鈴木敏恵ポータルサイトはこちら

【未来教育MM676】コロナ禍を逆手に!オンラインで良好な人間関係

未来教育メールマガジン

□□───────────────□□
【鈴木敏恵の未来教育インフォメーション】
第676号/2021年5月31日発行[転送可]
発行者:シンクタンク未来教育ビジョン
鈴木敏恵( http://www.suzuki-toshie.net )
□□───────────────□□

コロナ禍を逆手に!オンラインで良好な人間関係

<コロナ禍を超えて‥>

オンラインによる学びやコミュニケーションは、コロナ禍の新しい生活様式としてすっかり定着しました。オンライン授業では、何気ないコミュニケーションや会話を楽しく出来ることも求められます。

私は、昨年4月コロナで一斉休講となったときから全国各地の学校でコロナ禍でのオンライン授業、実習への対応となる教育をデザインし先生方と実践してきました。その取り組みやアイディアなどをお伝えしたいと思います。

[コンセプトパネル]オンラインで成功させる秘けつ

[コンセプトパネル]オンラインで成功させる秘けつ

<実践>

【1】 孤独感払拭!オンラインでポートフォリオ交流

● 概要
一人在宅で学ぶ孤独感払拭!ポートフォリオを活かしてZoomで交流おしゃべりしよう!というプログラムです。

昨年4月、コロナで学校に来ることも外出も出来ず自宅待機を余儀なくされた学生たち100人で実践しました。PCもなくスマホで参加する学生もたくさんいました。

[ブレイクアウトセッション機能]でポートフォリオ交流

写真などの多いビジュアルベースのポートフォリオを活かしZoomブレイクアウトセッション機能でペアを組みおたがいの関心や経験などを見せ合いながら笑顔で声を出して話そう!というオンライン交流です。

他者の経験、得意などの話は、ワクワク学ぶことができます。知識や共感などは、大きな意味を持つので互いに「感謝カード」を送りあいます。

ポートフォリオ用意
自分がこれまで経験したことや関心のあることなどをファイル化してパーソナルポートフォリオをつくります
(コロナ禍、自宅でいたことが有利に働く)。

ポートフォリオの作り方
http://suzuki-toshie.net/mm-images/how-to-make-portfolio.pdf

効果
学生たちは自宅にいながら遠隔の仲間とポートフォリオを活用しプレゼンテーションしあいます=相互理解。ポートフォリオの効果や仲間と交流することの楽しさを実感できるプログラムです。その上、ポートフォリオをつくることは「自己理解」「自己肯定感」を高めることに繋がります。

「オンライン講義の後は課題を記入して提出」というありがちなスタイルから抜け出し、学生たちが声を出して自由にポートフォリオで互いに声を出し笑いながらたくさんおしゃべりすることを大事にします。

参考『ポートフォリオで未来の教育』P.72
https://www.amazon.co.jp/dp/4818021997

<目的>

・心を大切にするコミュケーションや共感の楽しさ
・ポートフォリオで自己対話、他者と対話ができる
・高度コミュニケーションスキルを発揮してプレゼンできる

<意図>

・的確、簡潔に表現する力
・自己肯定感、自尊感情

学生の感想

学生の感想

【2】「高度コミュニケーション」レッスン

●概要
「高度コミュニケーションスキルチェックシート」を使い、オンラインで互いに向かい合い行います。

☆「高度コミュニケーションスキル」とは?

[高度コミュニケーションスキル]シート

[高度コミュニケーションスキル]シート

「高度コミュニケーションスキル」とは、ホテルのフロントマンのようなスタンダードな接遇スキルを完璧に身につける‥と言うことではありません。

オンラインでは、自分が伝えたいことを表現できるスキル以上に、伝える先の相手がこちらの情報をストレスなく最適に得てもらうことができるために、自らの身体や表情、声の調整、情報提示などをしなやかにコントロールできる、高度な感性と表現力を意味します。

[高度コミュニケーションスキル]レッスンの成果

[高度コミュニケーションスキル]レッスンの成果

※メタ認知
「私はどう映っているだろう?どうしたら相手の方に見えやすいだろう?わかりやすいだろう?」と相手のオンライン環境や周辺状況、相手が見ている画面の中の自分を客観的にイメージしながら工夫するのでメタ認知を要します。

