CASE-08
順天堂大学医学部附属順天堂医院看護師等
学びとキャリア ― 未来のステージを自らデザイン。ポートフォリオ活用の可能性
【実践事例の経緯】
<暗黙知の顕在化&シェア>
・“看護”という世界では、組織のど真ん中に大勢いるミドル一人ひとりの暗黙知を可視化したい。
・ミドルの暗黙知を顕在化したい。ポートフォリオで可視化して共有したい、特に新人たちへ。デジタル空間で映像や語りで。
実践者の声

順天堂大学医学部附属順天堂医院 岡田 綾さん
「自分のキャリアは自分がつくる」を楽しむために
Vision)私たちが働く順天堂は「仁」、 他を思いやり、慈しむこころを持つことを学是とする組織です。患者さんに対しては、いつもやさしい看護師であることと同時に、「考え・判断し行動する」ことができる自律した看護師になることを目指しています。
現状) 看護師としての自律には、内省と俯瞰をくり返し、自分でキャリア選択をできる力を獲得することが重要です。新人の時からゼネラリスト、プロフェッショナルを目指す、地域や教育、海外活動を目指すなど、人々との関わりを通して、生き方に合った多様な選択ができるようになりたいものです。コロナ感染拡大に伴い、対面的コミュニケーションの場は縮小しました。臨床現場ではITを活用した教育手法でギャップを埋めようとしていますが、達成感を得にくい状況が続いているのではないでしょうか。だからこそ個々の成長を促すプロジェクト学習の重要性を強く感じています。
実践) 今回、成長を続けたいと願う人を集めて、キャリア形成に繋がる研修企画を鈴木先生に相談しました。早速、検討してくださり、テーマ「ポートフォリオでキャリア支援ができる指導者になろう!」研修会が決定しました。2022年10月8日、30代~60代の多様なキャリアを持つ現役看護師20名がGoogle Classroomに集合し、怒涛の5時間!終了後の感想では「楽しく順天堂の未来を考えられた」「楽しく最高の時間!」「頭がグルグルしたが先生のパワーをもらった!」など、互いのエナジーが交流する感覚はリアル研修をも凌駕する場となりました。この経験は、オンライン研修の限界を自分で作っていたことの反省に繋がりました。DX教育スキルについては「時代に対応する能力を身につけようと思った」「新しいことに取り組もうという気持ちがでた」など、多くの積極的コメントや、オンラインにありがちな講義型スタイルの転換へ経験を活かしたいというコメントもありました。
これから) プロジェクト学習のコアとなる問い、「何のために何を成し遂げるのか」に始まる思考の強化は、身体を鍛える体幹トレーニングと似ているように思います。からだの深部にある筋骨の動きを察知し、重心を確認しながら丁寧に向き合うことで強化される、内省と俯瞰の技の共通性を感じます。
AIと共生していく、今という時代に人間でなければできないことを求めて、これからもポートフォリオ・プロジェクト学習を進めていきたいと思います。
順天堂大学医学部附属順天堂医院 看護部長
岡田 綾さん