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☆『鈴木敏恵の未来教育インフォメーション』☆第16号☆ほぼ日刊☆
6月1日・木曜日発行
[ホームページ] http://www.suzukitoshie.net/miraiinfo.html
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発行者:鈴木敏恵 編集者:梶原末廣 suzukimm@ma3.justnet.ne.jp
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ポートフォリオ連載 no 12
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総合的な学習「ポートフォリオ・モデル設計」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 鈴木敏恵 ━━━
〜〜〜 ポートフォリオとナレッジマネージメント 〜〜〜
これまで「総合的な学習」ポートフォリオ・モデル設計についてスタートする前に「プロジェクト」とは?について3回ほど連載しました。あとふたつを少し丁寧に連載していきたいと思います。
ひとつは「ナレッジマネージメント」、もうひとつは、改めて「ポートフォリオ」とは?についてです。
話題の「ナレッジマネージメント」
いま、精鋭のビジネス戦略を描く企業マネージャーや先鋭のシンクタンクたちが強く関心を持ち、必ず満員になるセミナーのテーマは、「ナレッジマネージメント」だ。「ナレッジマネージメント」とは何か? ひとことで言ってしまえば、知(情報)の一元化による、「価値ある知(情報)誕生へのしくみ=価値創造」だ。
今日(6月1日)も東京四谷で「ナレッジマネージメントと教育」の講演をしにこれから出かけるところだ。
ナレッジは、Knowlege(知識・知)、マネージメントは、management(経営・管理)がその本来の意味。分かりやすく言ってみよう…書籍やコンピュータサーバーそして人間の脳の中には、あふれる程の「データや知識やノウハウ」が存在する(・・インターネット上には、無限の「データや知識やノウハウ」が存在する、と言い換えてもいいだろう。)
しかし、このバラバラに点在する「データやモノや知識」その単体自体に価値はない、単に「どこかに在る」だけでは「ゴミ」のようなものである。それが求める人の元に引き寄せられ、その目的に応じてそれらが活かされる時、それは、はじめて「価値」を持つ。
言い換えれば、「データやモノや知識」は、ある意図の元に集められ互いが関連しあってこそ、はじめて価値を持ち「知恵/ノウハウ」や「知識/ナレッジ」と呼ばれるものとなり、新しい思考や知性の誕生に発展するのだ。この考え方や仕組みやシステムを、ナレッジマネージメントと呼ぶ。
(次号に続く)
早く「総合的な学習」はどこへいった?!とお思いの方へごめんなさい。この全体をつかんでいただくことが大切なので、どうぞもう少し、大枠のところにお付き合いくださいね。またもうじきに書店に
鈴木敏恵著『ポートフォリオで評価革命』学事出版
が並ぶはずです。これを読んでいただくとポートフォリオがスタートできるはずです。いそがれる方は、先に読んでいただけばと思います。
ポートフォリオの本質をつく「ナレッジマネージメント」をまずはどうぞ知っていただきたい思います。
鈴木敏恵著 『ポートフォリオで評価革命』
〜その作り方・実践事例・授業案〜
(学事出版 担当坂本氏 ken sakamoto” <ad6k-skmt@asahi-net.or.jp>
━━━新連載5 【未来教育エッセイ】━━━━━━━━━━━━━━━
★★「建築」と「教育」と「未来デザイン」と…★★
鈴木 敏恵
★最近たずねられること no1!…「なぜ、建築の人が教育を?」
「なぜ、建築の人が教育を?」という質問をとてもたくさんされることはすでに書いた。その問いに対し、すっきりと説明できそうな論文に出会った。以下である。この論文を書かれた関教授は、古代エジプト建築学者でもある私の親しい友、大変に知的かつしなやかな方だ。
*アーキテクチュア(建築)の意味するもの
〜〜〜〜〜〜〜アーキテクチュアの原義〜〜〜〜〜〜〜
「アーキテクチュア」という概念が意味するもの(こと)。最近よく意味にする言葉に「コンピュータのアーキテクチュア」というのがある。ここで使われるアーキテクチュアという概念はコンピュータの設計の原理ともいうべき基本的な考え方のことである。
ところが「アーキテクチュア」ということばに「建築」という訳語があるゆえにその解釈の誤解が生じているのが日本だ。
辞書をひけば、「アーキテクチュア」=「建築」と出ているこの日本で、「アーキテクチュア」というのは、あくまでも芸術と技術が分化する以前から存在していた抽象的な概念であり、具体的な「建築(物)」のこととはまったく別の次元に属する事柄である。といわれてもどこか釈然としない思いが生じるのではないだろうか。
しかし仮にそうだとしても、「建築=建物を建てること」はaedficato(edifice)であって「建物」はbudldingなのであって、「アーキテクチュア」ではないのである。
「建築」と翻訳された英語の「アーキテクチュア srchitecture」という語彙には本来、一般的に浸透しているような、建物を造る(建て築く)という工学技術的な意味(construction)、あるいは物理的な意味(budlding)はない。
