【未来教育MM647号】オンライン教育を成功させる4つの導入プログラム

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【鈴木敏恵の未来教育インフォメーション】
第647号/2020年7月27日発行[転送可]
発行者:シンクタンク未来教育ビジョン
鈴木敏恵( http://www.suzuki-toshie.net )
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目次

オンライン教育のマネージメント

何かをスタートし軌道に乗せて成功させるためにはマネージメントが必要です。
オンライン学習のマネージメントは大きく「環境のマネージメント」と「教育のマネージメント」の2つに分けることができます。前者は目に見えるものが対象、後者は目に見えないものが対象と理解も出来ます。

その2つのベースとなるのが「セルフマネージメント(自分自身を律するための能力)」です。

オンライン学習を成功させる3つのマネージメントのイメージ

オンライン学習を成功させる3つのマネージメント

一番重要な自分自身のマネージメント

在宅におけるオンライン学習は、学ぶための集中を意図した「教室」という空間ではなく“うち”という休息や食事などリラックスの場である「自宅」で行われます。

ゆったりとした空気や視界の自宅で、学びへのモードにキリッと自らの意志で移行する必要があるのです。

自ら時計を見て、学習時間に間に合うように電源を入れます。

授業時間、画面と画面で先生と向き合います。画面に向かう自分の周りには、ベットやお菓子が目に入ります。その中で画面に一定時間向かうためには相当の自己制御、セルフマネージメント力が求められます。

本来、解放を許された空間“うち”で行われるオンライン学習は、画面の中とはいえ他者が目の前30cmにいる慣れない状況の中、一定の時間、画面を通して自分の姿、声質、言葉遣い、姿勢‥を自分でコントロールできる「セルフマネージメント力」を必要とします。

と同時にスムーズな双方の意思疎通と表現を取得できるリテラシーを身につける必要があります。

ここに対応する基本的な知識とスキルを身につけるために、オンライン教育を成功させる導入プログラム1回目は、[オンライン学習]リテラシーから始めます。

オンライン教育を成功させる導入プログラム

<対象>
オンライン学習を成功させる4つのスタートプログラムをここからお伝えします。

4回にわたるこのプログラムは、意志ある学び=自ら考え判断、行動できることを目的としますので、小中高大、医療系など専門学校や新人研修などの学期はじめやオリエンテーションとしてたいへん有効です。

<リモートで実施>
これは、政府が新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための緊急事態宣言を出したことに対し、私が学校の先生方と今年4月から実践したものです。
すべてリモート(主たる手段:Zoom、YouTube限定公開)で行なったオンライン講義です。

いくつかの学校と医療機関の新人研修などで実施し、自ら学びへ向かう意欲やコミュニケーション力、課題解決力をなどで効果をあげたものです。

そのカリキュラムマネージメント設計と実践の概要をお伝えします。
詳しくは、8月開催のオンライン講演会にてご紹介します。
http://suzuki-toshie.net/news/2731/

オンライン学習4つのスタートプログラム

オンライン学習を成功させる4つのスタートプログラム

【1回目】[オンライン学習]リテラシー

オンライン授業をスタートするために学習者に求められる「セルフマネージメント(自分自身を律するための能力)」を身につけるプログラムを、リモート教育で実施。

□高度コミュニケーションスキル
□表現ワークショップ(体験型講座)

【2回目】[意志ある学び]思考スキル

オンライン授業を意欲的にモチベーション維持した状態で学ぶためには、そのスタートに「今日の目標」「どう展開するのか」を共有し学生のコンセンサスを得ることが必要。

学習者自身が自らの学びを組み立て遂行するために「目標設定」はどうするのか、課題とは何か、課題解決の思考プロセスを学ぶプログラムをリモート教育で実施。

□プロジェクト思考(ビジョン・ゴール)  
□現実の課題と課題解決の思考プロセス
□キャリアポートフォリオスタート 
 

【3回目】[自己と他者との対話]PFワークショップ

Zoomの「ブレイクアウトルーム(ブレークアウトセッション)機能」を使い、学生同士がペアを組みポートフォリオを活かして相互理解をはかります。自粛で学校の友達と会うことのできない学生に大変、有効な成果をあげるプログラムです。

□ポートフォリオ(PF)を使ってみよう!
□まず自己と対話する、そして他者と対話する
□高度コミュニケーションスキルを発揮する

【4回目】[チームで成果を出す]PJワークショップ

学期スタート、新型コロナで生活リズムがうまくコントロールできない、自分の健康管理をどう課題解決したらいいのか、ネットを活かし根拠ある情報を自ら学生たちがチームで取り組むプログラムです。

□プロジェクト(PJ)で課題解決してみよう!
□自らのライフ(健康・生活)をマネージメント
□ゴールは他者に役立つ知のアウトカム

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今回の未来教育MMは、8月22日のオンライン講演会の内容の一部です、[情報・申込]は以下をご覧ください。
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社会課題を取り込んだカリキュラムマネージメント

◆ オンライン講演会[未来教育プロジェクト全国大会2.0]
8月22日のオンライン講演会は上記に続き、社会的課題(地域・少子化)に立ち向かうプロジェクト学習(秋田ー横浜)の実践を紹介します。

また東京の中学校で実践している「健康・生活プロジェクト」「自らの命を守る避難プロジェクト学習」も紹介します。

子どもたちの自立を目指す特別支援教育のスペシャリスト(鹿児島)から、楽しく学べる技術や現実社会をステージに行う教育を披露していただきます。その発想力から学ぶことは大変、価値あるものと思います。

楽しい学生たちのプレゼンテーションもオンラインで展開します。

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【オンライン講演会情報・申込方法】
[公式]鈴木敏恵ポータルサイト
http://suzuki-toshie.net/news/2731/
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鈴木敏恵の未来教育インフォメーション

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