CASE-11

青梅市立総合病院

多メディア活用による多職種合同(新人・中堅)研修「心馳せのふるまい集」作成プロジェクト

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実践事例の様子

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実践者の声

青梅市立総合病院看護局長 小平 久美子さんの顔写真

青梅市立総合病院看護局長 小平 久美子さん

当院では、前任の看護局長の時よりポートフォリオを現任教育に取り入れています。その一例として新人看護師は、ゴールシートに1年目の目標を設定して、そこに向かって主体的に学習を行っており、その各自の取り組みの足跡を纏める学習ツールとしてポートフォリオを活用しています。

近年の新人看護師は本人たちにはどうしようもできない事ですが、コロナ禍という事が大きく影響をしており、学生時代に臨床で生の現場に触れる学習体験が極端に制限されていたり、さまざまな年代の人たちとの接点が少なかったりしています。それは、私が新人で臨床現場に出ていった頃とは比較にならないほど、経験値が少ない中で専門職としてのスタートを切っています。

そのような中で、新人は看護師養成学校を卒業して臨床に大きな期待と不安を抱えながらも意気揚々として現場に配属をされてきます。そして、新しい居場所に馴染もうと努力をしていますが、リアリティショックも殊の外大きいと感じています。ポートフォリオの取り組みは、初期の段階で自分の目指すべき方向を掲げ、そこに向かって歩みを進めていく事で、時に迷い、困難がある中でも先輩からの助言を受け、学習に取り組み、積み重ねと可視化、他者と共有をすることで、自己の成長過程を俯瞰して見る事が出来るものであると評価をしています。

部署によっては、委員会活動の取り組みに使ったり、学習会の自己紹介の場で活用したり等、形を変えて活用をしているケースもあります。私も新人職員と定期面談をする際に成長と新たな課題を共有するツールとして活用をしています。また、自分自身の取り組みの纏めに使い(他者からのコメントはありませんが)、社会人教育の一つのツールとして活用をしています。

青梅市立総合病院看護局長
 小平 久美子さん