ぼうとする強い気持ちがあればこそだ。その時、このハイテク遠隔教育システムは、はじめて知識ばかりでなく信頼や愛情、慈しみなども伝え合える素晴らしい存在となるのだ。

 それを適えた双方の先生方と子供たち!大変に立派で、私達見学者はみな涙溢れた 。
 ハイテクによる遠隔教育は、もう完全に実用段階に入っていることを強く実感した忘れられないシーンだ。
 感激した私が校長先生に「すばらしいですね」と言うと「あの先生の心の中に北大東島の子たちが入っていますから」とニッコリと誇らしそうにされた。・・・そう、心の中に子供達ひとりひとりが入っていたんだ、だからネットワークが途切れてもあの先生はあんなに確信的にまっすぐ授業を続けることがでいたんだ。先生にとってこどもたちは映像の中にいたんじゃない、胸の中にいたんだ・・・。

           (次号は、1998年、カナダとアメリカ編)
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感想をくださった方、毎月3名、本プレゼント

━━━━━━━━━━━━ ★すずきとしえ★ ━━━━━━━━━━━━
■未来教育情報– http://www02.so-net.ne.jp/~s-toshie/
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    千葉大学教育学部講師/関東学院大学工学部講師
      未来教育デザイナ-/一級建築士  
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—編集後記—
 『未来教育MM』の第24号をお届けします。
 「先生にとってこどもたちは映像の中にいたんじゃない、胸の中
にいたんだ・・・。」は感動的です。この作品を読みながら昔考え
たある構想が甦ってきました。それは「道の島ネットワーク」構想
です。鹿児島は南北に長い県です。南の「与論島」から北上し県本
土まで約350キロです。よく似ていますね。島尾敏雄さんのいう
「ヤポネシア」(琉球弧)の考えに触発されたものです。当時はパ
ソコン通信で島と島を結んでいく。情報の共有を考えていました。
今は夢ではなくて、実現可能な希望となっていますね。
 皆様のご意見ご感想お待ちしています。

【NEWS】
・学研『Pasotea(パソティア)』8月号(発売中)27ページに本
誌の紹介掲載中です。題して「学校で即役立つホームページ&メーリングリ
スト130選(おすすめメーリングリスト、メールマガジン、掲示板)

                    (未来教育編集者:梶原末廣)

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『鈴木敏恵の未来教育インフォメーション』☆5月5日創刊☆
発行者:鈴木敏恵 編集者:梶原末廣  suzukimm@ma3.justnet.ne.jp
         【発行部数862名】(7/24)
◎バックナンバーURL
http://bn.lib2.com/backnumber/frame.cgi?id=0000031436
発行システム:インターネットの本屋さん『まぐまぐ』
                http://www.mag2.com/
■【未来教育MM】●マガジンID:0000031436
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【ご案内】

★☆ 鈴木敏恵の「ここから見える未来教育 in 霧島!」 ☆★
  〜総合的な学習&進路指導&ポートフォリオ〜

 日 時:8月16日(水)〜17日(木)

 ☆★参加者募集中★☆

 ◎参加申し込みは下記のHPの登録フォームからどうぞ! 
  http://www.suzukitoshie.net/sanka20.html

 場 所:鹿児島県立自然ふれあいセンター

 講 師:鈴木敏恵(未来教育デザイナー/一級建築士/千葉大学教育学部講師) 

 費 用:1600円(一泊二日)<食費とシーツ代のみ・宿泊費不要>
                <懇親会用1000円程度予定しています>>

  ★ この夏、皆さんの自慢の一品をもって霧島へ集合しよう!!

  ★ ポートフォリオファイル(各自1冊)分は上記の代金に含まれています。
    お願い:是非写真(自慢・自信の数枚)お持ちください。
        「個人ポートファイル」作成で使用します。
    予習 :『鈴木敏恵のポートフォリオ革命!』(学事出版)をご一読
        ください。(編集者に在庫有り)
                        (未来教育キャラバン隊)

 備考:現在の申込者数65名(7/24現在)です。(〆切7/30)
    積極的に自分の意志でお申し込みください。

【News】 上記セミナーの案内が下記誌上にて掲載中です。

・学研『NEW教育とコンピュータ』8月号(発売中)の99ページ右下!
・学研『Pasotea(パソティア)』8月号(発売中)36ページ!

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━━━━━━━━━━【鈴木敏恵 ライブ 情報 ほか】━━━━━━━━━━━

・。・゜☆・゜・。・☆ http://www02.so-net.ne.jp/~s-toshie/
千葉大学教育学部講師/関東学院大学工学部講師/未来教育デザイナー/
一級建築士/すずきとしえ e-mail: s-toshie@ca2.so-net.ne.jp

鈴木敏恵の未来教育メールマガジンアイキャッチ

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