特別増刊『鈴木敏恵の未来教育インフォメーション』第21号

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☆『鈴木敏恵の未来教育インフォメーション』☆特別増刊21号☆
6月18日・日曜日発行
発行者:鈴木敏恵 編集者:梶原末廣 suzukimm@ma3.justnet.ne.jp
[ホームページ] http://www.suzukitoshie.net/miraiinfo.html
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【特別増刊−連載2】

目次

「未来教育デザイン」(2) 

                  鈴木 敏恵 

■「ネットデイ」で自分たちの学校を創ろう

 それで、どうするか、ということで、「ネットデイ」ということが考えられます。

「ネットデイ」については、この「高校教育」を出している学事出版からそのノウハウがずばり分かる本を刊行したばかりなので、ぜひ読んで下さい「ネットデイ」は、地域とか、企業とか、お父さん、お母さんが協力して、先生と生徒も知恵や技術をひとつにしながら、校内LANを作り上げる、みんなで学校のコンピュータを繋ぐ日のことです。ネットデイがもたらす素晴らしいことはいろいろあります。

まず、予算的に安くあがる。一教室一万円ぐらいの予算で校内LANができる。30教室の学校だったらほぼ30万円で出来ます。工事業者に依頼した場合とくらべ極端なはなし1/10ですむケースさえあります。小学校や中学では地域の大人達の働きが大きいのですが、高校の場合は小中よりは地域との関係は薄いかもしれませんね、でも高校生はもう半分大人ですから、「ネットデイ」は、高校生自身が主役になり企画、計画、工事、と実現することが出来るはずです。

高校生自身がネットデイ入の主旨や意義をまとめ、それをネットワーク関係の企業にプレゼンテーションして、関連部材の格安調達をかなえればいい。ケーブルの五百メートル、一千メートルくらいのものを、もらってくるくらいの覚悟であってもいい。そのかわりその企業にもささやかでもお返しがしたいですね。モニターになってもいいし、その会社のまわりを掃除をしてもいい。

また、「ネットデイ遂行プロジェクト」として、そのこと自体を「総合的な学習の時間」でやってもいい。そのためにはお金がいくらいるのか、何がいるのか、テクノロジーはどのようなものか、必要なパーツは何かとか、いろいろチームで仕事の割り振りをしたり打ち合わせをしたりね!自分たちで「校内ネットワークを叶えで、学校の情報化環境完成させるという現実の明確なゴールがあるのですから、モチベーションも湧きます。学習と現実を分ける必要はないのです。

編集部:高校生自身が自分の学校を創るというのは、面白いアイデアですね。

鈴木:そのまえに、高校生は、近くの小中学校の「ネットデイ」に参加しなさい、ということも言えます。いま、「ネットデイ」はさかんに行われるようになってきています。高校生は体が動くんだから、どんどん小中のネットデイを手伝って、仲間と共にスキルを身につけておいでよ、と。これはグッドアイデアでしょう。高校生は物覚えがいいから期待できる。

■「テクノロジー文化祭」で自分を活かす!

編集部:インターンシップということも言われていますよね。いろんな現場感覚を高校生が身に付けたり、時には、企業と対等に交渉することも大切かもしれませんね。

鈴木:そう。ただお邪魔するだけではなくて、自分たちのビジョンを持っていくということね。ビジョンを持って、企業に行って、プレゼンテーションして、その企業が持っているものを、お金を払わずに熱意と夢でもらって来い、と。そうすると、技術とモノは揃う。

それで、課題となるインフラの段取りが整いました。

さて、校長先生や教頭先生がどういうふうに関われるか、というと、たとえば、「ネットデイ」を、教科「情報」の「プロローグ」みたいな位置付けにすることです。遊びでも気まぐれでもなく、きちんとした位置付けが大事です。学校が一丸となって支援する。そしてネットデイは準備やワークショップをきちんとしておけば、丸一日でできます。

だからその日を「テクノロジー文化祭」みたいにしてもいいかもしれない。これまでの体育祭や文化祭も楽しくていけど、人間にとって本当に楽しいのは、「自分が役に立てる」という実感です。学校のインフラを自分たちが叶えてしまうという「成果」をあげる「技術文化祭」、いアイディアでしょ!これを読んだ人は、ぜひこのまま採用してくださったらうれしいな。

 ネットデイをやった「成果」は、まず第一にすごく人間が仲良しになるんですよ。最近の高校生は友達関係で悩んだりするじゃないですか。カウンセリングばかりいても仕方がないんです。同じ仕事を一緒にするということが、人間にとって一番いいんです。
                      (次号に続く)

■出典 学事出版『月刊高校教育』7月号 掲載——————-
   「特集:情報教育をどう進めるか」インタビュー:鈴木敏恵氏
 参考文献
   「ポートフォリオで評価革命!」学事出版
   「ネットデイで学校革命!」学事出版
   「マルチメディアで学校革命!」小学館
   「鈴木敏恵の未来への提言」学事出版
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    千葉大学教育学部講師/関東学院大学工学部講師
      未来教育デザイナ-/一級建築士  
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『鈴木敏恵の未来教育インフォメーション』☆5月5日創刊☆
発行者:鈴木敏恵 編集者:梶原末廣  suzukimm@ma3.justnet.ne.jp
          【発行部数747名】(6/17)
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