現代の西洋語、例えば英語におけるarchitectureという語彙の語源をさかのぼると、これはラテン語のarchitecturaという語彙から派生したものであり、さらにこの語は古代ギリシャ語のarchitectoniceという語に淵源があるとされている。このギリシャ語は実は、architectonice techceの省略形でarchitectonのtechne(テクネー:術)を意味した。
さらにこのarchitectonという語は、archeという語とtectonという語が組み合わされて出来ている。
archeは、「ものごとの始まり、原理、始動因」のことであり、tectonが、「工匠」の意である。したがってarchitectonアルキテクトーン(建築家)とは単なる職人ではなく、ものごとについての原理的かつ根源的な知識を具備し工匠や職人たちを指導し、諸技術を統括して、制作を企画しうる能力を持つ者のことである。
アーキテクチュアとは、そのようなもののみがなし得る術のことなのであった。
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本来の意味からすれば、
建築家とはーーーーー住宅やビルを造る人、ではなくものごとの本質を押さえ、原理的かつ根源的な知識を具備し、諸技術を統括して、制作を企画しうる能力を持つ者をいうという。
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★鈴木敏恵に省みて
建築も教育もすぐれた方は本当にたくさんおいでになります。その専門に鈴木はかなうものではありません。しかし未来の教育を創造するためのアイディアや創造、発想…それを実現するためのノウハウや具体化にしていく、なにかは確かに私にあると思います。
archeも、tectonも、新しい時代のあたらしい学習を創造する際にずばり活きることと考えます。
(次号へつづく)
『鈴木敏恵の未来への提言』 学事出版
に上にかんすること凝縮して書きました。どうぞお読みください。
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プロフィール: すずきとしえ/未来教育を提唱する第一人者/NHKTV
「視点・論点」テレビ、ラジオ、新聞などで教育ルネッサンスを熱く
語る。ナレッジマネージメント・IT・感性を教育界に吹き込む未来派
シンクタンク/文部省、郵政省公職歴任/著書『マルチメディアで学校
革命』小学館6刷/『鈴木敏恵の未来への提言〜21世紀バイブル〜』
『ネットデイ学校革命!』学事出版/『未来教育/総合的な学習〜ポー
トフォリオ』『未来教育/総合的な学習〜プロジェクト学習』VHS明
治図書発行(申し込みは http://www02.so-net.ne.jp/~s-toshie/
◆インターネット
◇鈴木敏恵のヴァーチャルオフィス http://www.suzukitoshie.net/
◇鈴木敏恵とポートフォリオを作ろうML
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━━━━━━━━━━ 【鈴木敏恵 書籍 情報】 ━━━━━━━━━━━━
★『鈴木敏恵の未来への提言〜21世紀バイブル〜』2000 学事出版
★『ネットデイで学校革命!〜次の時代が見える〜』2000 学事出版
★『未来教育にポートフォリオを活かす!』2000 教育新聞社
★『未来教育…総合的な学習〜プロジェクト学習編』1999 VHS明治図書5刷
★『未来教育…総合的な学習〜ポートフォリオ評価編』1999 VHS明治図書5刷
★『マルチメディアで学校革命』1996 小学館第6刷
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千葉大学教育学部講師/関東学院大学工学部講師/未来教育デザイナー/一級建築士
すずきとしえ e-mail: s-toshie@ca2.so-net.ne.jp
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—編集後記—
『未来教育MM』の第16号をお届けします。
ナレッジマネージメントもここ数年よく耳にする言葉になりました。
いかにして「価値ある情報」を得るか、また「価値ある情報」にして
いけるかという事。このインターネットの世界がまさにそうである。
「情報の価値基準」や「保障」をする機関も必要とされる時代が到来
している。まだまだ浮遊状態。たゆとうているのでしょうか。
皆様のご意見ご感想お寄せください。お寄せいただいた中から毎月
3名様に鈴木さんのサイン本を贈呈します。
(梶原末廣)
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『鈴木敏恵の未来教育インフォメーション』☆5月5日創刊☆
発行者:鈴木敏恵 編集者:梶原末廣 suzukimm@ma3.justnet.ne.jp
【発行部数695名】(6/1)
発行システム:インターネットの本屋さん『まぐまぐ』
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■【未来教育MM】●マガジンID:0000031436
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☆ 「質問コーナー」&【掲示板設置】
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