鈴木敏恵ポータルサイトはこちら

【未来教育MM675】■考えるとは? ■前川喜平さんとの対話(9)【一人ひとりが考え続けることに価値がある】

未来教育メールマガジン

□□───────────────□□
【鈴木敏恵の未来教育インフォメーション】
第675号/2021年5月27日発行[転送可]
発行者:シンクタンク未来教育ビジョン
鈴木敏恵( http://www.suzuki-toshie.net )
□□───────────────□□

考えるとは

考えるとは、頭の中の知識と知識、知識と情報などを関係、関連づけることともいえます。

誰でも頭の中に経験の記憶や学んだ知識や調べた情報があります、その一つひとつを小さな点ドットとイメージしてみます。

たくさんのことを知っている=ドットがたくさんある、だけでは「考える力」があるとは言えません。

そのドットとドットが有機的に結びついたり、くくられたり、関係しあったりする‥そのことでアッと気づいたり、新しい方法が生まれたり、価値が創造されたりします、これが「考える」ということの瞬間とも言えます。

照らし合わせて‥考える

私たちは1日中、考え、判断して行動しています。

頭の中で無意識のうちにも何かと何かを関連づけて、照らし合わせて、考えたり、評価したり
行動したりしています。

たとえば「カード残高」と照らし合わせて目の前の「品物」を選んだり、「料理サイト」
と目の前の「お肉の焼き色」を照らし合わせて、ちょうどいいか!と判断します。

また、目の前の現実の課題をなんとかしたいときには、現実から「情報」を獲得して頭の中の
「知識」と照らし合わせて解決策を考えます。

考えるとは…のイメージ図

教育のキーワード「主体性 主体的」に動くということは、このことを無意識にしている行為とも言えそうです。

主体性とは…のイメージ図

[動画]「自主性」と「主体性」の違い


※25:45頃から始まります

「何か」と照らし合わせて考える

[コンセプトパネル]「照らし合わせる」と「比べる」はちがう

人は判断したり、決めたり、行動するときに、その人なりの「何か」揺るがぬ拠り所をもち、それと照らし合わせます。その「何か」は「知識」「目標」「親の教え」「規則」「法律」など、いろいろです。

【「知識」と照らし合わせて判断する】
ビタミンの「知識」と照らし合わせて、今日は疲れたからフルーツはキューイにしよう!と決める。

新しい商業施設のトイレを見て、一級建築士の「知識」と照らし合わせて、最近は余裕ある
設計になっているなーと感心する、という感じです。

[イメージ図]「目標」と現状を照らし合わせて‥課題発見

【「目標」と現状を照らし合わせる】
目標は47kg‥と思いながら体重計に乗る。「目標」とその「数値」を照らし合わせて課題を考える。

こんなふうに誰でも無意識に、自分の頭の中の「何か」と照らし合わせることを瞬間瞬間しています。

「何」と照らし合わせるか?

肝心なのは「何」と照らし合わせるか、です。

「目標とした数値」と照らし合わせる
「理想的な健康状態」と照らし合わせる
「描いたビジョン」と照らし合わせる

・  ・  ・

前川喜平さんは対話の中で一度ならず「憲法と照らし合わせて‥」と話されました。

「“憲法”には、ひとしく教育を受ける権利を有する、と書いてあるんです!」と、どんな厳しい状況にある人でも学び続けることができることを、切望するように何度も話されました。

その言葉を聞くたびに私は‥
自分は「何」と照らし合わせて考えているのか?
手身近で容易なものと照らし合わせて仕事をしていないか?
最上位に存在する「揺るぎない何か」と、照らし合わせて最良の判断をしようとしているか?と自分に問いました。

前川喜平さんと対話シリーズ(9)

テーマ【一人ひとりが考え続けることに価値がある】

どうぞぜひ、ご覧ください。

憲法や道徳についても、その成り立ちの歴史などをわかりやすく話していただいています。楽しくも、これまででいちばん、自分の生き方を考える内容になりました。

<YouTubeの内容>

□ 憲法と照らし合わせて考える
□ 人を差別することのなかったお母様
□ これ出だしなんだっけ?!

□ 新しく教科になった「道徳」
□ 虐待されている子どもに父母を愛せよとは言えない

□ 人間が考える対象は二つ
□ 存在して、どうあるのか、ということと
□ 存在して、どうあるべきか、ということ

□ 子どもとの約束、大きな仕事、どっちを?
□ 自己犠牲が美徳と教わると、そうできない自分を責めることになる

□ 生命、自由、幸福、一人ひとりの価値
□ 一人ひとりはかけがいのないもの

内容一覧:
http://suzuki-toshie.net/news/3152/

【前川喜平】‥文部大臣秘書官などを経て官房長、初等中等教育局長、文部科学審議官、文部科学事務次官に就任。2017年退官。著作「これからの日本、これからの教育(前川喜平・寺脇研)」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■ちょうど1年前の今日の未来教育MM
オンライン授業を超えて‥未来へのパラレルキャリア

http://suzuki-toshie.net/blog/archives/332
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

前川喜平さんと鈴木敏恵との対話

〇「プロローグ編」

(1)『高校生の進路/教育再生実行会議/看護師は未来の人』

(2)『何のために学ぶのか‥真理・真実‥学びはプライスレス』

(3)『これこそ個別最適な学び 生涯学習』

(4)『ゆとり教育の真実・学力とは・学習指導要領』

(5)『偏差値 自尊感情・大切なもの』

(6)『特別支援学校 大学 学校看護師』

(7)『国語 フィンランドの教科書 近現代文学』

(8)『哲学・いま「教科」の垣根を超えて‥』

(9)『一人ひとりが考え続けることに価値がある』

辻村哲夫さん(元文部科学省初等中等教育局長)との対話

□ 『ゆとり教育の誤解(1)-学力低下?していない』

□ 『ゆとり教育の誤解(2)-ゆとりの本当の意味とは‥』

コメント