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【未来教育MM653】オンライン講義に命を吹き込む vol.1『コンセプトの存在』

鈴木敏恵の未来教育インフォメーション 未来教育メールマガジン

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【鈴木敏恵の未来教育インフォメーション】
第653号/2020年9月30日発行[転送可]
発行者:シンクタンク未来教育ビジョン
鈴木敏恵( http://www.suzuki-toshie.net )
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テクノロジーに命を吹き込む

インテリジェントスクールを構想、設計していた当時、ミネソタ州やシリコンバレー、アラスカなどへ行き教育施設や遠隔教育について視察しました。
日本国内でオンライン教育に私が最初に関わったのは20年以上前です。

アラスカの学校を紹介する新聞切り抜き

アラスカ/グローバルプロジェクト(2000年)

遠隔教育は僻地や院内学級を最優先にという試みにも参加し実際に現地へも行きました。

高い通信料金や現実の距離が念頭にある大人たちを尻目に、当時から子どもたちは、時空を超えデジタル空間で一緒に学んだり、体操したり、笑ったりを自然にしていました。
その光景を鮮やかに覚えています。

VRジェットコースターで酔った経験もうれしい

バーチャル技術を活かす医療と教育の先端チームにも関わらせていただきました。
長く入院している男の子、病院のベットで「VRヘッドセット」を装着してジェットコースター体験をしたら、ジェットコースター酔いで気持ち悪くなってしまいました。

戸惑い恐縮していた研究者や技術者へ、その子のお母さんは「いいえ、ずっと入院しているこの子は、遊園地行ったことがないので、ジェットコースター酔いも初めての経験で嬉しいです。」と言ってくださったそうです。

突然、声だけのインタラクティブ授業

沖縄本島の東約360kmに位置する北大東島と沖縄本島の小学校がネットで合同授業をしている最中に落雷、突然映像が途切れました。

皆、一瞬戸惑いましたがすぐに先生は張りのある声で「北大東島の〇〇くん、〇〇さん聞こえているね!?」言いました、ほんのちょっと間が空き「はい!」と北大東島の子たちの声が届きました。先生は、声で誰だかわかるから大丈夫なんです、とそのまま音声だけとなった双方向授業を続けました。

沖縄本島と北大東島の小学校のイメージ画像

沖縄本島と北大東島の小学校の両方を訪問

技術的な問題や通信システムの如何に関わらず、テクノロジーに意味や価値をもたらすのは、子どもたち自身、そしてその子どもたちの可能性を信じる大人たちのなんだ、と今も心に残るシーンです。

オンライン講義に命を吹き込む『コンセプトの存在』

遠隔だからこそプロジェクト学習、この確信と経験を早くからもっていた私はコロナ禍、2020年4月からいくつかの学校の先生たちとオンライン授業をスタートしました。
いずれも特別な予算も人手もない、ごく普通の学校です。

この夏、学生たちはその成果をオンラインで全国のみなさんの前で公開プレゼンテーションをして素晴らしい評価を受けました。

オンライン開催で研修会や講演会などでもリアル以上の成果をあげることができます。
私自身が例年、主催で行っていた講演会を今年はオンラインで「未来教育-全国大会2.0」として開催しました。

学校の情報化、未来化を推進してきた経験と今回、自分自身がオンライン授業をいくつも進めてきた体験から、そこには明確なコンセプトの存在が要ると考えています。

リアルにあって、オンラインにない“感覚・感性”

オンラインで講義や研修を行うときには、リアルの時とは違う環境や工夫、約束事などが必要です。

もしリアルのときのままにオンラインで遂行しようとすれば、環境条件が全く違いますから‥たとえば、講師の登場の仕方、目線、視界、休憩時間の参加者の移動、立ち話しなど、従来あった「何気ないけど‥実は“人間的な意味や価値”を持っていたもの」が失われるか、あるいはおかしなことになります。

オンラインは限られたサイズの二次元画面の中だけの世界だから、そして人と人をつなぐ条件が全く違うからです。

オンラインで授業、講演や研修を行う際、肝心となるのが、そのすべての拠り所ともなる「コンセプト」の存在です。

コンセプトはなぜ必要か?

建築設計、カメラマン、デザイナー、企画を実現する仕事など感性を目に見えるものとして生み出す=創造する仕事には、コンセプトが必ず求められます。

創造とは“最初に作り出すこと”です。オンラインによる授業や講義を最初から創り出すときにも、その判断や行動の拠り所となるコンセプトが必要なのです。

コンセプトを共有する

コンセプトとは全体を貫く“考え方”です。「これを大事にやって行きましょう!」という芯です。それは物事の選択や決断、どう行動するか考え判断するときの拠り所となります。

コンセプトは、一部の人間だけが認識していればいいということはなく、教師、学習者、ゲストに至るまで参加する全員が共有してはじめて価値を持ちます。

準備から実施、その成果に至るすべての期間、みんなが「そうだ!ここを大切にしてオンライン授業を行っていこう!」と胸に刻みます。
迷いそうになったり、方向を決める時に仰ぎ見る、北極星のような存在が「コンセプト」なのです。

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オンライン[講義・研修]に命を吹き込む、つまりイキイキと価値あるものにするためのコンセプトは以下です。

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■ オンライン講義のコンセプト
 【1】正確な意思疎通
 【2】心が伝わるコミュニケーション
 【3】寛容とバックアップ
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コンセプトは、オンライン授業の映像や音声、空間など「環境マネージメント」を考えるときも、「教育マネージメント」の全体やディテールを考えるときもその発想や方向を決める拠り所となります。

オンライン学習を成功させるマネージメントのイメージ

オンライン学習のマネージメント

次号から、それぞれのコンセプトを具現化するために何をどうしたらいいのか実行レベルでお伝えします。

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