ここに応えるレッスンです、オンラインによる教育や看護の学びには必須と言えます。

[高度コミュニケーション]レッスンの感想

[高度コミュニケーション]レッスンの感想

第3の実習[大切な人の健康を守ろう!]プロジェクト学習

● 概要
新型コロナの影響で一人ひとり「健康・生活」のセルフマネージメントがより求められるようになりました。

これまでの24時間とは異なる、新しいコロナ禍の生活。自らの生活、健康を自らコントロールして健康課題を克服したり免疫を高める生活への行動(変容の)提案をゴールとするプロジェクト学習です。

自らの生活‥睡眠、食事、活動などを入れた「ライフ(健康)ポートフォリオ」をつくり、まず自分自身の生活や身体の現状を正確に把握します。そして、データやエビデンスを活かしこうすれば、より健康な生活になる!という提案をします。

成果物(凝縮ポートフォリオ)の表紙

成果物(凝縮ポートフォリオ)の表紙

プロジェクト学習の成果
具体的で実行可能な行動提案をプレゼンテーションして共有します。

ライフポートフォリオの中身と身につく力

ライフポートフォリオの中身と身につく力

[生活シート]
https://bit.ly/34q14Vt

[身体シート]
https://bit.ly/3yJmuLe

コロナ禍なのにリアル情報の獲得が果たせる!

[大切な人の健康を守ろう!]プロジェクト学習は、根拠ある情報を元に取り組むプログラムです。

コロナ禍、学校外に出て人と会い、情報を得ることは難しい、地域などへ出かけることも出来ないなか、このプロジェクト学習であれば、題材が「身体、生活」なので自分自身の身体や生活を克明に観察、データー化することでリアルな情報を獲得することができるというメリットがあります。

学校教育でこそ!

「健康・生活」については、小中学校、高校における学習でも求められている昨今、このライフポートフォリオをつくるところからスタートするプロジェクト学習は、自尊感情や自己肯定感とも結びつき大変有効と言えます。

大切な人の健康を守ろう!プロジェクト

この自分を題材にした「ライフプロジェクト」の後に、家族など身近な、“生活”を観察することができ必要な情報を獲得できる対象者=大切な人、を決めて「大切な人の健康を守ろう!プロジェクト」を行うことも発展的で非常に有効です。

『AI時代の教育と評価(教育出版)』(P.52参照)
https://amzn.to/3vmQkCZ

新しい看護教育潮流‥一人の生活者としての患者

「大切な人の健康を守ろう!プロジェクト」は、新しい看護教育の潮流=実習などで会う患者さんを「患者」としてでなく、一人の生活者として地域に暮らしている人として捉える(疾患の状態は人生の一部分、いっときという捉え方)ことができる、第3の実習の役割を果たします。現在、すでに全国的に広がりつつあります。

『アクティブラーニングをこえた看護教育を実現する(医学書院)』(P.110参照)
https://amzn.to/2RWATD8

オンラインで学生がプレゼンテーション

2020年「ライフプロジェクト/自分の生活・健康は自分で守る!」

2020年「ライフプロジェクト/自分の生活・健康は自分で守る!」

2021年「コロナ禍のいま!学生生活を自分たちで守ろう!」

ライフプロジェクト/自分の生活・健康は自分で守る! 距離も学年も超えて‥ハイブリッド教育の実践

ライフプロジェクト/自分の生活・健康は自分で守る!
距離も学年も超えて‥ハイブリッド教育の実践

オンラインで展開するときこそ「プロジェクト学習」

プロジェクト学習とは、何のために(=目的)、何をやり遂げる(具体的な目標)のかと言う、ビジョンとゴールを明確にして向かう学び。
オンラインで学年やクラスで展開する場合、全体で共有して向かうビジョンやゴールの存在は不可欠です。ゆえにスタート期に「プロジェクト学習」について理解することは欠かせません。

オンラインで展開するときこそ「ポートフォリオ」が不可欠

ビジョンやゴールへ向かうプロセスで手に入れた情報やデータ、課題発見、気づきなどをファイルに一元化。自らの学びや経験を客観的に俯瞰することで、価値ある知の成果を生みあげることができます。ポートフォリオがあることで直接会うことができない学びの経過、思考プロセスを講師や学生同士が共有することができます。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

■ 参考YouTube【子どもが主役のオンライン導入】
コロナ禍 GIGAスクール構想に先駆け、昨年2020年3月に全国に先駆け オンライン学習をスタートさせた事例です。
※学校の先生と鈴木敏恵の楽しい対話で紹介!ぜひご覧ください。

コロナ禍 全国に先駆け オンライン学習 スタート 事例 [ 熊本 公立小学校] 対話: 鈴木敏恵(一級建築士・未来教育クリエイタ)著作『AI時代の教育と評価』『ポートフォリオ・プロジェクト学習』

コメント