【未来教育MM722】ウェルビーイング『天性を抱きしめる』

□□───────────────□□
【意志ある学び-未来教育メールマガジン】
第722号/2024年1月29日発行[転送可]
発行者:シンクタンク未来教育ビジョン
未来教育ライブラリ( https://www.suzuki-toshie.net
□□───────────────□□

目次

ウェルビーイング『天性を抱きしめる』

大人にも子どもにも役立つウェルビーイング・メンタルヘルス(心の健やかさ)の新しい潮流を「意志ある学び-未来教育全国大会」で世界の林輝男医師にお話ししていただきました。
ぜひご覧ください。

メンタルヘルスのお話しでしたが、希望に向かってあたたかい気持ちになる内容でした。
その後で林医師と深い対話の時間をもちました。
今回は胸にグッときたその内容をお伝えしますね!

ゴールは天性を見つけること

<林輝男医師 × 鈴木敏恵>

林医師:Patricia Deegan氏のリカバリーの概念を紹介します。
「リカバリーのゴールはノーマルになることではありません。そのゴールは、もっと深く、
もっと豊かな人間になりたいという人間の本来持っている天性を抱きしめることです。」林訳

[図]林医師のプレゼンパネル『リカバリー』

鈴木:林先生の訳文を見て胸にグッときて涙が出そうになりました。
冒頭の「リカバリーのゴールはノーマルになることではありません」という言葉を
「人生のゴールは」と置き換え「人生のゴールはノーマルになることではありません」と受け止めました。

ノーマル、標準的、均一的な状況に馴染めなかった幼いころの私は「標準的でない、自分
がおかしいんだ」と苦しかったからです。

「そのゴールは、もっと深く、もっと豊な人間になりたいという人間の本来持っている天性を
抱きしめることです。」と続く一節が胸に沁みます。

「天性」を調べてみたら‥「天から授けられた性質。また、生まれつきそのようであること」
とありました。標準的になるために型にはまった自分にならなくていいんだ、と改めてほっとする感じがしました。

この言葉は、今の学校や社会の中でノーマルであろう、みんなと同じようにしなくては‥
と自分らしさを出せずにいる子どもたち若者たちの胸に、持って生まれた自分らしさを大事に
して生きていいんだよと言われた感じで‥心が救われるメッセージになると思います。

自ら学びや成長へ向かう

鈴木:メンタルヘルスは心を病んだ方だけでなく、誰にでも共通して役立つとわかりました。
新しいリカバリー(回復)の考え方では、その人のストレングス(長所)を活かすことが
生きる希望にも、やる気やモチベーションにもなるとのことでした。
学校では今「自ら学びに向かう力」が求められています。

林医師:「どうしたら自ら学びたいという気持ちになるか」から考え詰めるのではなく、
内発的な動機づけをまず大事にすることが大切です。子どものストレングスを尊重し、否定しないことが肝心です。
ストレングスは大きく4つに分類することができます。

【YouTube】ストレングスが溢れるポートフォリオ
https://youtu.be/1gkiEPqj7z4

一人ひとりのストレングス(長所)を見出す

鈴木:ストレングスをどんどん書き出してみることも楽しく有効そうですね。
大人の場合、麻雀ができるなども、その人が自分からやる気が出る、強みなのでストレングス
とのことでしたが、子どもの場合どのようなストレングスが考えられると思いますか?

学校で長所や強みというと教科の点がいいとか、部活のリーダーやボランティア活動などだけがあがりそうで懸念します。 

林医師:そうではありません。
特に4つ目の関心、熱望についてわかりやすい具体的な例をいくつかあげてみましょう。
・カードゲームが強い
・AKB48に入りたい
・YouTuberになりたい
などもいいですよね。

この領域なら僕もできるかもしれないというエンパワーメントとなります。

例えば隣の県のカードゲーム大会に出ることで、出会うはずのない人と出会うことができ
ます、世界が広がります。クラスで語る機会を設ければ、得意なことですからイキイキと表現してくれます。

内発的な欲求として「どうしたらみんなにうまく伝わるか、みんなも好きになってもらえるかな」と考える力にも自己効力感や自信にもつながります。

鈴木:ポートフォリオにはその人の唯一性やストレングスが溢れていますね!

「グッドニュースタイム」から始めよう!

鈴木:林先生のお話にあったように、(自分の)よいところを表現することが苦手な
私たち日本人かも知れません、何かいいアイディアありますか?

林医師:ミーティングなどでは今週こんないいことがあったよというグッドニュースタイムから
始めることもメンタルヘルスにいいでしょう。

例えば、お弁当に自分の好きなおかずが入っていたとか、クラスの花壇の花が咲きそうなど
些細なことでもいいのです。先生がまず自分からグッドニュースを言えば、子どもたちも安心してどんどん言ってくれそうです。

鈴木:素敵!いいですね!学校でも職場のミーテングでもすぐにとり入れられそうです!

メンタルヘルス:YouTubeオンデマンド講義

授業や研修ご活用ください。
視聴後に話しあったり、レポートを書いて共有したり、などどうぞ!

[1]メンタルヘルスと精神医療の新しい潮流
https://youtu.be/ln48ehpeCmU

[2]ビジョンを描くためのーアメリカ視察報告
https://youtu.be/CqlAMgMP7ug

[3]メンタルヘルス教育の必要性・学校におけるプログラムの説明
https://youtu.be/bdhGWsfpufk

[4]【授業】メンタルヘルスリテラシー教育/流れの説明
https://youtu.be/rDQxR8u8dcs

[5]学校におけるメンタルヘルスの現状
https://youtu.be/TnnY-SUUqZI

[6]ポートフォリオ・未来教育
https://youtu.be/XnEumyAdqvA

◇ エッセンス:メンタル・ポートフォリオ
https://youtu.be/1gkiEPqj7z4

◇ [全編]メンタルヘルス
https://youtu.be/3agXx_2yeKc

「世の中全体が学びステージなんだ!」

新しい発想で子どもたちの学びや成長を考えるきっかけにどうぞ!

【YouTube】学びのイメージを変えよう!
https://kumamoto-ew.jp/event/2024/brushup_4/

【YouTube】KEW『家庭学習ブラッシュアッププロジェクト』
https://kumamoto-ew.jp/event/2024/brushup_0/

KEW(Kumamoto Education Week)とは?
「豊かな人生とよりよい社会を創造するために自ら考え主体的に行動できる人を育む」ことを
広く社会と共有し、共に考える、熊本市教育委員会が主催するイベントです。

主催:熊本市教育委員、共催:熊本朝日放送株式会社
後援:文部科学省、経済産業省、デジタル庁、熊本県教育委員会、熊本大学
[参考サイト]https://kumamoto-ew.jp

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次